On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2013-06-19 03:25:16

夜半に「日本の出番」を考える


▼独研(独立総合研究所)の自然科学部長をつとめる青山千春博士が意を決し、初めて一般国民に向けて、日本初の自前資源メタンハイドレートをめぐる真実を明らかにした本「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)の初版発行部数が決まりました。

…わずか8千部です。

 予想というか、覚悟はしていましたが、す、すくない。
 ネット書店で予約を受け付けていますが、その予約はたいへんに多いので、たぶんあっという間に在庫切れになると思います。
 増刷されるかどうかは分かりません。

 ぼくにとって根本の書である「ぼくらの祖国」(扶桑社)も、わずかづつ増刷を重ねながら、ささやかにロングセラーになっています。この書も、着実な歩みを辿(たど)ってほしいですね。

 

▼この本の著者名は「青山千春 アシスト・バイ青山繁晴」となっています。

 その通りの本です。
 本の後半は、ぼくの書き下ろしです。

 青山千春って誰?というかたで、ぼくのつたない書物は読んだことがあるというひとは、できれば一度、書店で手に取ってみてください。
 6月27日から書店に並ぶはずです。
 ただし、この部数ですから、まったく置いていない書店が多数だと思います。置いてないときは、どうぞ、書店に問い合わせてみてください。

 学界のなかで生きるプロの科学者でもある青山千春博士が、学界の狭い世界で不利になることも承知のうえで国民への書を出す、その志が、せめてすこしでも生きることを、ぼくは願っています。
 ぼくの配偶者であることは関係ありません。
 国士という言葉は、男性のためだけにあるのではありませぬ。

 これだけは日本にはできないと、みんなが思い込まされてきた「自前の資源産業」を興す、それこそが日本の新しい出番を促します。

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