On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-04-08 03:17:00
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【 陸自ヘリ墜落や高市大臣についてもお答えしています 】  人口の少ない、つまり票が少ない島本町にはあまり候補者が入らない。そういうところこそ大切にしたいから、どうしても行きたかった  待っていてくれたのは・・・



▼きのう4月7日の金曜日、統一地方選の主戦場のひとつ、大阪府議選の「高槻市三島郡選挙」の応援に行きました。
 行きました・・・と、あっさり書きましたが、実際はかなりの難行苦行です。
 統一地方選の真っ盛りであっても、通常国会の開会中ですから、国会議事堂では本会議に委員会、それに自由民主党の本部では部会もあります。
 早朝から夕方までそれに取り組み、終わると、ほんとうにロケットみたいに飛び出して大阪へ向かうのです。

▼候補者の開いている演説会、それに間に合うかどうか、分かりません。
 街頭演説の場合は、公選法で20時までと、厳しく定められています。
 公民館などの中でおこなう演説会は、その制限を受けませんが、今度は、会場の閉館時間が迫ります。

 やっと演説会場に着いても、もう、みんな帰ってしまっているかもしれない。
 仮に、みんなが待っている時刻までに着いても、自分が演説できるのは、せいぜい10分ほど。
 ふつう、こんな状況で遠路、応援に行く国会議員はいません。
 そして地方選は、飛行機代も新幹線代も、秘書さんの分も含めてすべて自腹、そしてもちろん謝礼は受け取りません。

 しかし、わたしは行きます。
 なぜか。
 ひとを扶 ( たす ) けるのが任務の国会議員は、おのれの行動が無駄に終わるのを怖れてはいけません。

▼きのうの夜も、奇跡のように間に合いました。
 いや違います、みなさんが辛抱強く待っていてくださったのです。

 着いてすぐ、わたしの演説になりました。
 厳しい接戦で緊張している杉本哲也候補も、笑い転げています。
 左隣の松川るい参議院議員 ( 護る会メンバー ) も、ふだんの国会で見ないような大笑いを抑えようと一生懸命、右隣の後援会長、小玉誠三さんに至っては、笑いが爆発してうしろに倒れそうです。

 明るく戦う陣営こそ、勝つのです。
 楽しく戦う陣営こそ、日本です。



▼ほんとうに会場いっぱいに、待っていてくださいました。
 ぼくがようやく着いたのは、もう夜も8時35分ぐらいでした。みなさん、晩ご飯も食べずに、高齢のかたも15歳の女子高校生も、待っていてくださったのです。
 写真の右側の列のまえから3番目、通路際に座っているのが、最年少の 15 歳です。
 横にお座りの女性に「お母さまですか ? 」と聞くと、違うのです。
 なんと 15 歳の高校 1 年生が、自分の頭で考えて来てくれていたのです。



▼きのうは午後4時40分まで、参議院の「政府開発援助 ( ODA ) 沖縄北方特別委員会」がありました。
 それを終えて、午後6時の伊丹行きフライトに間に合うように急いで、羽田に着くと、また出発の遅延です。
 日本の航空会社は今、武漢熱が和らいできて人の往来が復活していることに対応しきれず、機材が足りないなどの困難に直面しつつ努力を続けています。しばらくは、どうしてもこうした状況があり得ます。

 しかも、出発時刻は、航空会社の案内よりもジリジリずれて、さらに遅れていきます。
 やっと飛行機に乗り、やっと出発し、ついに伊丹の上空に辿り着いたと思ったら、今度は、空港の上をぐるぐる回っています。
 滑走路が満杯で、降りられないのです。

 同行の出口太公設政策秘書は「もう会場へ着いても、今夜はさすがに、みんな帰っちゃっているんじゃないでしょうか。第一、会場が閉館です」と飛行機の隣席で心配してくれています。
 しかしそれならそれで、暗い中を引き返しつつ、待っていてくださった方に心の中で、ありがとうございました、と言い、杉本哲也候補には、大丈夫ですよ、明日も必ず来ますからと言う、それのみですね。

 杉本哲也候補のこの夜の演説会は、終了が午後8時です。
 わたしと出口太公設政策秘書が地面に降り立ったのが、なんと午後8時過ぎです。

 伊丹空港で長時間、待っていてくださった、杉本哲也候補の陣営のおそらくボランティアのおふたり、このおふたりが見事でした。見事な日本人でした。
 ひとりが運転、ひとりがナビゲーターという役割を冷静に、しかし熱く、こなしてくださって伊丹空港から大阪府三島郡島本町の会場に8時35分に着きました。もちろん、すべて法定速度内です。そのようにわたしがお願いし、ピタリと守ってくださいました。

 しかし会場に近づくと、何の明かりもなく真っ暗です。
 あぁ、これは、みなお帰りになって、電気が消されているのかと思いつつ、会場に後ろのドアから入ると、ここは電気があかあかと灯され、そして、会場はいっぱいなのです !

