On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-11-08 21:52:09
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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世界中のメディアが「バイデン新大統領の誕生へ」と報じた今日、日本時間11月8日日曜、その夜に思うこと (大幅に推敲しました)

▼たくさんのコメントをこの地味なブログに頂いています。
 いつものように、さまざまあります。

 ただ、思うのです。
 少なくない日本人が、いちばん肝要なことを見事に突いていらっしゃるな、と。

 それは、アメリカ大統領選挙はあくまで外国の選挙であり、日本の混乱ではないということです。
 中国に対峙するにしても、日本自らがまず、どうするかだということに、みなさんが気づいています。

▼歴代のアメリカ合州国大統領のなかでただひとり、トランプさんは、新しい「ノー」を中国に突きつけました。
 どんな、ノーだったか。
 世界で売れなくなったアメリカ製を喜んで大量に買ってくれる国、あるいは膨大な人民に無理にでも買わせることのできる国への、ノーでした。。
 このトランプ大統領の試みは、ひょっとしたら一場の夢に終わるのかも知れません。

▼大統領選挙の結果は、偏りなく申して、定まっていません。
 同時に、いくつかのケースに備えねばなりません。そのひとつには当然、バイデンさんがこのまま押し切る可能性もあります。
 そのときは、何が起きるか。

 バイデンさんがもしも大統領になれば、人権問題については、そしてチベット、ウイグル、南モンゴルについては、トランプさんよりはるかに強力に中国に改善を申し入れる可能性はあります。
 ただ、中国がそのスケールメリットを使うことは、トランプさんと違って、むしろ歓迎するでしょう。
 中国が根本的な力としている「スケールメリット」とはなにか。
 まさしくチベットやウイグル、モンゴル南部という明らかに別の国まで自国領に入れてしまっていることを一例として、国土の広さをあくまでも確保することによって、人口の多さを保ち、そこから、たとえば外国企業にとって魅力的な需要に見えて他が見えなくなるようにすることです。
 中国は、それを巧みに使って世界の覇権を狙っている。
 それに逆らったのが、トランプ政権、特にその後半の政策でした。

▼しかし、それはアメリカの夢の話です。
 日本の夢は、ぼくらが創るのです。

 そして、それこそがアメリカによる占領がついに、その始まりから75年を経てようやくに終わることを意味します。





 
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