On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-03-24 03:08:01
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【★不具合があり差し替えました】  公務は公務でもガラリと変わる・・・通底するココロザシはひとつだから問題ありませぬ


( おととい3月24日月曜の未明3時08分に、このエントリーを書き始めました。しかし、さまざまに忙しく、ちょっとエントリーを書いては急ぎの公務に戻り、また少しだけエントリーを書き足す。この繰り返しで、今とうとう3月26日水曜の未明3時01分です。丸2日がかりです。わはは )

▼こないだの土日もまた、メシの種にして政治活動費の元でもある原稿執筆をうっちゃって、ジムでの鍛錬や家族とのすこしの休息もすべてうっちゃって、大阪に入りました。
( ちなみに歳費は、ローンの支払いをはじめ民間時代と変わらず入り用ですから、独立総合研究所の社長時代の給与とまったく同じく、青山千春博士に全額渡し切りです )

▼土曜の早朝7時台に都内の自宅を出て、自由民主党大阪府連の事務所に入りました。会長室などは無いので、会議室に荷物を置いて座るとすぐ、まず、堺市の市議団と意見交換会に臨み、終わると大阪市の南部へ移動して、医療危機をめぐって医師のみなさんと意見交換会です ( このエントリーに記述 ) 。

 いずれも、近年の府連会長の下では行われなかったという意見交換の機会です。

▼終わるとすぐ、府連の事務所に戻って、「なにわ塾」の塾生のみなさん、つまりさまざまな世代、仕事、考えの主権者のみなさんの「卒業考査」に参加し、塾生の発表を聴き、質問し、真剣に採点をいたしました。
 そのあと、塾生のみなさんを送り出す懇親会にもフルに参加し、塾生からの希望が強かったので2次会にも参加し、夜遅くにホテルに入りました。
 たとえ数行でも原稿を書くために、マッサージはキャンセルしておいたので、おのれを励ましてパソコンに向かいました。
 まず会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の原稿を粗々 ( あらあら ) 、書き、のちほどの海外機密情報の収集を踏まえて推敲を重ねることとして、緊急出版の本の原稿に移りました。
 上述のエントリーにて、みなさんに予告してしまった本です。日本のまつりごと ( 政 ) と政権の主権者を苦しめる惨状に抗し、対峙し、そして超克をはかるための書です。

▼明けて日曜となり、自宅と同じくあちゃちゃのお湯に入って全身を目覚めさせ、いったんその全身に凍るばかりの冷水を浴びてから、ふたたび熱いお湯に飛び込むと、かーっと血がめぐって、元気になります。
 そして湯から出ると、洗面所に移る前にもう一度、全身に冷水を浴びます。それではせっかく朝風呂に入ったのに冷めてしまうと思われるかも知れませんが、ぼくの場合は、朝風呂から出たあとに身体が自力で温めようとして、さらに血がめぐって充分な活力が出ます。

▼そして朝のうちにホテルを出発し、ヨドコウ桜スタジアム ( 長居球技場 ) の記者会見室に入りました。
 ちょっと変わった場所ですが、ここで「東住吉区の党員に文句を言われる会」を開くのです。
 これは、地元選出の渕上浩美・大阪市議が、自由民主党大阪府連会長のわたしに提案なさったのを即、受けて、実現しました。
 会の冒頭、渕上市議が「まさか府連会長が、こんなところまで来てくれるとは思いませんでした。こんな会も、大阪府連始まって以来のことです」とあいさつされました。

 会場は案外に広かったのです。
 サッカーなどで有名な長居球技場ですからね、記者会見にどっさり記者がお見えになるのでしょう。
 その広い会場が満席でした。
 ちょっと意外です。それも若い世代から高齢者まで男女さまざまに来てくださいました。
 みんな、自由民主党の党員である主権者のみなさんです。
 議員会館の青山繁晴事務所を通じて党員になられたかたがいらっしゃるかどうかは、分かりませんでした。
 それが冒頭の写真です。

