On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-01-10 10:52:54
Comments (7)

なんという、なんという恐ろしいことか (ひとつ訂正しました)

▼この世の悲惨はどこまでも止まらない。

 イラン・イスラーム共和国がアメリカ軍基地に弾道ミサイルを撃ち込んだ、そのおよそ5時間後、未確定のインテリジェンス(機密情報)として「イマーム・ホメイニ空港 ( これはイランの首都テヘランの空港です ) を離陸した民間旅客機が、その直後に撃墜されたらしい」と聴きました
 耳を疑いました。

 その後、インテリジェンスとしての続報が無いまま、一般のニュースで「ウクライナ国際航空のボーイング737型旅客機が墜落し、176人全員が死亡した」と流れるようになり、さらに「イランとアメリカの対立と関係があるという証拠は見当たらない」という報道もありました。
 ところが、インテリジェンスは「撃墜だ。単なる事故ではない」という情報になりました。

▼現在、すなわち日本時間1月10日金曜の朝10時の段階では、カナダのトルドー首相がこの件で記者会見を開き、「イランの地対空ミサイルが撃墜した証拠がある」と断言する事態になっています。
 この旅客機はカナダ行きで、多くのイラン人と共に60人を超えるカナダ人 ( 現時点での情報では63人 ) が犠牲になっているための記者会見です。
 トルドー首相は同時に、「意図的ではなく、誤射ではないか」という趣旨も述べました。
 これに対してイランは全面否定しています。

▼しかし一方ですでに、アメリカとイギリスの情報機関は、トルドー首相とほぼ同じ分析をトランプ大統領とジョンソン首相に報告したことを、ぼくのルートで先ほど、確認しました。
 トルドー首相の言う「証拠」とは、衛星情報と、それから現場に散らばっているらしいミサイルの破片などだろうとみられます。

▼不肖ぼくの専門分野のひとつは、危機管理です。
 世界と日本の航空機事故は長いあいだ、調べてきました。
 イランの全面否定をきちんと公平に踏まえつつの、いま現在の見解を申せば、イランのロシア製・防空ミサイルシステムが誤って、この旅客機を撃墜した可能性は十二分にあると考えています。
 当時、イランは、アメリカがミサイルで報復してくることを凄まじい緊張感を持って警戒していたと思われます。
 そのさなかの悲劇ではないでしょうか。

 現に、アメリカの偵察衛星は、イランの地対空ミサイルが2発、この時刻に撃たれたことをはっきり捉えています。

▼この書き込みは、イラン・イスラーム共和国を非難するためのものではありません。
 しかし、否定するだけではなく、国際機関あるいはウクライナをはじめ関係国で構成する国際調査団の関与も含めて、公正な調査を直ちに開始することを強く求めます。

▼世界と日本の航空機事故の原因を調べていると、多くは、いやほとんどは、信じがたいような人的ミスです。
 その次に多いのが、システムエラーです。
 民間旅客機を運用するためのシステムでもそうですが、特に、軍事上の防空システムは敏感に反応できるように作られ、特に必要のあるときはセンサーを極限まで高められるように作られています。
 運用ぶりによっては誤動作の怖れが大きいのです。
 空港のキンタン ( 金属探知機 ) のセンサーをあまりに高めると、ぼくら乗客の何でもかんでもが意味なく引っかかってしまうのと似ています。

▼イランの自国民の犠牲も80人以上です。 ( 現在の情報では82人 )
 どうか調べてください。
 犠牲になった、あるいは殺された176人には、それぞれの人生と家族と友だちがいるのです。
 あぁ、なんたることか。

▼きょう1月10日金曜の夜9時、櫻井よしこさん主宰の「言論テレビ」に参加し、もっぱら櫻井さんの質問、問いかけに答えます。
 13日月曜の朝8時、虎ノ門ニュースに参加し、オン・ザ・レコードで語れるものはすべて、語ります。

★オン・ザ・レコードの背後に潜むオフ・ザ・レコード情報は、ここと、ここ、そしてここにて、すべて伝えます。語り尽くします。

 
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拉致被害者の方たちとその家族のみなさまに【大阪南部の応援団】
2020-01-10 22:08:57
青山さん いつもいつもお疲れ様です。

