On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-02-24 22:31:10
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★全面的に推敲しました 【未完の生中継から】 物事を半歩、一歩、二歩と前へ進めるにはどうするか そこで三歩後退してしまっても諦めないためにはどうするか たとえば議員立法についてはどうか



 このエントリーをご覧になるみなさん、あなたのいらっしゃるところのお天気と寒さはどうですか ?
 武漢熱のさなか、こゝろの天候はいかがでしょうか。
 曇天かなぁ。雨降りかなぁ。
 ぼく自身は、風雨の強まるさなかに居るときでも、みなさんには早春の晴天であってほしいと願います。

 この地味なブログには日々、絶望を訴える声が届きます。
 ぼくが何をしても無駄と思わせるような声、また声です。
 それでも、ぼくは諦めませぬ。

 その絶望の声が届く背景を考え抜き、報われなくても知られなくても行動する、そこに徹し続けます。

▼さて、これは何の写真だと思われますか。
 何だ、いつもの写真じゃないかと思うひともいらっしゃるでしょう。
 写真を撮ったぼく自身は、いつもに増して、日本の政 ( まつりごと ) の現状を象徴する写真だと考えています。

 なぜか。
 写真の奥は、すべて政府側、行政官 ( 官僚 ) です。
 もの凄い数ですね。

 写真の手前は、ぼくのモバイルパソコンと手が写っていることでお分かりの通り、議員席です。
 衆議院の本会議が迫っていることもあって、少なめです。逆に言うと、本会議直前のわずかな時間しかなくても、この出席自由の会に、すこしでも参加しようとする衆議院議員もいるということです。 ( ぼくは参議院議員なので、この時は本会議が迫ってはいませんでした )

▼この「出席自由の会」というのは、国防議員連盟の開いた会です。
 自由民主党の国防議連は、中国が海警法という「悪法の法」を施行したことによって尖閣諸島をめぐる危機が切迫していると考え、急いで対応するために、「警察力の強化」、そして「行政力の強化」のふたつのカテゴリーに分けて、政府に提言書を出しました。

「防衛力の強化」ではないのは、尖閣諸島について自衛隊が出動するときは「海上警備行動」か「治安出動」が想定されるからです。
 この場合はいずれも、自衛隊は実質的に、警察、強力な警察としての役割を果たします。
 もしも「防衛出動」によって、国際法上は「軍」として出動すると、それは中国の思う壺です。
 中国は「日本が先に軍事行動をとった」と喧伝して、国連の安保理で有利になることを狙うでしょう。
 そして「日本は尖閣諸島に領土問題はないと言っていたが、あるじゃないか。だから尖閣諸島を含む琉球を、日中で分けあうべきだ」と主張するでしょう。

( このあたりのこと・・・すなわち中国が狡猾に隠し持っている意図と、それに日本はいかに立ち向かうべきかということは、新動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」でもっと詳しく、丁寧に、分かりやすくなることを目指して述べます。今週の木曜と来週の火曜に収録できる見通しです )

▼話を戻すと、上記の二分野について、国防議連が提言書を出して政府に回答を求めましたから、政府側からこんなに沢山の行政官・官僚がやってきたわけです。
 ところが・・・実質的にすべてゼロ回答だったのです。
 政府側から、分厚い回答書が配られ、官僚は多弁でした。
 しかし前進も改善も何もありません。

▼ぼくは発言を求め、「実質的にゼロ回答ですね」と確認したうえで、「たとえば尖閣諸島が上陸禁止とされ、尖閣諸島を含む石垣市の中山義隆市長でも、上陸できない。その法的根拠は何ですか、担当大臣はどなたですか」と問いました。
 政府側はムニャムニャしか言いません。
 そのムニャムニャ回答から明らかになったのは、なんと上陸禁止には、明確な法的根拠というべきものはなく、あくまで「政府の方針」に過ぎず、担当大臣が誰かも良く分からないという実態でした。

▼要は、安倍前総理も、菅総理も、中国に遠慮して ( 配慮などという次元ではありません ) 日本国民を、日本の島に上陸させない、日本の国会議員も上陸させない、その島の自治体の長にも上陸させないということです。

▼これが日本の現実、敗戦後の76年間にわたって続いている日本政府の実態です。
 だからこそ、水面下で官僚と直に向かい合い、説得し、一致点を創り出して、閣法、すなわち政府提案の法律に仕上げて成立させることも必要です。

▼一方で、議員立法の可能性も追い求めねばなりません。
 閣法をすこしでも正しい方向に変えようとすることと、同時進行です。
 なにもかも同時進行で取り組むほかありません。

 たった今で申せば、たとえば尖閣諸島の環境調査だけでもまずはできるようにする議員立法、それから中国を含めた人権抑圧に制裁を科すことができる議員立法、これらを目指して、自由民主党の議員とも、野党の議員とも協力しています。
 こういう法案であれば、野党とも一致点が見つかる可能性があるからです。
 大きな可能性とは、きわめて残念ながら今は言えませんが、可能性はあります。

▼議員立法が、全会一致でないと成立しがたい現実は、ぼくが先に指摘したとおりです。
 野党と、してはならない妥協はするべきではないという信念と、野党とも一致点を探すという信念を両立させていく、それが肝心だと考えています。

 閣法を、審議を尽くしたうえで、野党に妥協することなく原案通り成立させること、その野党と一致点を作って共同で議員立法を成立させること、そのどちらが祖国と国民のためになるか、そこを常に考え、選択し、決断します。
 課題によって、どちらが正しいかは、これまでの現場経験からすると、必ず分かります。

▼評論家や学者のかたがたは、議員立法の数だけ数えようとなさる、あるいは議員立法を絶対視されることが、少なからずあります。
 それは、上記の現場とはまるで違います。
 しかし主権者が議員立法を求める気持ち、考えは、当然のことです。

 おひとりだけですが、「議員立法を否定するのか、それで済むのか、青山も政界に染まった」という趣旨のコメントがありました。
 意識の高い、志のある主権者だと思いますから、無視したくありません。

 評論家や学者のかたがたは、論じることを生業とするひとびとです。
 そうであれば、現場を知らずに論ずることは、いかがでしょうか。

 しかし主権者は、違います。
 みなさんそれぞれの仕事と生活に忙しいからこそ、その代理人としての議員がいるのです。

▼何か発信するたびに、誤解も生まれます。
 それは情報過多の時代には、避けられないことでもあります。
 したがって、それを覚悟のうえで、発信を続けています。
 絶望はしないし、甘い希望も持ちません。
 それが、ほんらいの道ではないでしょうか。
 
 わたくしは染まったり致しませぬ。わが精神は、それほど柔 ( やわ ) にはできておりません。

 しかし何を言われても、さしたるモンダイはありません。
 あの龍馬さんも、まだ世に見出されない時代に、こう言っていますね。
「世の人は我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る」
 人は俺と馬鹿だと言うが、俺のやることを分かっているのは俺だけだ、というわけです。わはは。






 
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