▼そして活発な意見が出ました。
 そのすべてにお答えしました。
「文句」と言うより、至極まっとうなご意見ばかりでした。



▼いつも通り、ユーモアを忘れないようにしました。ただし、さほど意識してのことではなく、ほぼ無意識です。
 顔を強張らせて対話しても、ろくなことはありませぬ。
 ユーモアは、戦場のただなかを含めて世界の恐ろしい現場を回るときに自然に身についてしまいました。明るい街の神戸で生まれて、末っ子であることは、いくらか関係あるでしょうね。



▼終わったあと、記者会見を行いました。
 主権者である党員のみなさんの問いかけと、それに対する答えはすべて紹介しました。

「自由民主党は人口減への危機感が無い」
「日本の国が弱すぎる」
「商品券は名刺代わりみたいなもん。額が少なすぎる。岸田、安倍両総理もやっていた。もっと大きなことを議論すべき」
「自分は勉強不足だと思う。だからこそ維新に魅力を感じてしまう。青山さんの新しい大阪府連は何をアピールするのか」
「私は学校給食の納入業者である。関東から食材を入れると、神戸へサンプルを持って行かねばならない。放射線量を計るため。愚かなことだ。大阪府知事、大阪市長を取らないと、このように維新の言いなりだ」
「万博のあとをどうするのか IRとか言っているが」
「 ( 22歳の身として ) 憲法無効論で行くべきと思う。吉村のおっちゃん ( 正しくは吉村府知事 ) が教育無償化、都構想を打ち出している。青山府連会長はどうするのか」
「大阪の自由民主党は経営破綻している。ビジョンがなかった。青山府連会長の打ち出す新しいビジョンでまとまって欲しい」
「ジミントウが何をやりたいのか分からない 石破総理の言う『楽しい社会』は、もっとわからん。生活にかかわる話を総理にはして欲しい。消費税の食料非課税とか」
「女性の目線で初めて分かることが多々あるはずだ。女性の議員を増やして欲しい」
 これらにすべてお答えしました。

 わたしだけではなく、柳本顕・府連政調会長 ( 元代議士 ) 、左
藤章・元代議士、木下よしのぶ・大阪市議、加藤よし子・前大阪市議、そしてもちろん渕上浩美・大阪市議もそれぞれ発言されました。

▼記者からわたしには、この意見交換会のことだけでは無く、政権のあり方を含め多様な質問がありました。
 当然ですね。

 意見交換会が終わってすぐ、その場で記者会見になったために、意見交換会に参加されていた市民から「このまま記者会見も見たい」という声があったので、そのまま全公開で会見しました。
 多分こんな記者会見は、ほぼ例が無いと思います。
 わたし自身、18年9か月の長い記者経験で、一度もありませんでした。
 市民のみなさんに、それに記者にとっても、面白い意義があったと思います。

▼記者会見を終わるとすぐ、大阪市内のホテルに向かい、そこで以前から申し入れのあったテレビ局の記者さんたちとの懇談に臨み、そこから大阪市内の「青山繁晴事務所」に入りました。
 正確には、自由民主党参議院比例区大阪第15支部です。



▼2月に、神事をいたした、この事務所ですね。その様子は、このブログにも記しました。

 参院選に初当選した直後、総理官邸で安倍総理と話しあったとき、「献金は受けません、パーティも開きません、企業・団体の支援は受けません、後援会もつくらず後援会長も置きません、地元もつくりません、安倍派を含めいかなる派閥にも入りません、.そして党の都道府県連にも入りません」とお話しして、安倍総理も諒解されました。
「ただし、党の公認である以上は、どこかに党の支部は置かないといけない。 ( 青山の出生地の ) 神戸かな ? それとも ( 長く住む ) 東京かな ? 」と安倍総理が仰り、「いえ、大阪にします。大阪の関西テレビのアンカー ( という報道番組 ) がきっかけになって、安倍総理からの出馬依頼もあったのですから」とお答えしたのでした。

