On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-04-10 10:23:32
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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この敗北は、ひとつの地方における敗北ではなく、日本における敗北です



▼写真は、ただの聴衆ではなく、日本の唯一の主人公です。
 眼を見てください、表情を見てください、首の傾きを見てください。輝きが現れ始めていらっしゃいます。

 この写真は、兵庫県です。維新に自由民主党の候補が打ち勝ちました。
 一方で、大阪府は惨敗です。
 また奈良県では、天皇陛下のご存在や日本の根幹にほとんど関心が無い、つまり最も典型的な維新の知事が誕生してしまいました。

( わたしは要請のあったところに応援に行きます。
 要請に、内心で『よくぞ、呼んでくださった』とこころ静かにお応えするのが、応援演説の基本だと、かねてから考えています。
 そうでないと僭越、果ては、候補者と主権者に対して実は傲慢な姿勢が潜んでいる『応援』となります。
 謙虚であることは、いつでもどこでも、にんげんの基本です。
 この考えは、一貫した考えです。昔も今もこれからも変わりません。姿勢の変わらないのが、わたしです。
 兵庫、大阪の候補者から要請がありました。奈良から要請はありませんでした )

▼わずか380票ほどの差で、大阪府議会で2期8年を誠実に務めた議席を、維新に奪われた自由民主党の若い候補、その重要な関係者から「お詫び」の電話がありました。
 なんどもお詫びを仰いました。きっと、電話を持ちながら頭を繰り返し下げておられるのだろうと、想像するのも辛いお姿が目に浮かびました。

 厳しい国会日程の中でわずか10分か15分ほどの演説時間しか無いのが常なのに、長い往復時間の日帰りで無理をして来てくれた、それなのに申し訳ない、というお気持ちだろうと拝察しました。

 しかしわたしは、「いえ、お詫びされることなど全くありません。わたしには、応援に行った、その力が足りなかったという責任があります」と申しあげました。

▼同時に、ひとつ申しあげました。
「維新は吉村人気に乗っているから、ブームだから仕方ないと、自由民主党は片付けてはいけません。候補者ひとりひとりの、主権者に対する接し方、演説の仕方について、これは違うと、今回あらためて感じました。
 もっと主権者に近づいて、懐に入って、身近な、それでいて尊敬できる、信じられる存在にならねば、ブームという、どこの国の民主主義にもある現象に勝てません。
 こう言うと自由民主党の本部はすぐ、選挙の専門家と称する、ご商売の講師を呼んできます。高い報酬を、平気で払います。その原資は、主権者です。
 それは違う、違います。
 現場の当事者でないひとに、ほんとうのことは分かりません。 
 選挙戦を共にした人間との徹底討論をやるべきです」

▼わたしはこれからも、代表を務める護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) と共に、公正に、明るく率直に、かつ戦略・戦術を充分に活かして、表から、深い水面下まで、力の限りを尽くして祖国と祖国の主人公のみなさんのためにこそ、戦うのみです。

 護る会には、現職閣僚が3人いらっしゃいます。
 そのおひとりが、高市経済安全保障担当大臣です。
 奈良で何があろうと、経済安全保障の優れた専門家のひとりである高市大臣の職務が、極めて重要であることは何も変わりません。




 
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