安倍総理の尽力でアメリカがイランへの攻撃を何とか回避させ、アメリカの圧力が北朝鮮一点に向かうように行ったような感じがしています。
それでも、拉致された方々の帰国がいつになるのかが分かりませんし、帰国が近そうな感じが全くしないのです。やっぱりアメリカの軍事力をバックに交渉しようとしてもなかなか難しく、そういったときは必ず北朝鮮はアメリカを納得させようとするようになり日本はその次になるからです。アメリカの軍事力をバックにでは無くて、アメリカと完璧にタッグを組んで拉致に関する交渉をするようにすればいいと思います。それと同時にアメリカ軍と自衛隊との合同で拉致被害者の奪還訓練と、アメリカ軍の軍事行動に伴う自衛隊との合同で拉致被害者の奪還訓練を大々的に行えば北朝鮮も無視できないように思います。もっとも拉致被害者の奪還で早い方法は金委員長とたくさんの北朝鮮の人たちがいる目前にアメリカ軍のミサイルを着弾させれば金委員長はアメリカに反撃できずにすぐに失脚すると思います。
とにかくもう待てませんと言う状況も通り越している状況で、ご家族にもう少し待ってくださいなんて僕なら言えません。一刻も早い拉致被害者の帰国を心から願っています。
日本が国際社会で役割を担える時【JDohraku】
2020-01-10 21:08:41
トランプ大統領は2020年1月3日、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官をイラクで無人機攻撃により殺害しました。トランプ大統領のソレイマニ司令官の殺害の動機は、自らの再選です。
イラクの首都バグダッドにある米大使館で2019年12月31日、親イラン派のデモ隊によって襲撃される事件が起きました。トランプ大統領はこれが「第2のベンガジ」になることを回避するために、もう一方では、「米国対イラン」の対立構図をより鮮明にして米国民の目を弾劾からそらすために、ソレイマニ司令官殺害したと考えます。
12月27日には、北部キルクークのK1イラク軍基地に30発超のロケット弾が撃ち込まれ、米国籍の請負業者の民間人1人が死亡し、米軍兵士4人が負傷する事件が起きました。イラクでは10月下旬からだけでも11回もの同様の攻撃が行われており、これらを背後から直接指揮し、統治していたのがソレイマニ司令官であったことを明示的な殺害理由の一つとしています。
ところがソレイマニ司令官はイランの最高指導者ハメネイ師の実務上の右腕(実務上の後継人)であり、数百万人以上が6日の追悼に集まったことからわかるようにイラン人の心の支柱であった(戦争時の日本人にとっては山本五十六海軍大将のような)国家的英雄です。米国を敵視する政策をこの40年間続けてきているイラン国内ではこの事件を受けて、「米国に死を!」「目には目をの報復!」の決意が、大多数のイラン人の心に刻まれてしましました。

第三次世界大戦も必至となりうる危機的状況を回避するために、世界で唯一役割を担える日本人の代表として、安倍首相は予定通り中東を訪問してほしいと思います。ウクライナ機事故の原因究明を先頭に立って担うなど、日本ができる具体的な提案はたくさんあります。期待しています。
そうそう、言論テレビ【toshi】
2020-01-10 13:23:44
21時までに帰宅しないと。
まだイラン上空を航空機が【岸和田のジン】
2020-01-10 13:00:40
1月10日13時、リアルフライト追跡サイトを見ますに、まだイラン上空を航空機が飛んでいるようです。
僕なら怖くて飛ぶことなんてできませんが、そんなに空路って変えるの難しいものなのでしょうか?
思いの間隙を縫って【海の彼方】
2020-01-10 12:54:41
天はいたずら好きとはいっても
今回のウクライナ機撃墜の報に触れ、亡くなられた方たちのご冥福を
極東の地からお祈り申し上げます。

大国の思惑をあざ笑うかのような今回の出来事。
人々の平和への願いをあざ笑うかのように
悪魔の存在をにわかに疑いたくなります。

歴史の転換点とは否応なく訪れるものなのか
又は人類の積み上げた英知で回避できるものなのか。
天に試されているのかもしれません

ニュースのしっぽをつかみ、マスコミなどの情報に
踊らされない様しっかりと地に足を付けて
日本の未来に何が必要かを一緒に考えてゆきます。
犠牲者に黙祷【O.kanako】
2020-01-10 12:42:37
意図的ではなく、誤射であったとして...

トランプ大統領はどう反応し対応するのか

目の離せない事案が多く、緊張が続きますね

今日の言論テレビでズバっと切って下さい

楽しみ楽しみ
所詮、弾道ミサイルは防ぎようが無い。【神戸市在住 松永】
2020-01-10 11:00:57
おはようございます。

これが現実ですね。
残念です。

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