On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2019-10-02 09:29:10
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (8)

10月1日をめぐって/その2 溢れるばかりの遺志を継ぎます

▼その1で記した自由民主党の正式会議のうち、いちばん大きな会議で、不肖ぼくは文字通りに末席に座っていました。
 すると遠くの首脳陣の席から何やら、ぼくを呼ぶ声がします。
 首を伸ばして見ると、国対委員長代行の西田昌司さんです。
「青山センセ、女性局の局長代理になってるやないか」

▼そうです。
 その会議で配布された人事の紙に、確かに、そう書いてありました。
 前回の人事で、自由民主党の女性局の事務局長になったとき、男性初でした。
 三原じゅん子女性局長が、なぜか、ぼくを指名なさったのでした。
 参議院の議員総会で、三原さんがぼくの方を向いて拝むので、講演の依頼かなと思ったら、この人事でした。
 そして局長代理に就いたのが、宮川典子代議士でした。

 先日、わずか 40 歳にして乳癌で急逝されました。
 宮川さんは、民主党政権下で権勢を振るった山教組 ( 日教組の山梨県組織 ) の輿石東参議院議員に平成 22 年の参院選で挑戦して惜敗、その後に衆院選で当選したひとです。
 女性局の会合では、指定される席がいつもぼくの隣でした。
 ぽつりと意外な言葉を漏らされたときもありました。
 そのエピソードを含め、惜別を込めて月刊Hanadaのエッセイ「澄哲録片片」 ( ちょうてつろく・へんぺん ) に「のりこさん、これからも一緒です」と題して記しました。

▼そして今回の党人事です。
 女性局は退任だろうと考えていました。ぼくのように当選回数の浅い議員の人事はふつう、ぐるぐる回るからです。
 ところが局長代理、すなわち宮川典子さんの後任という話を聞き、すこしだけ驚きました。
 事務局長になったのが男性初でしたが、事務局長というのは党の正式決定は必要のない人事です。しかし局長代理ともなれば違います。しかも、やはり男性初となる異例の人事です。
 局長代理の人事は、党の総務会の決定が必要です。
 そのために、これまで黙していました。
 きのう正式決定しました。

▼きのう西田さんの笑顔のひとことのあと、ある信頼する女性政務官から「誠にありがとうございます。心強い限りです」というメッセージが届きました。
 子どもたちに教育を取り戻す途中で夭折された宮川典子さんの無念と遺志を思い、今朝はあまり言葉が出ません。
 と言うか、このエントリーはゆうべから書き始めて、胸が潰れて書き終わりませんでした。
 いま、一応、アップしておきます。

 よろしければ上掲の論壇誌をのぞいてみてください。
 論壇誌のエッセイを記すときは、プロフェッショナルの仕事として書いていますから、しっかり書き切ることができました。

 
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感謝と残念と。【にゃん子】
2019-10-06 21:45:07
青山さん こんばんは。
月刊Hanada11月号、拝読しました。
発売日に購入したのですが、胸が詰まり、メッセージを書くことができませんでした。
そして本当に遅ればせながらその時知った宮川さんのブログで、お別れの会を知り、当日の13時に自宅の神棚にて、手を合わせました。

子育てのために山梨に戻り、育ててくれたご両親と地元の方々への感謝に溢れたブログでした。

また女性局の話となりますが…
どの議員の話も興味深いですし、話も上手です。選挙演説のように。
ですが、本気で向き合ってくれると感じる議員は、多くないです。
前回書きませんでしたが、宮川さんは事故後の入院中もベッドの上でじっとせず、仕事をしていたようです。
ご自身は重く語っていなかったのですが、私は聞き流すことができませんでした。ご病気の事情を知らない私は、生き急ぐ感じが、少し怖かったです。
残された時間の中でさえも、ご自分のことよりも人のために命を捧げた宮川代議士。
感謝しきれません。
ご冥福を心よりお祈りします。

でもでも、残念でなりません。
もっとたくさん、色んなことをお聞きしたかったです。
悔やまれてなりません。

きっとすぐ側でこれからの日本を見守ってくれていますね。

最後は青山さんへの切望で締めくくります。
青山さん、これからも夜は寝てくださいね!

(熟睡できているのか、気になるところです?)
菅義偉さんはチュチェとアイヌの関係を把握していなかった。アイヌは先住民でないのも知らない(怒!)【ずんだーもちもち】
2019-10-02 15:22:34
言論テレビ7周年感謝の集いで、大高未貴さんが、菅義偉さんに、アイヌ政策推進会議にチュチェ思想研究会のメンバーが入っていることや、
虚偽のアイヌの情報が流されている工作のことなど、ツッコミましたが、チュチェとの関りを知らなかったと答え、また、アイヌは先住民族
であるという見解を示したそうです。
ホントに知らなかったのかは別にして、政府中枢が、最新最深の情報を持っていない。国家安全保障会議、NSCなんて名前だけ。
全然勉強していないのか、情報が入ってこないのか、、、。こんな人に、国家の運営を任せられない。

