On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2013-07-20 07:48:48

八月の靖国



▼独研(独立総合研究所)の会員制クラブ「インディペンデント・クラブ」(IDC)では、会員とぼくが一緒にさまざまなイベントを実行しています。
 8月の上旬には、ぼくと一緒に靖国神社にお参りをし、正式参拝を致します。
 そして境内の「遊就館」(ゆうしゅうかん/資料館ないし宝物館)をぼくと信頼する神官Mさんの2人による解説とともに、じっくり見学し、さらにぼくの講演をおこないます。
 お昼には、みんなで海軍カレーも食べます。

 靖国神社には、硫黄島の栗林忠道帝国陸軍中将をはじめ、まだご遺骨が故郷に帰ってはいらっしゃらない英霊のかたがたや、あるいは沖縄の白梅の少女たち(白梅学徒看護隊)も、みんなみんな合祀されています。


▼総勢500名を大きく超えるIDC会員のうち、当初は、30名限りのイベントとして準備してきました。
 それは、前出の靖国神社の神官Mさんから「それが対応の限度です」とお聞きしていたからです。
 ところが、応募がどんどんと集まり、想像を絶する多数のかたの希望が集まりました。しかもIDC事務局によると、なぜぼくと一緒に参拝したいか、遊就館を見学したいかを切々と募集メールで訴えてこられるかたが、びっくりするぐらい多いのです。

 そこで先日、東京神田の三省堂で、決心の書「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)と根本の書「ぼくらの祖国」(扶桑社)のトークショー&サイン会を青山千春博士とともに開いたあと、靖国神社へ向かい、神官Mさんとじっくり協議しました。
 その結果、いったんは「希望者、全員を受け容れよう」となりました。
 神官Mさんから「2班に分ければ、多数でも対応可能」という新しい提案を頂いたからです。

 しかし、そのあとさらに、靖国神社、独研のIDC事務局、そして総務部との詰めの協議で「班に分けても、あまり多すぎると、社長(…ぼくですね)の声が聞こえない。社長の解説が聞こえる人と、聞こえない人が出るのは、たいへんに良くない。ほかの参拝者や、遊就館のほかの見学者もいらっしゃるので、トラメガ(トランジスタ・メガホン、拡声器)は迷惑になるから使えない」という問題が提起され、「やはりおよそ100人規模に絞るしかない」という結論になりました。

 そこで、泣く泣く、抽選を実施しました。
 当選者は、当初予定の30人よりは3倍以上の、およそ100人規模です。


▼靖国神社が特別のはからいをしてくださいますから、この大人数でも、正式参拝と、ぼくの講演はいちどきに、全員で行えると思います。
 遊就館の見学は、2班に分ける予定です。ぼくは出ずっぱりで解説します。


▼それから、当日の服装についてEメールで問い合わせも来ているのですが、神官Mさんによると、以下のようです。

「参拝にあたり服装は暑い時期ですので上着までは必要ありませんが、襟のあるシャツでスラックス、靴下着用、女性はそれに準じた服装、参拝するに相応しい服装でご参加くださいますよう。Tシャツ、ジーパン、裸足では参拝していただけません」
…ということです。


▼みなさん、八月の靖国でお会いしましょう。
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