2020-11-07 04:45:17
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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日本を見つめる ~ アメリカ大統領選挙をめぐって
きょう11月7日土曜の未明も、カオスの極致と言うほかないアメリカ大統領選挙について情報の交換と議論です。
ただ「情報の交換」といってもこのケースでは、8割方、『ははぁ』と内心で嘆息しながら先方の話を聴くだけ。
先方も「日本はどう思う?」なんて、大統領選挙をめぐっては聞いてきません。聞いてもくれない、という感じ。
そこで、こちらはアメリカの混迷を見て中国とロシア、北朝鮮がどう動くか、水面下で知り得たことを述べ、「で、日本はこうです」という話を挟みます。
こうした仕事のうち、「無条件公開型」の発信であるこの地味ブログでも伝えられることは、ちゃんと伝えたいのです。
一方で、みなさんがゲンナリし過ぎないように伝えるにはどうするか。
それを考えていて、ふと、頭に浮かんだのが、ぼくがスマホで撮った手水 ( ちょうず ) の写真です。
これは、先の飛び石連休を活用して行った地方出張 ( 堺、京都 ) のとき、ほぼ一瞬のようにすら思える短い時間を最大限に使ってお寺を訪ね、そこで撮りました。
日本人には見慣れた、手水ですね。
ただの手水じゃないかと思ったひともいるでしょうか ?
じゃ、次の写真を見てください。
まだ始まったばかりとは言え、みごとな紅葉と、日本晴れの空です。
しかし、これも日本人にはお馴染みの光景ですね。
この空にやがて月が浮かんだとき、その月が手水に映る。
その刻 ( とき ) との邂逅 ( かいこう ) を、こゝろ静かに待つ。
そのための手水なのだそうです。
そして実際に、この手水にはしっかり月が入り込むように映るそうです。
いいですね~。
ね、みなさん。
これが、ぼくらの日本です。
▼さて、アメリカ大統領選挙です。
日本時間でゆうべの22時では、焦点のペンシルベニア州においてトランプ大統領が1万8千票あまり多かったのが、その50分後には、バイデン候補が5千5百票あまり上回ったことになっていました。
アメリカ国内の報道の主流では、バイデンさんの獲得した選挙人はこれまでのところ253人ですから、ペンシルベニアの選挙人20人を乗っければ、過半数の270人を超えます。
それだけではないのです。
ゆうべアップした「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第53回放送 ( ここ ) で明らかにしたように、アメリカの内部から、開票の中盤段階でもたらされた情報では、バイデンさんの獲得する選挙人は、最大でも271人でした。
ふだん、非常に確度と精度の高い情報に満ちているルートです。
しかし、上記のようにペンシルベニアが一変すると、それだけで、バイデンさんは273人以上の選挙人獲得ということになります。
さらに、これまで開票の最終段階で競っていた5州がすべて一斉にバイデンさんリードに変わる、変えられていく ? 情況です。
こうなると、第53回放送で「わずかに4人から2人」という情報を述べた選挙人の差、それがどんどん開いていきますね。
すると、第53回放送であえて具体的に述べた「選挙人のマジック」をトランプさんが使えなくなる方向に変わっていきます。
▼これが、たった今の隠れたポイントです。
オールドメディアはもちろん、一切、報じていません。
▼一方、これでバイデン新大統領の登場が確定的、とはまだ、いかないのです。
手短に申せば、カオスが続いていけば、結局は来年1月に下院で決着のための投票になる可能性が残ります。
大統領選挙に併せて、アメリカの下院議員は全員が改選されています。
今のところ、民主党が過半数を取りそうな勢いです。
じゃ、下院決戦になってもバイデン当選じゃないかと思われる人がいらして、当然です。
ところが第53回放送で解説しましたように、ここでもアメリカの制度のおかしさが顔を出します。
下院議員全員で投票するのではなく、各州に1票が割り当てられます。
すなわち州ごとに、共和、民主、どちらが優勢かを丹念に見ていかないと、分かりません。
日本の産経新聞などは、今朝の朝刊一面の記事中で、「下院決戦になればトランプ再選」という趣旨を実質的に決め打ちしています。
ぼくはまだ、インテリジェンスとの共同作業も含めて、丹念に見ていきます。
( 東京コンフィデンシャル・レポート / TCR の会員のみなさん、この件に関して、週明けに急ぎ、新たなレポートを配信します。「経済はこうなる その3」も、護る会記念総会での質疑応答の「その3」も来週に確実に配信します )
▼土曜の朝に、また外国の大統領選挙の話で、あんまりみなさんを騒がせたくない気もしますから、このエントリーのアップは時間が午前8時を過ぎるのを待ってから、アップします。
きっと余計なお世話でしょうが。