まず日本が(韓国に)手を差し伸べるべきだ、、、二階俊博さん。文在寅大統領が朝鮮労働党秘密党員を知ってたら、こんな事言えないですよ
ね。

最近、疲れも三周くらい回って最高潮になってるようで、心配。2、3日さぼっても、文句言いませんから、、、。
教育の大切さ【井本 隆祥】
2019-10-02 13:09:55
日本教育の影響を受けていない人達の、感性に共感している自分の話を聞いてください。

日本の大衆文化を研究している、中国人留学生と話し合う機会があり、教えられました。
「二人は若い」「うちの女房にゃ髭がある」と言う戦前の歌を知ってますか?
よくわからないなと言うとYouTube で聞かせてくれました。
どうですか?いや明るくて楽しい曲ですね?ちょっとびっくりしました。
日本の人は戦前は暗くて酷い時代だと言う人が多いですが、私は本当かと思っています。
こんな楽しくて明るい曲が街に溢れていて、ひどい時代はないでしょう。
歌は世に連れ、世は歌に連れですよ!

RADWINPSと言うグループの歌で「HINOMARU」と言う曲があります。
左翼からは軍歌のようだとバッシングされました。私は素晴らしい曲だと思います。
作者は帰国子女のようです。
どの国も当然のように国歌国旗を敬います。
そんな感性で自然災害に負けない国民へのエールの曲ではと私は感じます。

日本の教育の異常性を感じます。護る会で曲がった国のレールを直して頂きたいと願います。
宮川さん【R.S】
2019-10-02 12:46:22
宮川さんがインタビューを受けている動画を観た時に、


「子供たちには誰一人として見捨てたりせず、気を留めている大人がいることをわかっていてほしい・・・」というような趣旨の言葉を発しようとする時、言葉に詰まり、涙をこらえられない様子だったのがとても印象的でした。

宮川さんご自身が何か過去にお寂しい経験をしたから、絶対に他の子供たちには同じ経験をさせたくないという思いがあったのかな・・・。なんとなくそう思いました。

悔やまれてなりません。
菜の花香る季節を待たずに・・・ ~快活と明るさを求めて~【神戸市在住 松永】
2019-10-02 12:31:32
お疲れ様です。

 春に統一地方選挙が行われ、あまりの酷さに半年間何も考えない様にして参りました。
対立候補の悪口や怪文書、二言目には『勝たせて下さい』と仰る。
有権者を軽く見ているとしか思えません。
 本来は有権者が候補者に大事を託すのだから、『勝たせて下さい』は間違いです。

 さてそろそろ動こうかなと思います。
1. 他者を否定しない(アホ・馬鹿と罵らない)
2. 良い言葉だけを発信する(負の言葉は自らと周りを不幸にします)
3. 個人収入を3倍にする(沢山、納税したい)

 以上を頑張ります。

ますます世の中(テレビ・新聞)の情報には疎くなりそうです。
それって健康的だと思います。
宮川典子議員【葛飾区 八木】
2019-10-02 12:22:06
宮川議員のことを知ったのは、
まだ月刊willが花田編集長の頃に故渡部昇一先生の連載で
対談なさった時のことでした。

松下政経塾ご出身の中でも山田宏議員と並ぶほどの国家観を持ち、
信念のある方でした。

松下政経塾生が耳障りのよいことは言うが骨太でない、芯のない卒業生が多い中で、宮川典子氏は芯の通った考えの持ち主でした。

反面「子どもが大好きなんですよ。」と仰ったような優しい一面もお持ちでした。

悪名高き日教組のドンに戦いを挑んだ勇気にも感銘を受けました。
ご冥福をお祈りいたします。
女性にとって嬉しく頼もしい人事ですね【O.kanako】
2019-10-02 11:20:37
局長と局長代理の関係は、校長先生と教頭先生の関係に似ているのかなと考えました。

女性と子供を常日頃から大切になさっている青山さんにとっても良い人事ですし、三原議員は本当に目の付け所が素晴らしいです。

ただ、このような人事になった理由がせつなくかなしいです。

病魔に襲われていたとは驚きでしたし、それを公にせずに仕事をされていたとは、さぞ苦しい日々だったんだろうなと想像します。

宮川議員はどこにいるかすぐに分かる、元気一杯な明るい女性でしたから。
かえすがえすも無念【野末幸弘】
2019-10-02 10:24:11
宮川さんを失ったことは、日本の損失だという思いが日々を経るごとに
強くなりますね。
教育は国の未来にとって一番大事と言えるでしょう。
間違った指針を国が示してしまったら、国家は迷走するばかりです。
文科省のトップに、ああいう方が君臨していたことを知った時は
心底震える思いでした。そして何故か正義になってしまうことにも
教育に対して社会全体の危機感の無さを感じました。
私が子供のころの先生は親から全く疑いも無く敬われる存在でした。
ゆえに、志低い教師も多くいたことも事実だと大人になって思います。
今現在の先生の大変さは過去より増しているのかも知れませんね。
まずは、教育者を育てるということに主眼を置くことも大事なのでしょう。
宮川さんの日々の行動言動に触れたことはありませんので具体的に
どういう未来像を描いていたのかは知り得ませんが、教育界の行く末を
真摯に考え行動されていたことと思います。
その思いを青山さんに託して逝かれたのでしょう。
若い、余りに若い。残念でなりません。

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