▼戦う論壇誌、「月刊Hanada」に連載している長文エッセイ「澄哲録片片」 ( ちょうてつろく・へんぺん ) は今月号も、武漢熱クライシスを、ぼくなりに深掘りしました。
　3月26日の発刊と聞いています。

▼かつて安保法制に賛成の論陣を張った、まことに珍しい新聞にして、北陸路の雄、名門地方紙の「北國新聞」に連載している短文コラム、「北風抄」は、ほかの筆者と交代の執筆です。 ( 他の筆者がどなたかは、まったく存じあげません。それは新聞の編集権ですから。番組の編成権がテレビにあるのと同じです。干渉しません )

　今月は、ぼくの番でした。
　今日の午後、原稿を完成させて送りました。3月23日の朝刊に掲載されます。
　これは別角度からの、武漢熱クライシスの掘り下げです。

▼長文は、もちろん時間が掛かります。
　今のぼくは、凄絶なまでに時間を消費する国会の公務のあと、夜半と未明に書くしかありませんから、規定の枚数の半分を過ぎると、いくぶんかはホッとします。
　鍛える時間も無いので、議員会館の階段 ( 地下通路から14階分 ) 、ご縁のあるビルの階段 ( 30階前後が多い ) をいずれも元気があるときは、歩いたり駆けたりして登り降りするのですが、これも半分を過ぎると、ホッとします。
　長文の執筆は、この階段に似ています。
「澄哲録片片」がこれですね。

　ところが短文は、もっと時間が掛かるのです。
　第一稿は、あっという間に書けることも多いですが、これを削り込んで、狭い、短いスペースに収めるための推敲に呻吟します。
　しかし一方で、この推敲がぼくは好きなのです。
　同じプロフェッショナルな物書きには、推敲が嫌いというひとも多いと、編集者から聞いていますが、ぼくは好きです。
　子どもの頃から、美術、とくに彫刻にも関心がありますが、推敲は、この彫刻に似ていますからです。
　これが「北風抄」ですね。

※「澄哲録片片」の載る月刊Hanadaは、定期購読ができます。すこし安くもなるようです。
　ここです。
「北風抄」が載る北國新聞は、郵送なら、どこに住んでいても購読できます。
　ここです。
・・・いずれの購読も、ぼくの利益にはまったくなりません。月刊Hanadaは真正面から戦う論壇誌として、北國新聞は新聞界の残された良心として、いずれもこれからも存続してほしいと祈る気持ちです。