On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-01-27 04:49:55
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【こんな生中継もあり】 暗黒国会おそらく再び  きょうはもっとツライ日になるでしょう



▼写真は、きのう1月26日火曜の国防部会・安全保障調査会の合同会議にて、中国が「海警法」なるものの施行によって尖閣諸島の漁家や海上保安官の命すら危うくしかねないことについて質問しているときです。
 中山泰秀・防衛副大臣が、ぼくの気づかないうちに撮ってくださいました。
 中山さんは、ぼくが外交部会の副部会長だったときの外交部会長でした。僭越ながら、よき連携を重ねました。

▼さて、明けてきょう1月27日水曜は、朝から参議院予算委員会です。
 これが・・・ぼくは、はっきりと間違った慣行だと思いますが、参議院独自のルールとして「片道方式」なのです。
 これまで何度か記しましたが、片道方式というのは、審議の経過時間に、答弁する側の時間は一切カウントされず、質問する側の時間だけカウントされるという、信じがたい制度です。
 異常な仕組みとしか言いようがありません。
 質疑、ですから、質問と答弁いずれもカウントするのが当然ではないでしょうか。

 ですから衆議院の予算委員会では、「往復方式」、すなわちふつうに質問、答弁いずれもカウントすると聴いています。
 ところが、参議院では、例によって衆議院との違いをつくる目的もあってか、答弁時間はカウントしません。
 これを悪用して、たとえば議員によっては、叫ぶようにひとことだけ言う質問を繰り返し、質問時間が減らないようにして審議を引き延ばし、いつまで経っても審議が終わらなかったり、あるいは政府側に法律などを延々と読み上げさせるという無意味な要求を繰り返すことがあったりします。
 こうした議員は、与党側にはいません。

 ぼくはこれをやめるべきだと政治記者の時代から主張しています。
 衆参両院は、違いを出そうとすることに熱心です。
 それが意味のある違いの場合は、まさしく二院制にふさわしいことですが、無意味な違いに固執すれば、国会の暗黒度が増すばかりです。

▼このエントリーを夜明け前から書き起こしましたが、今はもう国会議事堂にいます。
 これから委員会室に入ります。
 委員会室で電子デバイスは駄目なので、生中継はストップです。ただし自称公共放送の生中継はあります。





 
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