 わたしは会場が閉鎖となるまでの 20 分ほど、力の限りを尽くして、この選挙区に維新ではなく、なぜ杉本さんが絶対不可欠かをお話ししました。
 そして日本の根幹を、時間が無いことに負けずに、具体例を引いてお話ししました。
 短いからこそ、笑いをたっぷり入れました。
 ジリジリと待っておられると、どうしても身体が硬直気味になるか、あるいは逆にゲンナリして少し元気がなくなります。
 そこに笑いと、身体や気持ちが引き締まるお話を、ぎゅっと熱情で煮込んでお届けすれば、会場のみんなが一体となります。
 素晴らしい一体感の出た会場に向かって、お願いしました。
「みなさんが辛抱強く待っていてくださり、ここでお会いできたことで、500票だけ増えれば、杉本哲也候補はこの窮地を脱するかもしれないのです。しかし、ほんとうはそれでは足りません。どうかお願いです、SNSと口コミを使って、今夜の盛り上がる気持ちをみんなに伝えてください」

 そして会場では、なんと懐かしい銭湯のように、もうおしまいですという音楽が流れ始めました。
 司会のかたが「ほんらいなら、ここで頑張ろーコールをやる予定でしたが、残念ながらできません」と仰ったので、出口に向かっていたわたしは、とっさに振り向いて「じゃ、今やりましょう」と叫んで「頑張ろー」と腕と声を振り上げました。
 すると、会場は沸き立つように一斉に、頑張ろー、杉本哲也候補も立ち上がって、頑張ろー。

 こんな一体感があれば、日本は救われます、島本町は前進します。

【以下、簡潔に、お答えします】

▼会場から、優秀なあのおふたりに京都駅まで送っていただき、新幹線の最終にギリギリ、間に合いました。
 深夜に自宅に着き、暴走中の新しいパソコンをなだめなだめしながら、この個人ブログを開くと、一体感、連帯感とは真逆のコメントが並んでいます。
 しかし、中傷誹謗とは違います。
 一生懸命に、真面目にお考えになってのコメントです。

 実はきょう4月8日土曜も、もう、まず公務への出発時間が迫っています。
 それでも、いくつか典型的なコメントに、ごく簡潔に答えしておきます。

▼「陸自のヘリは中国軍に撃墜されたに決まっているのに、なぜ隠蔽するんだ。おまえも護る会も卑劣だ」・・・という趣旨のコメントがありました。
( これで中傷誹謗じゃないんですか、と思われたかたもいらっしゃるでしょう。確かに、理由なき誹謗です。しかし真面目に考えた末に、興奮なさっているのだと分かります )

 いいえ、何も隠蔽していません。
 陸上自衛隊、統合幕僚監部、それに防衛省の本省と水面下で話し合っていますが、自衛隊と防衛省は当然ながら、すべての可能性を冷静に調査しています。
 乗員の空間識の問題から、中国の情報艦の存在まで、すべてをまさしく冷静に調べつつ、師団長ら乗員の命のために最大の努力を続けています。
 それなのに、日本国の国会議員がいきなり、風説ではなく国際社会で確たる証拠として出せるものもなく「中国軍が撃墜した」と発言したら、それは愚かな、国益を損ねる議員ではありませんか ?
 わたしも護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) も、そんなことをするはずもありません。

