On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-02-16 17:04:37
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

★歴史的な前進  敗戦から78年、日本は空の脅威を撃墜できる国になりました



▼きょう2月16日木曜の午後に、自由民主党本部で開かれた国防部会 ( 国防部会と安保調査会の合同会議 ) で、防衛省が正式に「日本の領空に不当に侵入し脅威となるものは、気球であれ何であれ、撃墜することができる」という新方針を明らかにしました。

▼不肖わたしは、きのう2月15日の国防部会でこれを政府に求め、「しっかり検討する、ではなく、直ちに自衛隊法84条の解釈変更をおこない、撃墜できる国になるべき」と要請しました。

 政府・防衛省はこの要請通りに、即、法の解釈変更をおこない、きょうの部会が始まる前に、議員会館の青山繁晴事務所において、わたしに非公式に「この案で良いか」との打診がありました。
 わたしは、その場で政府側と議論を充分におこない、法の解釈変更は支持し、そのうえで更なる課題も指摘しました。

▼画期的なのは、政府がこれまで「刑法の定める正当防衛、あるいは緊急避難に当たるときに限り、撃墜もできる」としていたのを、「正当防衛または緊急避難に該当しない場合であっても、武器を使用して、撃墜できる」と、政府が変えたことです。

▼わたしはその後に開かれた国防部会で、以下を述べました。(2)と(3)は、上述の議員会館の青山繁晴事務所での議論で要請した内容と同じです。

 ( 1 ) 中国がいつスパイ気球をふたたび、侵入させてくるか分からない情況で、即座に、これまでの防衛のあり方をこれまでは考えられない速さで変えたのは、評価します。

 ( 2 ) 一方で、外務省が「空のどの高さまでが領空か」について「諸説ある」としているのは、駄目です。
 これでは、日本の空に脅威となる飛来物があったとき、せっかく撃墜できることになった自衛隊が「領空なのか、それとも領空の無い宇宙空間なのか」を判断できず、対応できないことになる。
 国連で議論が続いていても、日本の立場として「高度何メートルまでが日本国の領空か」を、すぐに定めよ。

 ( 3 ) 航空自衛隊のF35が発射するミサイル「サイドワインダー」、そしてF15とF2の発射する国産ミサイル「AAMー5/5B」によって撃墜訓練を開始せよ。 ( ちなみにわたしは民間の専門家時代に、F15、F2の戦技訓練にそれぞれ参加しています )

 いずれも防衛省から、国防部会という公式の場で、肯定的な回答がありました。

▼そして、この政府の新方針は、ながい知友の小野寺五典・安保調査会長と、沖縄出身の國場幸之助・国防部会長から、部会参加の自由民主党議員の全員に対し、「諒解をいただけますか」という問いかけがあり、全員一致で諒解しました。
 これで新方針は、政府与党一致の正式方針となる方向が定まりました。
 法の解釈変更ですから、法の改正という時間は必要ありません。
 小野寺さん、國場さんのリーダーシップに感謝します。

 ちなみに、この国防部会には護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) のメンバー議員が多く参加していました。

▼まずは、速報として、主権者にお伝えします。
 詳しくは、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の次回収録(2月22日水曜)で述べます。

▼ここまでの直近の経過は、ブログのこのエントリーこのエントリーこのエントリーで述べています。
 歴史が変わりました。

▼こうした公務と同時進行で真夜中と未明に書き続けたのが、新しい小説の「夜想交叉路」です。
 この生き方を貫きます。
 できれば、ここから手に取って、読んでみてください。




 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