 そして、大阪に支部があることを知っていた、とかしきなおみ元代議士から「大阪を立て直す、究極の希望として、府連会長になってください」と突如、提案されて、即、受けて、三浦麻未公設政策秘書の反対を知りつつ、迷うことなく今日まで来たのでした。

 その大阪第15支部で短い時間ながら原稿を書こうとしたのですが、疲労がどっと噴き出て、わずか1行半しか書けませんでした。わははのは。

 その第15支部を短時間で去って、大阪府庁記者クラブを中心に、多数の記者さんと懇談しました。
 これまでの近年の府連会長は、記者会見も定例で開かず、懇談会も無かったそうです。

 記者のみなさんに「わたしがオールド・メディアと初めて呼び始めたとき、いくつかある真意の、その一番目は、記者出身者としてみんなへ心からの警告をすることだったのですよ。今は若いみんなが、中年や年配者になったときに、おそらく多くのメディアはもう、会社が無い。すくなくと今の姿ではまったく無い。その未来を今から考えるべきだという意味です」とお話ししました。

 そしてギリギリに会場を出て、空港へ。
 機内で原稿を書こうとしましたが、ふたたび1行か2行でダウン。
 深夜に自宅に戻ってから、おのれを立て直して、原稿に向かいあいましたが、時差のある海外との情報交換、意見交換が始まり、ふたたび原稿はストップです。

▼大阪府連の会長は、完全に無報酬です。
 それだけではなく、東京からやって来る交通費もゼロ、大阪府内を移動する交通費もゼロ、宿泊費もゼロです。
 最初に、議員会館の公設秘書から、府連事務局に「交通費と宿泊費の実費は出るのでしょうか」と問い合わせたとき、「これまでの府連会長はすべて地元に家があるので、前例がなくて、分かりません。検討します」と回答があったそうです。
 わたしは、公設秘書からそれを聞いたとき、即座に「いや、検討なさらなくていいですと ( 府連の事務方に ) 伝えてね。すべて、こちらで負担しよう」と申しました。

 以来、すべて実際に負担しています。
 正直、たいへんな金額です。

 大阪府内の移動も、わたしが個人タクシーと契約して動いています。

 ところが、府連の役員連絡会という公式な場で、信頼する地方議員から「青山会長は、きっとハイヤーで動いている。その費用を府連が負担しているのはおかしい」と強い口調で問われました。
 わたしは淡々と「ハイヤーは使っていません。個人タクシーです。その費用は1円も府連からいただいていません。わたしのところで負担しています」と答えました。
 しかし、この地方議員のかたは、それには反応なさらず、「党大会のあとに一部の人間とだけ懇談会を開いた。その費用は全額、府連会長が出すべきだ」と仰いました。
「一部の人間という表現は違いますね。党大会に参加なさった府連の女性局、青年局、そして学生部のみなさんと、初めての試みとして懇談会を開いて、府連の幹事長、総務会長が同席のもと意義のある意見交換を行いました。その会の性質からしても、数十人に及ぶ規模からしても、会長に負担せよというのは筋が通りません」と反論しましたが、「これまでの府連会長は、数人を連れて飲みに行ったら、自腹で払っていた」と声を荒げて仰います。
 筋の通らないことには、立ち向かいます。
 いちばん驚いたのは、これを聞いていたベテラン地方議員が「どこか違うところで、ふたりだけで ( 話を ) やってくれ」と仰ったことです。
 わたしはその地方議員の目を見て、「それはおかしいですね。これは私的な言い合いでは全くありませんね。府連会長として不当な話には目に見えるように対応せねばなりません」と申しました。

 そして、「あぁ、これが党本部の良心派の幹部が仰っていた『青山さんみたいな人が、大阪府連という、とんでもないところに入ることはありませんよ』ということなんだナァ」と、胸のうちで思いました。

 しかしね、みなさん。
 わたしは、この不可解なことを終始、大声を荒げて仰ったこの地方議員に対する信頼を、喪ってはいないのです。
 人には様々な面があります。
 そのひとの良き面を活かして、主権者のみなさんに貢献できるようにするのが、まつりごと ( 政 ) のリーダーの責務のひとつです。
 したがって、この役員連絡会のあと、この人物に電話しておきました。

