On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-09-27 10:17:20
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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日曜ならではのエントリーと思ってください ( イージス・アショア問題の防衛省にはビックリしましたが、ネットにはもうびっくりしません ・・・という話題 )



 先日、薩州を訪れて貸切の露天風呂に入ったら、思いがけず龍馬さんと対話することができて、そのときの写真をアップしました。
 すると「写真に写っているのは青山さんではありません」という趣旨の書き込みがやって来ました。断定です。
 わはは。
 では、誰でしょうか。
 ぼくは、ひとさまが露天風呂に入っているところを勝手に自分のブログにアップしたりすることは決してありませぬ。
 この写真は、横顔が写っているので、今度は間違いなく本人だと、どなた様でも分かって頂けるでしょうか。
 もうネットでは何があっても、どんなユニークな解釈があっても、いかなる誤解があっても、すこしも驚きません。 ( イージス・アショアをやめたあとをどうするのかをめぐって、防衛省の説明には驚いたことは前のエントリーにて記しましたが、そのあとネット上にどんなにさまざまな反応があっても実際、驚きはしませんでした・・・ )

 ( ※ この写真は、いくら自分の写真でも、男性でも、ネットにアップしてはいけないところは写っていません。再び、わはは。念のため拡大したり、いろいろやりましたが、大丈夫です。だから、編集したりしないでそのままにしました)



 前にアップしたのは、この写真ですね。
「写っているのが青山さんなら、撮ったのはいったい誰ですか」という問いもありました。

 まず、貸切の風呂でなければ、仮に写っているのがぼくだけであっても、これも決してアップしません。貸切ですから、余人はいません。
 そもそも、いろんな人が入っている風呂なら、誰も写真を撮らないでしょう。もしも一人だけを撮るのであっても、それはまったくルールに反します。 ( 当たり前のこと書かねばならないのは、ちょっと辛いですが、これがネットの世界でもありますよね )

 この露天風呂は、鹿児島県内の、とても庶民的な温泉にあります。
 この温泉には、時間貸しで貸切になる露天風呂があるわけですね。料金が安いこともあって地元のかたを中心に、とても人気のようです。

 ご存じのように、坂本龍馬さんは、槍の免許皆伝の三吉慎蔵さんとともに京都伏見の寺田屋で襲撃されました。深手を負いつつも薩摩藩に匿われ、お龍さんとの新婚旅行も兼ねて、薩州の露天風呂で傷を癒やしました。
 ぼくの入った露天風呂に龍馬さんも入られたのかどうかは分かりませんが、古く、そして自然のなかにありのままの感じで湧いているお湯です。
 鹿の親子も現れました。
 11月11日に発刊となる、ぼくの小説「わたしは灰猫」にも鹿の親子が登場するので、ちょっと感慨を込めて、鹿の親が子鹿を守る姿を眺めました。

 龍馬さんとの短い対話は思いがけないことでした。どうやって対話したのかはネットの世界では記しません、永遠に。
 いつか、書籍には書くかも知れません。
 ほかの多くのことと同じく、ぼくひとりのことではなく、この貸切の風呂に一緒に居て、写真をスマホで風景を含めて撮っていた人物も含めて、一緒に対話したのです。
 ただし対話と言っても、声に出す対話ではなく、こゝろの対話です。とても自然に、こゝろが通じ合いました。

 きのう、その人物がご自分のスマホでもう一度これらの写真を見ながら、そのときの話を問わず語りに、偶々 ( たまたま ) していました。
 不思議で、面白かったねぇ~と。

 きのうといえば、きのう9月26日土曜に、ジムに行きました。
 武漢熱で閉鎖していたこのジムも最近、感染症対策を施したうえで、再開しています。
 おかげで、ぼくの、わずかながらの鍛錬も復活しています。
 護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の山田宏幹事長と合意した「決断」を実行していくには、これまでを上回る強靱な心身が必要です。
 ぼくは単純な繰り返しが苦手です。筋力トレーニングは、その単純な繰り返しが多いですね。
 だからメンタルとしては、たいへんな苦痛です。
 そこでトレーナーと相談して、「なるべくワンセットで次から次へとメニューが替わって、その代わり、負荷の高いメニュー」をこの素晴らしい人柄と専門能力のトレーナー(日体大ラグビー部出身のHさん)が新しく作ってくれました。

 どうにかこうにか、ヘタレながらこの有り難くて怖ろしいメニューをこなして、マスクをしたまま、はぁはぁ言っていると、やはりマスク姿のトレーナーが「うん、あっという間に、胸板が厚くなって腕も太くなってきましたね」と言います。
 ぼくは、全く大したことはありませんが ( 謙遜ではない ) 、わりあい身体が、なんというか、鍛錬の即効性が多少あるタイプなのです。

 それを聴いてふと、思いついて、このエントリーの冒頭の写真を見せて「背中の筋肉は、やはり最近に戻ってきたものですか?」と、この優秀なトレーナーに尋ねてみました。
 彼は即、「もともとアルペン・スキーで作られた背筋が、最近のトレーニング再開で戻ってきたんですよ。間違いないです」という見解を教えてくれました。
 日頃から、ぼくの身体を良く知っているトレーナーです。
 ちょっとだけ、うれしかったです。

 うれしかったですが、背筋がいくらかだけ強いのは、実は昔からです。
 新しい決断を遂行するには、昔からの積み重ねだけでは、全く足りません。
 トレーニング再開といっても、ジムに行ける機会は、ほんとうにわずかです。
 ジムに行けたときに、こうしてプロのトレーナーの指導をぎりぎりと受け、体力、筋力の現状と今後についての専門的意見を聴き、そのあとが大事です。

 ぼくは自宅の玄関に、ダンベルを置いています。
 帰宅したとき、これを挙げないと自宅には入れないというのが、ほんらい、自分に課した誓いです。
 ところがこの頃、何より精神的な疲労が激しくて、ずっとできないでいました。
 それを今日から、復活させます。

 今日9月27日の日曜は、これから、東京で第105回の独立講演会です。(この次の第106回は福岡です。ここです)
 独立講演会は、原則4時間半を1人で立ったまま、話します。
 ぼくは筋力より身体の柔らかさが、いちばんマシな点なのですが、4時間半から5時間、立ったままで全力で話すと、ちょっと屈みにくくなります。身体が疲労を訴えるより、やや硬くなって、ぼくに「キツいっすよ」と訴えている感じになります。
 今日はそのあと、さらに会合もあります。ある祝賀会です。やっぱり感染症対策を施したうえで、ごく少人数で開かれます。 ( もちろん、ぼくの祝賀ではありませんよ。ぼくに祝うべきものは何もないです )
 その状態で帰宅して、さぁ、玄関の重いダンベルに挑み、カールやスクワットをやれるかどうか・・・。

 いや、やります。
 ダンベルより何よりはるかに重い、決断のために。

 決断が何かを今、言ってはなりませぬ。
 確実に潰されます。
 一方で、やがては必ず、すべてをみなさんの前に明らかにします。





 
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