On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-05-07 20:19:08
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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まずは・・・

・・・至上の決定権があるひとと電話で、きょうの党対策会議の異例の結果 ( ひとつ前のエントリーを見てください ) を踏まえて、議論しました。
 消費減税などに向かっていった場合、財務省がどれほどのことを裏舞台でやってくるか、これまでの経験からして想像を絶するものがあるという話にもなりましたが、みなさん、やはり今が、敗戦後の日本を変えていくときです。
 どれほど変わるべきものであっても、平時には変わらない、変わりようがない。
 しかし一方で、危機を利用することも、決して、決して、あってはならない。

 仁徳天皇が、民の竈 ( かまど。台所のこと ) から煙が上がらないのをご覧になったときは、民が食事も作れない、まさしく生きることすら難しい危機にあったわけです。
 その危機を仁徳天皇は、まさしく民のために、税を取るのをおやめになることで超克されつつ、日本国の土台を造られた。
 私心を去られた一君のもとで万民のために国策が練られるという日本のオリジナルな民主主義を、むしろ危機によって確立された。

 そこから1500年ほどを経た、幕末の時代に、日本が列強に植民地にされようかという危機のなかで、坂本龍馬さんや高杉晋作先生らのような傑物だけではなく無名のまま屍 ( しかばね ) となった草莽 ( そうもう ) の志士までが、日本を新しい一君万民の国として打ち立てました。

 そして幕末から、150年ほど経た、現在のわたしたち。
 一君のご存在を、奸計を乗り越えてお護りしつつ、危機のさなかにて万民が再び一致点を探して、新しい連帯をつくるべきときです。

 まさかとお思いでしょうが、先ほどの電話ではその最後に、一瞬の呼吸にて、こうした世界観まで話したのでした。
 本物の危機を克服するためには、どうやってごはんを食べるか、民の竈から再び煙を上げるためにはどうすれば良いかという地を這う具体策と共に、歴史を貫く国家観、歴史観、すなわち哲学を持つことが不可欠だと、永く考えてきました。
 それを余人のいない電話でこそ、話すのです。

 すみません、このエントリーはちょっと予定外です。
 電話のあとに、思わず書いてしまいました。
 次のエントリーでは約束通り、会議の中身を記しますね。
 またこのあと、電話に次ぐ電話なので、すぐ書けるかどうか分かりません・・・というより深更か、あるいは明日になってしまうかも知れませんが、よろしければまた、お読みください。



 
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