On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-07-21 07:23:36
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同胞のために、あえて、ありのままに申すべき段階だと考えて決心し、申します。声が少ないのです。

▼たくさん同時進行せざるを得ない懸案のうち、海外の同胞への一律10万円給付については、ぼくには海外の同胞から直に、声が届いています。
 しかし、たとえば自由民主党の二階幹事長は、ぼくが押しかけたとき「党には、そんな声は来ていない」と、はっきり仰っていました。そのとき同席されていた林幹事長代理も、頷いておられました。同席ですから、謙虚な林代理は発言はされませんでしたが、深く頷いておられました。
 二階さんが小泉政権の経産大臣の時代から、すなわち15年前から、ぼくは民間の専門家の端くれとして、資源エネルギーについて議論をいたしてきました。
 議論のときに決して、誇張や嘘は言わないひとです。たとえば中国をめぐって、考え方ははっきり違います。ぼくは、それを絶対に隠したりしません。しかし、この中国についても、二階さんは議論のとき、すくなくとも一対一で向かいあう議論の際に、都合良く変えた話をされたりすることがありません。

 党も政府も、「青山さんが言う割には、在外邦人から声がそんなに来ていない」というのが本音です。

▼もちろん、ほんとうは海外の同胞はしっかり声をあげられています。
 ただ、いまはネット、SNSを通じて、声がどんどん大きくなる時代です。どんな問題についても「政府が補償すべきだ」という声が大きくなれば、政府を動かします。それはある意味、むしろ健全なことですね。
 それに比べれば、小さいということなのです。

 海外の同胞のかたがたの努力は素晴らしいです。純粋な心から中心になって動いているかたもいらっしゃるし、国会を訪ねられての行動もあります。
 しかし客観的に申して、他の諸懸案をめぐる声に比べて、大きいとは言えないのです。
 マニラの邦字紙のように、奮闘してくれている現地紙もあります。
 一方で、日本でそれを読むひとは少ないわけです。

▼潰されては盛り返し、倒されては立て直しの繰り返しの結果、ようやく自由民主党の外交部会が正式に決めた具体案が、政府に渡りました。
 ここで、当事者のみなさんの声が大きな深い意味を、あらためて持ちます。

 前述したように、このぼくには充分に届いています。
 ひとつには、不肖ながらぼくは、声の多寡、声の大きさによっては諸事を判断しません。
 最初は、ただおひとりの海外同胞の声を、このブログへのコメントで拝読しました。
 その時から即、行動を起こしました。
 そのあと、悲鳴のような声、「私たちを安倍政権は見捨てるのですか」、「まったく同じ日本国民なのに、会社に命じられて海外にいるだけで、私たちは扶 ( たす ) けられないのですか」という声を沢山、このブログにはいただきました。悲鳴を耳に、力を尽くして尽くしきってきました。

 一方で、政府としては、声の多寡、声の大きさを重要な判断材料にするのは、どこの国の政府、いかなる政権であっても避けがたいことです。
 海外のはらからが、冷静にお考えになり、あげるべき声は連帯してあげていただければと、いま思います。

 政府 ( 内閣、外務省 ) も自由民主党も、ホームページがあり、そこに声を寄せられる場所があります。
 昔と違って、ネットの良き面として、声はあげやすい時代です。
 虚偽の声もあり、騒ぎのための騒ぎもあり、度を超した昂奮もあり、それがネットの暗黒面ですが、みなさんがよくご承知の通り、ネットの肯定面もとても大きいです。
 それが冷静な、そして実情を正確に表していて、ほんとうに海外で日本のためにも働き、暮らしていらっしゃる同胞の声だと分かれば、政府は動きます。





 
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