On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2013-06-13 15:03:50

もう予約開始してるっ!




▼本を出版するということでは過去もっとも難行苦行だった、メタンハイドレートをめぐる書籍の作業、すなわち原稿完成はもちろんゲラ直し、再校ゲラ直し、タイトル(書名)の考案と決定、表紙デザイン決め、帯(おび)の言葉とデザイン決め、使う写真の提供とキャプション(写真説明)の作成、写真の著作権の確認、そして編集者との度重なる議論…などなどが、ようやく完了しました。

 なんともう、6月27日には書店に並び始めます。
 そして、さっきちらりとネット書店を見たら、もう、予約の受付が始まっているぞっ。
 知らなかった。
 思わず、自分で予約しちゃいそうになった。


▼題して、「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニ・プラス)。
 メタンハイドレートの学術論文はたくさん発表してきた科学者である青山千春博士が、初めて国民向けにメタンハイドレートの真実が誰にも分かるように、一般書を書きました。
 ところが、あっさり、さっぱりした性格と、数式をそのまま文章に置き換えたように簡潔な原稿であるために、編集者から「原稿が足りません。青山(繁晴)さん、長すぎる後書きを書いてください」と提案があり、青山千春博士もOK。

 ぼくも快く引き受けて書き出したものの、これが…書いては消し、書いては消し。
 なぜか。
 この本を出すこと自体が、青山千春博士の学界での立場を、か~な~り大変にすることが明らかだからです。
 学者の世界、すなわち学界は、狭くて難しいところです。
 そこで困難が生じることは承知で「国民に、もうメタンハイドレートの研究開発の真実を知ってもらうべき時です」と決心して原稿を書いた青山千春博士の志に、ぼくも共鳴するから、アシストしています。
 しかし同時に、彼女はこれからも必ず学界で生きていかねばなりません。
 保身のためなんかじゃない。
 青山千春博士の研究や、特許使用料を取らない特許技術「AOYAMA METHOD」をこれからも活かしてメタンハイドレートを実用化し、日本の国家国民のものにせねばならないからです。

 ぼくは原稿を書きながら、正しいバランスをとるために、これまで一度も味わったことのない困難に突き当たりました。
 それに加えて、ぼくの現在の仕事の状況、日程がめちゃんこ、ほーんとにめちゃんこ厳しいなかだから、ついに過去最長、5日間をほぼ寝ないという、まぁいくらなんでも無理だろーということもやらかしました。
 その地獄の5日間のさなかに、講演会や、テレビ、ラジオでぼくに接したかたがたは、「大丈夫かな。今度こそヤバイ」と思ったひとも少なくないでしょうね。
 うん、大腸癌の手術の時とはまた違った、クライシスではありましたね。

 しかし、ついに完成!
 ぼくの原稿は当初、65枚の予定でしたが、結局100枚近く書いちゃいました。


▼そして今は、東京は有楽町のニッポン放送にいます。
 これからラジオ番組「ザ・ボイス」の生放送です。

 ニッポン放送では、6月16日の日曜日に、18時から21時30分までの3時間半、水道橋博士と特番「青山繁晴・水道橋博士のニッポンを考えナイト」もやります。
 これも、生放送だよ~。
 水道橋博士から、何度も盛りあがって?電話がかかってきてますよ~。

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