On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2013-07-25 04:47:25

写真は大阪に昇る旭日です



▼いま大阪の夜が明けていきます。
 きのうは、関西テレビの「水曜アンカー」のあと、大阪市内で講演があり、泊まりになりました。

 そしてきのうは、この報道番組「スーパーニュース・アンカー」のMC、ヤマヒロさんこと山本浩之アナウンサーが秋に交代されることが公表されて、最初のアンカーでもありました。
 ヤマヒロさんからは、ずいぶんと前に直接、詳しくお話がありました。ヤマヒロさんらしい義理堅さです。
 そのとき、ヤマヒロさんの表情は、寂しさというのではなく、前へ向かう気迫に溢れていました。

 きのうのアンカー生放送では、CMのときに「これからも、(さまざまな)番組に一緒に出てくださいね」という言葉がさらりとあり、ぼくは「もちろん」と答えました。


▼後任の岡安アナは、彼の素晴らしい競馬中継を見れば分かるとおり、当意即妙、そして人柄の大きなひとです。
 ぼくは岡安ちゃんと呼んでいます。
 彼が「水曜アンカー」で、ヤマヒロさんの隣(つまり現在の堀田アナの位置)に座っていた頃、ぼくのつたないコーナー「青山のニュースDEズバリ」を、うんうんと頷いたり、目を見開いて身を乗り出して聞き入っていたり、そういう様子にずいぶんと励まされました。
 いよいよMCですね。岡安ちゃんらしい、明るい雰囲気の健闘を確信しています。


▼「青山さんはどうなるの」というお問い合わせを、たくさんたくさん、頂いていますが、テレビ番組の参加者というのはテレビ局の決めること、専権事項です。
 当然ながら、何も関西テレビに聞いていません。


▼そういえば、「たかじんnoマネー」(テレビ大阪)から「特番に出てくれませんか」という申し出がありました。
 独研(独立総合研究所)総務部によると、「ちょっと、おそるおそるという感じの連絡でした」ということです。番組の側から、かつて「もうオファーはありません」という連絡があったからですね、きっと。
 しかし、前述したように、番組参加者の決定というのはテレビ局の専権事項ですから、ぼくには何のこだわりもありません。タレントでも評論家でもなく、いかなる芸能プロダクションにも属さず、そうした世界とは一切、関係を持たず、テレビで食っているわけでも全くありませんから、何ということもありません。
 そして、今回の特番というものが、中国をめぐる議論ということでした。
 だからぼくは、ごくふつうに「OK」と答えました。

 収録が今週の土曜日、オンエアは8月10日の土曜日ということです。

 ちなみに、前述の「もうオファーはありません」ということについて、テレビ大阪の関係者おふたりから詳しい説明は、かつて、ありました。この地味ブログでも記したと思います。
 一般に良く想像される理由とは、何の関係もありませんでした。ぼく自身の名誉とも何の関係もありません。だから、ぼくから明らかにすることはありません。ぼくは、ひとの名誉を守ります。

 この「たかじんnoマネー」への参加をOKしたあとに、ちょっと久しぶりに「TVタックル」から同じ日の、同じ時間帯の収録のオファーがありました。
 ぼくも独研も、番組を天秤にかけたりしません。あくまで先約優先ですから、タックルを断りました。
 タックルの頑張り屋さんのディレクターは、「特番だけ都合よく頼んでくる番組なんて断って欲しい」と、独研総務部に口惜しそうに、かつずばりと、おっしゃったそうです。ふはは。そういう率直な言葉は嫌いじゃないけど、先約は先約です。

 テレビ界はテレビ界でいろいろとたいへんなようですが、ぼくは子供のころ、厳しい家庭教育のなかで武家の娘である母が、なにか外でいろいろある時にいつも言っていた簡潔な言葉を思い出します。
「われ関せず」

 まもなく帰京します。
 きょうは、ニッポン放送のラジオ報道番組「ザ・ボイス」の生放送です。
「ザ・ボイス」では、飯田アナがいつも、根本の書「ぼくらの祖国」(扶桑社)と、決心の書「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)を読んでくださったリスナーからのEメールを、積極的に取りあげてくれます。

 きのうの「水曜アンカー」のあとの講演会では、この「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)のミニサイン会もありました。
 おととい、BSジャパンの番組でお会いした拉致問題担当大臣の古屋さんが、生放送の始まるまえに、「青山さんと、青山千春博士の努力でついにメタンハイドレートのことが動き出したと、番組で言っていい?」と聞かれるので、「いやいや、この番組は今夜、拉致被害者のための貴重な時間ですから」と答えました。
 BSジャパンをご覧になった視聴者の多くから、「古屋さんがほんとうに誠実に拉致に取り組んでいるのが伝わってきた」という書き込みを、この地味ブログにたくさん頂きました。
 すごく嬉しかった。
 こういうことのために、ぼくは今後も、テレビやラジオの番組にすこしだけは参加します。




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