On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-05-27 04:58:04
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きょうの日も、おはようございます。ぼくらはどこにいても、どなたであっても、日本国のはらから、同胞です。(重要な推敲をしました。給付が無くなったわけでは全くありません)

 ぼくが下手な ( ほんとうに下手な ) 弾き語りをまだ始めたばかりのころ、つまり十代のとき、「きょうの日はさようなら」という曲がありました。
 さようならのあと、まぁた~逢う日まで、と続くのです。
 中学時代のことです。
 同じ友だちと高校まで一緒にいる中高一貫校 ( 白鷺城と仰ぎ見ていた姫路城の隣にある淳心学院 ) の中学生でした。
 こころのどこかで、いつか卒業して、六年という短くはない時をともに過ごした友だちとも別れると無意識に意識していたのでしょう。

 親指でギター・アルペジオの低音が拾いやすい曲ということもあって、ひとりで練習するときには時折、弾き語りしていました。
 中学のときは、今は歯科医の名医になっている河田克之くんや思いやりのある弁護士になった菊井豊くんらとバンドをつくっていて、高校の半ばになるとひとりの弾き語りになり、無謀なことに、ほんのすこしですが学園祭を回ったりもしていたのですが、この曲を人前でうたうことはなかったかなと思います。
 この曲は、ひとには言わない、こゝろの呟きだったのでしょうね。

 きょうも夜明けを待ちながら思うのは、いまは、きょうの日も変わらずにみんなに朝のあいさつを送りたいということです。
 何もかも思うように行かないと感じているひとは、ほんとうに多いだろうと考えます。
 みなさん、ぼくもそうですよ。

 きのう5月26日火曜の朝に、武漢熱をめぐる自由民主党の対策本部が、感染症対策を施したうえで開かれました。
 令和2年度予算の第二次補正予算案について、政府側の説明を聴き、議員の側から意見を申すための会議です。
 たとえば海外の同胞への一律10万円給付は、悪戦苦闘の末に岸田文雄政調会長の決断があり、党から政府への第二次補正予算案をめぐる要請に正式に盛り込まれました。
 現状では、外務省が海外の同胞をしっかり把握できておらず、給付できないという現実があることを認め、では、制度とシステムをつくって給付するという内容です。

 ところが、きのうの政府側の説明にはひとこともありません。
 ただし、きのうの説明は主要点だけに絞ってありましたから、海外同胞への給付をやらないということではありません。
 しかし、しっかりしたやる気、熱意が感じられないのです。
 中国発の武漢熱がもたらした、未曾有の経済危機、生活危機に対応する補正予算ですから、一刻も早く成立させねばなりません。
 そのために、きのうの時点でもう、この第二次補正予算の政府案の閣議決定が間近に迫っています。
 だからといって、諦める、放棄することはできません。

 中学からの友だちであれ、海外にいらして、なおかつ会ったことのない日本人のかたであれ、ぼくらはみな同胞なのです。
 自由民主党の正式な要請に舌をこっそり出すがごとくの官僚、行政官も、誠にだらしのないぼくを含めた自由民主党の議員も、みな、同胞です。
 隣国、中国の共産党独裁がもたらす、人類への厄災を食い止めるためにも、意見・異見を尊びつつ、一致するところを探してそこに共に立脚すること以外に、何があるのでしょうか。

 では、対策本部で不肖ぼくは何を致したか。
 大したこともできてはいませんが、そこから次です。

 静かな怒りはあるのかな、と、おのれの胸の裡 ( うち ) をこの夜明け前に覗き込んでいます。
 はい、あります。
 しかし官僚群と自由民主党に怒ってしまえばオシマイです。自分の鬱屈を解消しようとしているだけです。問題が解決しないだけではなく、鬱屈も実は解消しません。

(続く)
 

 
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