On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-01-09 05:51:46
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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武漢熱と、いわゆる「ビジネストラック」をめぐって新たな、そして予期したとおりの疑念あり。連帯して戦い続けるほかありませぬ。 (書き加えました)

▼水面下で、政府側への働きかけを続けています。
 この4年半の議員生活は、来る日も来る日も、土日祝日も関係なく、政府と党の双方への水面下での働きかけに努めてきました。
 この場合の「政府」とは、内閣総理大臣から、現場の課長補佐級、係長級の行政官 ( 官僚 ) までを指します。
 そして「党」とは、自由民主党の幹事長 ( 党全体の幹事長、および参議院の幹事長 ) からひとりひとりの議員までを指します。

▼それは現在も、今日も変わりません。
 ただ、目前の大きな問題のひとつ、「ビジネストラックの名の下に、商用と称する中国、韓国をはじめ特定の国の外国人を、なぜ、入国時の最低限の水際対策であるはずのPCR検査すら実施せず、実質的にフリーに日本へ入れるのか」ということをめぐっては、党の側はすでに、正式な対策本部の議論を通じて意見を事実上、明示しました。

 その意見とは、「緊急事態宣言の発出前なら、とりあえずPCR検査だけは実施せよ、ということだったが、国民に痛い負担を求める再度の緊急事態宣言を発出した現在では、いわゆるビジネストラックおよびレジデンストラックそのものを停止せよ」ということです。

 もちろんこれは、自由民主党のなかの政務調査会に属する対策本部での議論の大勢であって、たとえば総務会の決定や、幹事長室からの指示などが出ているわけではありません。
 しかし、政務調査会の長である下村政調会長は「ビジネストラック、レジデンストラックの停止を求める意見が大勢であることを政府に急ぎ、伝える」と明言されています。

▼一方、いわゆるビジネストラック、レジデンストラックの維持が、総理の強い意志であることが、政府側との交渉を通じて、少なくともぼくにはありありと伝わってきています。

▼したがってたった今のぼくは、おのれのやるべき火急の任務の第一は、総理官邸を含めて政府側、政権の中枢部分との水面下交渉だと考え、そこに徹しています。

▼その結果、昨夜遅くから浮かび上がってきた懸念、あるいは疑念があります。
 それは、菅総理がやや態度を変えられ、「ビジネストラックとレジデンストラックは維持するが、そうしたトラック ( この場合は、入国方法といった意味 ) を使う外国人にも入国時のPCR検査を義務付ける」という方向になったことの背景です。
 ずばり、変異種ウイルスが日本ですでに市中感染を起こしていると、やがて発表せねばならない情況があるのではないかということです。
 そしてこの変異種ウイルスは、みなさんが想像されるように、外国からもたらされた可能性が極めて高いのです。

 これは、ぼくの推測や憶測ではありません。
 政府内の要人と丹念に議論してきた結果です。

「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」で明言しているように、そもそもウイルスは変異するものであって、変異種ウイルスの登場はむしろ当然の帰結です。
 そういう意味では、変異したからと言って、それだけでおののく必要はありませぬ。

 ただ、同時に、南ア発で英国経由とみられるこの変異種の武漢熱ウイルスが感染力を7割増し程度に強めていることはすでに確かです。
 ですから、誰にもさらなる警戒が必要です。

 緊急事態宣言が出ているからと言うこと以前に、個人それぞれの基本的な警戒動作が不可欠です。いちばんのカギは、これまでずっと強調してきましたように「ゾーニング」です。
 ウイルスは自分では動けないという特質を利用して、たとえば自宅なら、ウイルスは玄関より奥に入 ( い ) れない。玄関先で下着になり、そのまま浴室に行き、シャワーを頭から浴びる。
 今朝はそれ以上の詳細は記しませんが、最低限これだけでも、玄関で靴を脱ぐ日本社会においてなら非常に効果があります。

【 家に入って靴を脱がない社会では、これをやってもまるでゾーニングにはなりません。手足もなく蠕動 ( ぜんどう ) もできないウイルスは飛沫・ツバや塵 ( チリ ) にくっつくことで移動し、重力によって落ちるので、多くが地面や床に居ます。そして、靴の底にくっついています 】

▼このブログにいまだに、「武漢熱と言っても単なる風邪の一種と、青山も言え」という趣旨の書き込みが絶えません。
 しかし「単なる風邪」に、ひどい脱毛や、いつまでも続く重度の倦怠感といった特異な後遺症が、その風邪が治ったあともあるでしょうか。そして後遺症の問題は、武漢熱をめぐる新たな問題の一例にすぎません。
 学者や評論家は、異説を打ち出すのが仕事です。
 そうでないなら、学者はひとり、評論家もひとりで良いことになってしまって、職業として成り立ちません。

 誰にとってもまだまだ検証不充分な新しい感染症については、しっかりした、前広 ( まえびろ ) の警戒をすることが、感染症をめぐる危機管理の要諦のひとつです。

▼また、これも諸説はありますが、基本的にはワクチンはこの変異種ウイルスにも有効性はあるという見方が今のところ有力です。
 ワクチンは、ずっと以前からぼくが申してきた見通しのとおり2月から日本でも接種が始まる予定です。
 そして6月中には、希望される日本国民には接種が行き渡ることも、今のところ期待できます。

「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」でこれも明言しましたように、ことしは、お先真っ暗、何の見通しも立たない、という年ではありませぬ!
 絶望するより、ともに、戦うのみ、そうではありませんか?
 わが友、わが同胞、わが敬愛するはらからのみなさん。





 
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