On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-04-30 03:01:35
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夜半の議は簡なるをもって貴しとなす

▼きのう4月29日の昭和の日は、昭和天皇のご遺徳を胸の裡 ( うち ) にて偲びつつの一日となりました。
 武漢熱をめぐる補正予算案を審議する予算委員会では、すでに次の補正を示唆する議論もあり、この長い坂をどう登るかを考えていました。

 武漢熱への対策として、議員同士の間隔を空けるため大幅に席替えが行われ、最初に委員会室に入ったときには、おのれの立て札が見つかりません。
 予算委員会は他の多くの委員会と違い、名前を白く明記した黒い三角錐が席に立っているのですね。それが無い。
 すると他の議員から「あっちですよ」と指さしてくれる声が幾つもあがり、見ると、傍聴席なのです。
 傍聴席のスペースに新たに机が置かれ、そこに間隔を拡げた議員席が配置されています。

 主権者のたいせつな権利のひとつである傍聴の機会を無くすことに、不肖ぼくは心中で複雑です。
 しかしこうした議事の進行ぶりは、法によって設置されている議運( 議院運営委員会 ) の専権事項で、そこで決まれば、従うほかありません。

 ぼくが指定された席は、これまでの席と大きく違うので、NHKの中継やニュースをご覧になって「あれ、居ないな」と探される方もいらっしゃるかも知れませんが、こういうわけです。

▼その予算委員会を終えた夜、想像を絶する危機のなかの政権の使命について、電話にて、あらためて指導者と僭越ながら議論しました。
 政権がなぜ、日本の憲政史で最長の政権となっているのか、主権者と天によって与えられたほんとうの使命とは何か。
 それを今ここで、短くとも議論すべきだと考えたからです。
 国会日程の詰まっている今、それをやるべきか数時間、考えましたが、やはり今しかないと考えるに至りました。
 予算委の審議を通じて、胸のなかにふつふつと沸いた感覚でもありました。

 危機のさなかにこそ、根幹に立ち返らねばなりません。
 謙虚に、謙虚を尽くして、魂の奥では根幹に立ち返りつつ、歩を速めて急がねばなりません。

▼きょうはもう、4月の終わりです。
 1日が経てばそれだけ、ひと月が経てばそれだけ、危機の出口に確実に近づくようにせねばなりません。

 出口は新しい入り口です。

 きょうは朝7時台に出発して、まず8時半からの国会対策委員会 ( 国対 ) に臨みます。
 9時からほぼ終日、予算委員会にてじっと議論を聴きます。
 それが無事に終われば、参議院の本会議が開かれ、もしも予定通りに進行するならば、補正予算案の全会一致による成立を見ることになります。
 しかし国会は生き物でもあります。予定は予定、油断はできません。


 
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