On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2019-03-22 11:04:23
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (7)

(★書き足しました) 暗黒国会から、春の光の神戸へ ( 暗黒国会ノート悲しみ篇 ) 

▼きょう3月22日金曜の予算委員会は、夜の8時に、ようやくにして散会となりました。
 午前10時に開会し、途中に休憩はあったものの、座りっぱなしでひたすら耐えて聴くだけです。

今日の委員会が、とりわけ闇の深い暗黒になったのは、質疑が「片道」方式だからです。
 これが「往復」方式だと、質問する議員の持ち時間は、質問する時間も、政府側が答弁する時間も両方、カウントされて減っていきますから、おおむね予定時間に審議が終わります。
 ところが今日のように片道だと、質問する時間だけカウントされて、政府答弁の時間はカウントされません。
 そうすると何が起きるか。

野党議員は、とんでもない早口で、しかも叫ぶように、さらに内容もクイズまがいの質問しかしない時間が増えます。自分の質問時間は減らさず、質疑を長引かせることが狙いのひとつにみえます。
 ぼくは自分がもともとは早口なので、相当な早口も問題なく分かります。ところが今日の野党質問はそのぼくも、何を言ったのか分からないことも、しょっちゅうでした。
 ほんとうは早口にもなっていなくて、おそらくは普段は早口じゃないのに無理をしているせいか、質問の語尾が消えてしまう野党議員もいます。

 当然、閣僚や政府参考人 ( 官僚のこと ) は答弁に戸惑います。
 政府側は政府側で、公平に申して、官僚による答弁のなかには、ごまかし答弁もあります。
 しかし片道方式の審議の日は、その前に、とにかく質問が聞き取れないのですから答弁不能ですね。

 すると野党議員は座ったまま、つまり質問時間を消費せずに、閣僚や官僚を怒鳴り散らします。すぐ間近に、この耳を塞ぎたくなるような怒鳴り声を数えきれず聴かされていると、それが自分に向けられているものではなくても、いや自分に向けられているわけじゃないからこそ反論をする機会もなく、ただ鬱屈します。

▼先にクイズまがいの質問と書いたのは、どういうことか。
 ご自分が調べておいた豆知識のような数字などを、閣僚に「知っているか」と、事前の質問通告なくぶつけるのですね。
 閣僚に恥をかかせたり、困らせたりすることが主目的としか思えません。
 このクイズまがいの質問をするとき、なぜかどの野党のどの議員も、口調と態度が酷似します。短く叫ぶように、非難の言葉を投げつけるように質問すると、勢いをつけてどーんと着座します。
 そして閣僚が困惑すると、野党の各党の議員が一斉に烈しく罵って野次ります。


延々、何時間も何時間もこの繰り返しです。いつ終わるとも知れず、続きます。
 これが議論でしょうか。
 これが審議でしょうか。


 意見が違うからこそ、なぜ、まともに議論、審議をしないのか。
 これが国会だと思い込んでいる様子には、胸が潰れます。
 きょうは、これまで良心派だと思っていた女性の野党議員も、まったくこの『短く叫ぶがごとくクイズを出すだけ』の質問に堕していて、こころから、悲しみました。

▼このような「審議」を朝から夜まで、終日ただ聴かされ続けていると、政策がどうとか思想や見解がどうとかではなくなってしまい、人間としてこれでいいのかと、非難や批判より何より、ただ痛切な哀しみが胸に満ちます。
 これに一日三億円もの税金を奪われる国民は、主権者というより被害者です。

 たがいに相手を深く尊重しつつ、誇りを持ってしかし謙虚に、堂々とみずからの信念をもとに議論する。
 ただ、それだけじゃないですか。
 それがなぜ、このような奇怪な「国会戦術」になるのか。
 やはり、にんげんとしての根っこ、人格がいかに形成されたかを考えざるを得ません。


野党質問にも、「留学生から入学金と前期の授業料だけ取ればもう、そのあと留学生が行方不明になって不法就労しても気にもしない大学」の問題を国会で初めてきちんと追及したり、あるいは「外国資本の会社が、地元のひとびとの切実な反対を無視して風力発電の巨大風車を林立させていて、政府がそれを容認する姿勢である」ことを現地調査に基づいて告発したり、いい質問があるのです。
 それなのになぜ、こんな風にみずからを貶める質問になるのか。

 対立して相手を責め立てることが議論、審議だと誤認している思い込みの害を、与野党の垣根を越えて、克服したいと願わずにいられません。

▼こんな風に、二度と還らない一日を闇のなかで費やし、さきほど夜11時近くなってようやく、今日がたいせつな独立講演会@神戸の申込開始日であることに気づきました。
 主宰者である独立総合研究所の事務局の許可を得て、募集要項の一部を下掲します。
 そのなかの青い『申込フォーム』ボタンを押してください。
 質問もそこに書いてください。全ての質問を必ず頭に入れてから、講演を始めます。

 暗黒に負けない光を一緒に探す場こそ、ぼくらの独立講演会です。

 

第88回 独立講演会@神戸 (2019年 4月27日 : お申込みの受付を開始致しました)