 三浦麻未・公設政策秘書は大阪府連会長であることに今も反対しつつ、実務を深く扶けてくれます。
 上述の良心派の党幹部は、ため息をつきながら見守ってくれています。
 このふたりの反対や心配に深く感謝しつつ、わたしは今週末も大阪に入るのです。
 大阪へは、大阪の政治事情に詳しい川村香奈枝・公設第一秘書が同行してくれます。



▼明けて、3月24日月曜は、参議院の環境委員会で委員長として全質疑を仕切ります。
 動から静へに見えるかも知れません。
 実際、理事懇談会の仕切りから始まって、審議が終了し散会するまでのおよそ4時間、ほとんど身じろぎもしないという意味では、静です。

 ところが、質疑のすべてに集中して正確に把握し、間髪を入れずに正確に答弁者を指定し、答弁が滞れば審議を止め、また動かし、質問する議員も時間超過する人が多いので、そこも、あくまで主権者の益になるように仕切ります。
 委員長の公務は、やってみると、神経の張り詰める、息抜きの許されないほんとうの激務です。わたしは何度か失敗もしました。

 国会の委員会において、おのれが単に委員の時も、委員から選ばれる理事の時も、委員長のこの大変さは正直、まったく分かっていませんでした。
 なるほど、これが人間の仕事、人生だよねと思います。

 党本部の幹部に「泥の海」とも言われた大阪府連の無償の公務、かつては委員長手当もあったそうですが国会議員への反感の高まりで廃止されている委員長の公務、同じ公務でも雰囲気、触感はまるで違います。
 しかし志はたったひとつです。
 国益と国民益のために。

▼いつでもどこでも無償、無条件の発信をやめません。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は、最新放送のここで、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の総会をありのままに紹介しています。
 総会の冒頭と、総会後の記者会見を無編集で伝えていますから、長尺ですが、ちゃんと視てくれる人が居るのが心強いです。
 知り合いの著名な識者がわたしに何度も「動画ほど楽で儲かるものは無いよ。もう他のことはやる気しないね。それもさ、短くすればするほど視てくれて儲かるんだから、ほんとに楽だよ」と仰いました。
そうでしょうね。良く分かります。
 ただ、不肖わたしはそもそも、動画の広告収入を一切、受け取らないので、もともとまったく儲かりませぬ。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は、放送開始から4年8か月で、まもなく視聴回数4億回を超えます。広告収入は、膨大らしいですが、それは関係ないのです。
 国会議員で居る限りは、受け取りませぬ。

▼この護る会の総会では、夫婦別氏制度への反対と、軍艦島をめぐってNHK会長が島民のかたがたに公開で謝罪なさるよう求める議論をしました。
 主権者のみなさん、夫婦別氏制度を法案にする動きはずいぶんと鎮静化しています。またNHKの稲葉会長はきのうの国会答弁で「公開で謝罪する」という意思をついに表明されました。
 護る会は地道に成果を生み続けています。

▼わたしは緊急出版の本を「火急出版の本」という造語で呼ぶことを、版元の扶桑社に提案し、受容されました。
 なんと4月5日頃に脱稿するという奇蹟を、まさしく奇跡を起こす考えです。
 わたしの筆は、いい感じに熟成しています。
 もしも仮にこの奇蹟が実現すれば、5月には新しい書が世に出ます。

 悲しいのは、そうなると『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』がさらに読まれなくなることです。
 安倍さんとの秘めた議論もあえて公開しているこの書が、たった4刷で終わるなら、わたしはほんとうに安倍さんに申し開きができない気持ちです。
 日めくりカレンダーも、はや、奈落の底へ落ちつつあります。
 わたしの根っこは、物書きです・・・わが非痛苦、日ごと、夜ごと深まれり。
 報いの無いことは、覚悟の上です。せめて、本だけは読まれてほしい。

 いずれにせよ、福岡でお目に掛かりましょう。ここです。




 
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