▼「おまえも護る会も、高市大臣を守らないから、クソだ」という趣旨のコメントがありました。

 いいえ、わたしは高市早苗経済安保担当大臣から直接、なんども「助けていただいて、ありがとうございました」とお礼を仰っていただきました。国会内でのことです。
 それは特に、3月19日の日曜のことを仰っています。
 ふだんから、高市大臣を守っています。しかし3月19日は、極限状況となりました。もちろん水面下のことです。
 一部の動画が、アクセス狙いなのか「岸田総理が高市大臣を罷免する」という、総理に尋ねたり、高市さんに尋ねたり、予算委員会の理事に尋ねたり、そうした直接の根拠を調べることもしない、いや、調べることもできないままの情報 ? を流しました。
 それは嘘です。偽情報です。
 実際は、総理が高市さんに「すべての発言の撤回と謝罪」を水面下深くで求められ、高市さんがそれに反発、野党がこれを利用して高市さんがみずから辞任を口にされるように仕向けていました。
 わたしは直接、総理と交渉して、この「すべての発言の撤回と謝罪」という要請を変えていただくようお願いし、高市さんには経済安全保障という重大な責務の貫徹をお願いし、予算委員会の理事のみなさんとは正しい情報共有と国益を守り抜く方針の堅持をお願いし、それらすべてが実現し、危機が去ったのです。
 野党の狙いはみごとに空振りとなり、そのあと野党議員の暴走、暴言が起きました。
 この個人ブログは無条件の公開情報ですから、これ以上のことは記しません。

▼「青山さんのブログは、中傷誹謗の話ばかりだ」という趣旨の、あくまで善意の書き込みもありました。
 いえ、まったく違いますね。
 あなた様の心のありようです。

 このエントリーにしても、後半について、あなたさまは「また中傷誹謗の話か」と思われるかもしれません。
 ほんとうは違いますね。
 中傷誹謗ではなく、真面目に考えていくと間違ってしまう、という方々に、それ以上、間違った方向に行かないようにお話ししています。それは、とても大切なことです。この情報社会は、いつでも、いくらでも、人間を狂わせますから。

 このブログのエントリーは、わたしの作品のひとつです。
 みなさんに無償で提供できる、作品です。
 時間をかけて、たいせつにして、ひとひとつ書いています。

▼「動画で、麻布食品のことをやるなんて、気にしすぎだ。やるべきじゃない」という趣旨のコメントは、動画を収録する前に、充分に予想していました。
 予想していながら、やったのはなぜか。
 これは、決定的に分かる、わかりやすい出来事だからです。

 わたしの議員活動において、これまでにない清廉な活動をおこなっていることは、いつも完全に、意図をもって無視をする。
 一方で、わたしの名前が通販の購入リストに載ると、それがタイムレコーダー1個の購入にに過ぎなくても、それも全く知らないまま、まさしく中傷誹謗に使う。
 小西議員と河野議員との繋がり ??? といった風説と何も関係の無いことはちょっと調べれば分かるのに、何も調べず、ふだんと同じく何も調べず、飛びついて、動画のアクセス増加にも利用する。

 こういう人たちはすでに、こうした「悪魔の選択」をしています。
 では、わたしたちはそういう悪魔の選択に与 ( くみ ) するのか、与しないのか、どちらにしましょうか。
 それが「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第502放送「麻布食品、それは違うでしょ ! 」の問題提起です。
 ネット社会を正しく生きるうえにおいて、大切な意義があります。
 ここです。

 そして、そのすぐ次の収録では、国事に戻っています。
 それが第503回放送、「日中外相会談は恐るべき失敗」です。
 わたしは、自由民主党の現職議員ですから、ふつうはここまで言えるはずもありません。
 自由な言論が最大の取り柄なのが、自由民主党ですが、それでも派閥に属し、派閥からおカネをもらっていれば、ここまでは無理です。
 わたしは、できます。
 だから、麻布食品でも、日中首脳会談でも、わたしの姿勢は変わりません。すなわち決して個人攻撃に堕すことなく、根本の問題を抉 ( えぐ ) るよう努めています。

▼7年のあいだ、ずっと、すべての人に呼びかけてきました。
 きょうも、統一地方選の最終日に、わが全身に鞭を入れて、選挙の現場に現れます。

★17:30-18:05 
大阪府議選・原田こうじ街頭演説@阪急池田駅ダイエー前
※わたしの演説時間は17:50~18:05の15分間です。

★19:05-20:00 
大阪府議選・杉本哲也街頭演説会@JR高槻駅南側ロータリー
これが統一地方選の、最後の最後です。

 よかったら、おいでください。
 気楽に来て、気楽に盛り上がりましょう。

※ 演説の時間と会場を早くみなさんにお伝えしたくて、未明にこのエントリーを書き始めました。
  ところが内外の水面下交渉がたくさん入って、アップはこの時間になってしまいました。
  まだ間に合いますか ?
  気魄と情熱を持って、みなさんをお待ちしています。






 
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