On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-11-06 04:57:20
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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アメリカ大統領選挙をめぐって ~ 時間は無くても、みなさんの関心には答えたいです 

 予算委員会が開かれているあいだは、ほんとうに何もできません。
 したがって、このブログも書く時間は無いのですが、それでも、短くしか書けなくとも、日本の主権者の問いかけは置き去りにしたくありません。

▼アメリカ大統領選挙はこれから、もっと混乱します。
 きのうわずかな隙間時間に、日米の外交官らと電話で議論しました。ぼくが「ほんもののカオスはこれからだ。開票をめぐる異常事態はまだ序の口だと考えている」と言うと、日米とも、外交官たちは深く同意しました。

 きのう記したように、主権者が大統領を直接、選ぶのではなく、選挙人を選び、直接に大統領を選ぶのはあくまでも選挙人だという制度が、隠れた動乱の要因のひとつです。
 トランプ大統領がすでに起こしている訴訟は、いわば表のカオスに過ぎません。

▼バイデン陣営の外交ブレーンには、間違いなく親中派がいます。
 特に、スーザン・エリザベス・ライス元国連大使は、オバマ政権の国家安全保障担当・大統領補佐官を務めた当時に、露骨に中国に味方し、南シナ海にアメリカ海軍の艦船が入るのにも消極的、と言うより実質的に反対し、そして日本に対しては無関心に近いことを隠しませんでした。

 バイデンさんが仮に大統領に就任した場合、このライスさんを正式に起用するかどうかは分かりません。
 しかし、外交ブレーンのひとりであることは間違いありません。
 学者や評論家が「バイデン政権になっても対中姿勢はトランプ時代と基本的に変わらない」と言っているのは、現場を知らない、いつものお話しです。
 むしろ、上辺はともかく、根深いところで、アメリカの対中姿勢は崩れることになるでしょう、もしもバイデン政権ならば。

▼日本はすでにそれに備えねばなりません。
 きのうの予算委員会も、それを議論せねばならないのに、皆無でした。
 ぼくはひたすら座って、黙って質疑を聴き、メモをとるだけです。
 今朝も、まずは朝一番に武漢熱をめぐる対策本部に参加し、残念ながらまた中座し、予算委に向かいます。




 
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