On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-03-03 20:16:00
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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あなたの神聖な権利のために

▼いや~初日から、忍の一字でした。
 参議院の予算委員会です。
 これから長く続くのに先が思いやられます。

 朝8時半すぎに、委員会室に入りました。
 議員は誰もいません。これまでと同じく、一番乗りです。
 そこから、短い昼を挟んで、夕方5時まで、ずっと古い傾いた椅子に座りっぱなしです。審議中にはトイレにも行きません。総理も大臣もよくトイレに立たれますが、それはそれで全く当然です。
 しかしぼくは立ちません。
 身体が具合悪くならない限りは、ね。

▼その予算委員会で、まもなく、国会議員となって24回目の質問をするかも知れません。

 ただしテレビ中継入りの時には、順番が回ってきません。
 テレビ中継入りの審議が終わったあとも予算委員会は連日、続きますから、そういう時にだけ、声がかかります。
 派閥に属していないということは関係あるでしょうね。プッシュしてくれる派閥がぼくにはなく、そしてぼく自身では決して売り込みません。
 まったく構いません。

 それに、テレビの中継はなくともネット、すなわち参議院の公式動画で、どなたでもご覧になれます。

▼同期のなかで唯ひとり、なぜかぼくだけが足かけ5年、ずっと変わらず予算委員です。
 決して短くはない日々ですが、テレビ中継入りの質問に立ったのは一度だけです
 ご記憶のかたもいらっしゃると思います。
 モリカケのときです。
 急に声がかかりました。

 質問に立つことを求められたとき、ぼくは、逆転を起こしてモリカケが冤罪であること、改憲を掲げる安倍政権を潰すための冤罪であることを証言できる人物を招こうと考えました。
 元文部省官房長であり、そのあと愛媛県知事となられた国士、加戸守行さんです。
 そして一切、打ち合わせも、摺り合わせもなく、NHKテレビが生中継している予算委員会の現場で、加戸さんの真っ直ぐな証言を引き出すことを試みていきました。
 今、はっきり申せば、こうした審議の一撃で、冤罪であることが証明されたと考えています。

 それがよほど都合が悪かったのでしょう、多くのオールドメディアが、この質疑は無かったことに、青山繁晴という国会議員はこの世に居ないことにしました。
 おかげで、日本の闇、ほんものの暗く深い闇がよおく見えました。

 これも今だから申せば、当時、予算委員会での質問のあと内閣の中枢の人物から「この内閣を救ってくれました」と言われました。
 ふだん極めてクールで、そんなことを言わない人ですから、印象に残りました。
 ぼく自身は、内閣を救うというより、敗戦後の日本で初めて改憲を掲げている内閣を続けるべきだと考えていました。
 改憲はいまだ実現していません。しかしモリカケで改憲内閣を潰されていたら、憲法改正へのモチベーションそのもの、みんなの意欲がもう、喪われていたでしょう。

▼今夜、「質問するかも知れません」とやむを得ず、あいまいに書きました。
 なぜか。
 与野党の協議によって質問時間や順番、質問者が決まるのですが、参議院の予算委員会が始まったばかりの今からすでに、かなり協議が難航しているようで、なかなか正式決定しないのです。
 見通しは詳しく聞いていますが、協議が最終的に決着しないと、なにも書けません。

 それなのに、なぜ今これを記しているか。
 感染症対策を施しつつ、限定的に、傍聴者を募ることができるのです。
 ところが今回は、いきなり「明日、質問です」ということになりそうだから、主権者のために、すこしでも早く気配をお伝えてしておく責務を感じるからです。
「傍聴の募集があるなら応募したい」という主権者は日本の宝物ですし、そして主権者が国会審議の現場で見て、お聴きになるのは、神聖な権利だと思います。

 ひとつだけヒントを申せば、今週中に、という気配です。
 そして明日 ( 3月4日木曜 ) ということはもう、なさそうです。
 応募なさろうかという主権者は、このヒントで準備していただければ幸いです。

 応募と言えば、3月28日の独立講演会@東京の申し込みが、3月5日の午後1時で〆切です。
 仮に首都圏の緊急事態宣言が2週間、延長されても、宣言が終わったあとですね。それでも徹底的に感染症対策を施しつつ、みなさんと直に会って、限定的な場だけで話せる情報を話し、質問にどんどんと答えていきます。





 
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