On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2014-02-03 21:48:18

イルカ漁不当批判ツィッターへの反論が削除される問題は、全てカット

▼ぼくが地上波のテレビをあまり、いや、ほとんど視ないというのは、おのれが参加している番組も例外じゃない…いや、ほんとうは、おのれの出ている番組など気持ち悪いから、他の出演者には申し訳ないけど、まったく視ません。

 しかし今夜、2月3日月曜に放送された「TVタックル」は、後半だけ、視ました。
 視るつもりは全くなかったけど、視たいという人がいたので、夜9時半ごろに視てみると、キャロライン・ケネディ駐日大使をめぐっての話のところだった。

 正直、参ったなぁ、やっぱりテレビって。
 ぼくは、ケネディ大使がイルカ漁を不当に批判したことに何度も言及し、そしてその批判ツィッターに日本国民がごくまっとうな反論を書き込むと、ほんらいは削除できないはずが、どんな手段を使ったのが、どんどん削除されているということを指摘したけど、きれいに、全カット。
 一方で、キャロライン大使について他のことを話したところだけ、しっかり放送されたから、視ている人は当然、「イルカ漁批判の問題は青山も避けたのか」と思うでしょう。

 何を思われようと、いいけれど、ぼくの言おうとしたことと違うニュアンスが、編集によって作られるのは、やはり、どうかと思う。
 イルカ漁のところをカットするのなら、ぼくのキャロライン大使をめぐる発言全部をカットした方が、誤解を生まないのじゃないかと考える。

 それでも、あくまでも、編集権はテレビ局にある。
 その考えも変わりませぬ。
 この地味ブログに「もっとテレビに参加してください」という書き込みは、こころから驚くほど、多いのです。
 また「TVタックルに参加してくれないと、沖縄ではまったく青山さんの話が聞けない。関西テレビの水曜アンカーだけではどうしようもないし、たかじんさん関係の番組も沖縄では放送されない。会えるのは、TVタックルだけ。必ず、また出てください」という書き込みやメールが、沖縄のいろいろな人から、ずっと来ているのです。

 結局はぼくの選択ですね。
 例えば、沖縄のこうした声に応えようとしたら、今夜みたいなことが起きるのは、避けられない。


▼今夜の後半部分では、あれれ、と思ったのは、キャロライン大使の件だけじゃない。
 先の大戦へのいつもの決めつけなどなどに、さまざまに反論したけど、どれもカット。

 …しかし、そんなこと言ってたら、ぼくだけじゃなく、どなたも出られないです、テレビには。
 ぼくの本心は、前からずーっと言っているように、出たくない!
 そして、みなさんの願いにもすこしは応えなきゃとも、こころの底から思ってる。
 胸のうちでは、苦しいです。
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