【講演日】

2019年4月27日(土)
 
【講演時間】
受付:13時00分~14時00分
開演:14時30分~19時00分 予定
 
【講演テーマ】
危機は好機、しかし意図して祖国とアジアの好機に変えねばならない。そこを一緒に考えよう その1
 
【会場】
神戸芸術センター 芸術劇場(指定席)
神戸市中央区熊内橋通7-1-13
神戸市営地下鉄・JR山陽新幹線『新神戸駅』より徒歩5分
詳しくは、こちらをご覧ください。
 
【受講料】
一般 5,000円 / IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4,000円(税込)
 
【申込期間】
2019年3月22日(金)正午~ 2019年4月5日(金)正午
※申込期間内のみ、お申込みを受付致します。
 
【申込方法】
「申込フォーム」ボタンをクリックし、リンク先のページよりお申込みください。
※「申込フォーム」へ入力される前に、必ずページ下の【禁止事項】までお読みください。
 
           

 
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送ろうとしたらコメ消えた。。せめて4時間還ってこないかな。(T^T)【匿名】
2019-03-24 23:30:31
記していて偉そうなのも、気分も悪いし、読んでも悪いですね、きっと。長いし、とりあえず送りますが、うっちゃって結構です。

20年ほど前でしょうか、当時も、たくさんの中途入社組の建設会社社員の方が、私の横にいて、こんな話でした。

 「ベイブリッジの保守点検作業に研修で行ったんだけど、たぶん、あれはできあがってから毎日やってないと何もわからない。正直何を得ればいいか戸惑った。」

 「山口のトンネルで、天井に穿って接着剤で吊り下げるような工法だったんだけど、新しい施工法で基準もあってだったけど、土混じりかもしれない岩あいてに、正確に掘れているのかどうか…。隙間なく注入しないと計算上の荷重に耐えられないはずだけど、厳密じゃないし、その方法も無い。ぺーぺーが言えることでもないし、でもなあ…。」

 「リニアの高架線沿いの民家が、線路ができるのは聞いているが走るとは聞いていない、煩いのは困るので引っ越した。諸々とその他の費用を協議したい、裁判してもいいという話がでたらしい。実際、説明にも念書にもそこはしてなかったらしい。」

 「今のところが終わったら、どうみても最低10年は大きな工事は無い。リストラは確実だし、政治に関心無かったけど、職人さんもごっそりいなくなって建て替えも新しいのもやれなくなるんじゃ…。」

これもかなり前、太陽光発電の営業に、たまたま電力会社担当もいて、こんなことになりました。

「作った電力は自分のとこで使うか、他に売れるの?」
「無理です」
「じゃ、何でウチが設備投資しなきゃならんの?」
「? 何度も言いますが、発電分はすべて買う契約です。」
「話にならないね」
「なっ、買うって言ってるじゃないですかっ」
「あんた馬鹿か?詐欺だろそれは、その気がなくても個人を食い物にしようとしてる事にかわりない。あんたホントに◯◯電力か?」
「わからないひとですねぇっ!」

私にも問題おおありでしたが、これ以後、大手に安心は持たなくなりました。

慣習や既得権益、色々なしがらみで声を出せず気付かず、ひとが死に、路頭に迷う。
一聞、よくある悪どさと思えても、少しは、まともにやったらどうだとの意識があるかもしれません。

ひとのこころ、弱さをついた詐欺が蔓延し、医療の顔した不安を煽る手法で、搾取と実験が浸透することで国庫を渇かし、警察に類雑さをつくり、児童を死なせる循環までできあがった。

経済による狂気も、デフレは、財務省に、海外資本が軍事力を利用した外圧と自縛憲法で作られてきたと考えます。

売上げが落ちることがわかっているなかで、内部留保を吐き出す反チャイナの大企業があると思っているのでしょうか?
経営陣はヘタればかりなのですから。

全土に憚る暗黒国会·地方議員は、ひとが死ぬのに何も感じないようですね。
なりえぬにもかかわらず、保身から政府も切り捨てにかかったのかと感じつつあります。
命懸けでうたい続けるのが本分ではないのか?

あーもーいや
新党テレビ【焼肉マン】
2019-03-24 00:47:54
会社でも保身や自己宣伝の為に周到に会議の準備をする人がいますが、それでも10分ですね。みんな5分もすると首をガクッと仰け反らしたり、パソコンパタパタさせてイライラ感を醸し出しますので。それが国会になると何の論拠も示さない質問やクイズが金切り声や怒声と共に何時間にも及ぶとは。。1日3億円が。。その場にいなくても腹が立ちます。しかも立てない座りっぱなし。煉獄です。どうか腐らないでください。

イギリス議会のPMQ(週一の首相にどの議員でもどんなアドリブ質問して良い議会セッション)が動画で公開されていますが、質問したい人が当てて貰う為ひょこひょこ立ってオモロイですね。首相も質問者側も前準備なしでQ&Aができるのは、国民が知りたいことを質問するという礼節を守っているからでしょうね。首相が国民が何を知りたいか分かってないわけないでしょうし。議論に資することのない揚げ足取り質問した輩は選挙で落とすというような国民と議員の健全な緊張感や信頼感があるのでしょうね(立って腰も伸ばせます)。

