On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-05-13 03:55:07
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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ほんのわずかでも、新しいエントリーが何もないよりはきっと、記しておいたほうがいいのではと思い・・・すこしだけ話しましょう

 表と水面下と、それから国内と海外と、電話とEメールも含めてナマの動きが烈しくて、なかなかブログの更新ができません。どっかでわずかでも時間を見つけて、短くともみなさんと話したいです。

 今日は朝から国対があり、そのまま参議院の本会議となり、いま夕刻の護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) の消費減税法案などをめぐる総会に備えて、交渉し、議論し、同時に資料の再読み込みなどを進めつつ、当面、18ぐらいでしょうか、数ある急ぎの課題の水面下交渉を行っています。
 レポート会員のかたがたは、午前中に最新の第1086号を受け取られたと思いますが、それはゆうべの深更からけさの未明にかけて自宅で仕上げたものです。

 前述の本会議で、本来の審議案件とは別に、野党から検察庁法改正について激烈な質問、非難がありました。
 この件はまだ一度も、このブログで触れていません。
 今も虎ノ門ニュースにレギュラー参加していれば、当然、必ず、解説していたでしょうが、いまはレギュラー参加をやめ、独立講演会は延期に次ぐ延期の最中で、ブログでは触れていませんから、何も発信していないことになります。
 前述の「レポート」とは、会員制の東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) のことですが、最近、危機に対峙するために非常に頻繁に配信しているにもかかわらず、検察庁法の改正にはひと言も触れたことがありません。

 なぜか。
 みなさん、なぜだと思いますか。

 不肖ぼくは、おのれの幾つかの発信が果たすべき役割について、それぞれ明瞭に分けています。
 このブログは、情報や見解を、無条件で広く公開する場です。
 とても大切です。
 かつ、ぼくにも24時間だけがあります。それを、どなたとも同じように日々、費やして、死にます。
 したがって、みなさんが他でも得られる情報は、なるべくこのブログでは取りあげません。
 ぼくも時間が無いですが、みなさんもそれぞれの人生において、時間が無いのです。無駄に、このブログに立ち寄られることには、したくありません。
 これは会員制レポートでも同じです。わざわざコストを分担されて会員になられているのですから、他では決して得られない情報に絞って記すように努力しています。
 かつて参加していた虎ノ門ニュースでは、自分でテーマを決めることは(議員スタグラムのコーナを別として)ありませんでしたね。当日の朝に番組側から渡されたニュース項目をすべて、そのまま、その場にて解説していました。だから主要なニュースが網羅されていたわけです。

 では、検察庁法の改正はどうか。
 これは、まごうことなき冤罪づくりです。
 それは別段、ぼくでなくても広く誰でも分かります。

 たとえば、三権分立の危機と叫ばれていますが、検察官は行政官で、検察庁は行政組織の一部門です。当たり前ですが、政府の一部です。司法権ではありません。行政権です。
 したがってこの法改正は、行政権の内部のいわば改革を目指すものであり、その改革が妥当かどうかという議論であって、三権分立の危機などと仰るのは、基本中の基本を外しています。ご存じないのか、あるいはわざと外しているのか。
 いずれにせよ、検察が司法権ではなく行政権に属するというのは、意見ではなく、単なる事実です。
 これから始まって、すべて、ごくふつうに考えれば分かることです。
 もうひとつ例示すると、黒川検事長の定年延長と強く結びつけられていますが、これも結びつきません。
 今回の法改正が成立したとして、その施行時期を見るだけでも分かるはずです。施行は、令和4年の4月1日です。そのときにはもう、黒川さんは現行法の定めによって ( 定年を延ばす改正法の施行前に ) 定年を迎え、検察に居ませんから、物理的に関係しようがありません。

 ・・・と、ここまで書いた以上は、このブログでもしっかり述べるしかなくなりましたので、いずれ時間を見つけて、まとめてしっかり記すことにします。
 前述のように、虎ノ門ニュースにレギュラー参加している当時は、いわば自動的に、番組の用意したリストにしたがって検察庁法の改正についても述べていたでしょうね。
 今はそれが無いので、ブログで述べるべきですね。
 ただしそれをいつもやっていると、虎ノ門ニュースを卒業したおかげでようやく削り出した時間を、また喪ってしまいます。

 ところで、みなさんからいただくコメントの中に「いつまで遊んでいるんだ。遊ばせるために一票を入れたんじゃない」という趣旨を激昂して書いている人がいらっしゃいました。
 あなたさまの関心のあるテーマである尖閣諸島についても、ずっと動いています。おおくの人が実際にそれをご存じです。あなたさまの信奉されるやり方、方法論と、とりあえず違っていても、それで「ずっと遊んでいて何も仕事をしていない」という解釈になり、その解釈のまま罵倒されるのであれば、あなたさまご自身の生き方の難しさにも繋がるのではないかと、懸念します。
 ぼくは何を言われても、別段まったく構いません。もはや全く慣れっこです。想像を絶するユニークな中傷誹謗が山のように来ます。
 しかし、あなたさまは、そうではありませんね。
 きっと真面目なかたです。
 中傷誹謗しようとしたのではなくて、真剣に仰っているのですね。
 だからこそ、あえてここで申しました。

 検察庁法の改正をめぐって、沸騰することがないのに沸騰するかのような情況、議員活動をめぐって「ガス抜きだ」と安全地帯から常に出てくる話、ネットやら国会やらで上手に作られる、いろいろな話に、お互い乗っからないようにしませんか。
 そのうえで、互いの生き方、意見・異見をあくまで尊んで、連帯すべきを連帯しませんか。
 中国の作り出した武漢熱をめぐる不安に、気分を動かされないという点でも、連帯しませんか。


 
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