過去の積み上げを否定し破壊せんとしたマルクス主義がベルリン壁崩壊と共に退衰し、否定的批判だけしてれば良いとしたフランクフルト学派に引き継がれ、世界の一流大学に広まったそうです。そりゃ広がるでしょうね。代案も提示しない否定的批判は調査も取材も思考もしなくでいいんですから。それで何千万円も貰えてテレビで顔も売れてさらに収入を増やせる? 可笑しくないですかね。マルクス経済が専門で今は安倍批判しかしないあの慶應大学名誉教授。反日用途の科研費の法政のあの方。人文科学の道を踏み外した学の方が健全な批判精神を醸成すべき若者をフォースの暗黒面に引き込むことが心配です。

韓国は国を挙げて非科学的実証をやっていますね。日本より古い歴史で日本に文化を教えたとかおかしな事主張しているようですが、なら何で前方後円墳が韓半島で出るのか。また何故それを不味いと思ってブルドーザーで整地したのか? ハングル語が街中や青山先生の愛してやまないスキー場など、いたるところに増殖中です。差別しておりませんが区別はすべきです。非科学を信奉する国の言語を日本で撒き散らすのは教育上も精神衛生上良くないと思います。

野党 の良識だった人が暗黒面に引き込まれてしまったのは辛いですね。これも選挙で非常識議員を選ぶ国民にも責任あります。しかし真相はテレビでしょうね。テレビは政治家の有望株をまず叩いて、その後テレビに出させて二度と反抗できないようにします。選挙の為に皆テレビで賢そうに見せたいし、言いなり通りに安倍さんの否定的批判ばかり。立憲民主の場合は国対の議会運営そのものも酷いですが、このカラクリを利用してマスコミと手を組んで党に対してマウントボジションを取っている感もありますね。いずれにせよマスコミはもはや新党テレビとして独立してしまっています。自民党の議員にも入党者や入党予備軍が沢山いますね。

国会運営を変えて欲しいです。事前の質問通告など不要。議席数に応じた質問時間。首相に限らず答えれる人が与野党問わず答える。フランス革命時の議会や古くはローマの議会ってそうなっていませんでしっけ。(今の小選挙区制がそうさせてくれないと言え)国民は政党でなく人で議員を選んでいるつもりなんだから。青山さんの答えて答えて答えるを国会で見せれば、民間で力をつけた人が国会に入ることの意義が認識され、異業種よ出でよに繋がらないでしょうか?
心中、お察しいたします。【KiKi】
2019-03-23 11:01:00
暗黒となった国会のために、どれだけの時間と、労力と、血税を消費し、そして何より希望が遠のいていることか。
しかし、そのような野党議員を国会に送り出しているのも、私たち日本国民なのです。
日本国民が、変わらなければいけないと思います。
いつもありがとうございます!一緒に考えます。【耳木兎(ミミズク)】
2019-03-23 10:54:31
お疲れ様です!国会中継見ました。
私はクイズ質問は、ワーワー騒いで国会を混乱させる火種の印象を受けました。
混乱の国会を見せつけて、「ね?白熱の審議してるでしょ?」とアピールしてるのでしょうか。
テレビニュースはそういうところをピックアップしますし。

これは酷い、と思う国民が増えることが大切ですね。
国会議員も元は国民ですから、国民が変わることが最優先だと思います。
その意味で国会の様子を伝え、問題提起してくださる、青山さんの発信はとても貴重です。

青山さん、いつもありがとうございます!
一緒に考えます。
国会【匿名希望】
2019-03-23 07:36:09
もう随分と国会中継をみていません。
野党の不毛な質問に、わたしの神経が耐えられないからです。

「胸が潰れる」
青山さんにこんな思いをさせているのだなぁ、とあらためて悲しくなりました。

どうしたら光を見つけられるか。
わたしには分からないけど、青山さんやみなさんと共にいます。
ほんと、悲しいですね‥【大阪府 在住】
2019-03-23 06:32:29
暗黒の中の暗黒‥
一体どうすれば少しはまともになるのでしょうか。

でもそんな人たちを選んだのは私たち国民‥となると、何とも辛いです。
青山さんと共に想いを共有したいと、国会中継を見てみたけれど。あれは黙って聞いていられるレベルの物ではないですね。

やっぱりおかしすぎます。
青山さんの貴重な時間(人生)をあんなところで缶詰状態にしてしまっていること、
こころの底から申し訳なく
いろんな意味で悲しくなってしまいました。

怒りを越えると悲しみになるんだと思い知らされる日々です。
わたしも頑張らないと!

青山さん、
いつもいつもありがとうございます。
微力継続【オランジェ】
2019-03-23 06:01:56
当然ながら、きちんと納めている税金が【無駄】にされていると感じることが多く、仲間内で諦めのような話もよく聞きます。その度に、税金の使い道を決める《一部の方々(大半?)》や、メディアの《一部(これは大半か)狙いは、皆が諦めたり、無関心にさせることだと思うと言い続ける…これが私にできること。

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