On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-03-16 04:28:40
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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意は、ほんとうに伝わりがたく・・・国会議員と「会食」

ふたつ前のエントリーでこう書きました。

「政治家は会食するのが仕事、仕事が会食みたいな商売」と仰った政治評論家がいらっしゃるそうですが、とんでもない、不肖ぼくは国会議員となって足かけ5年、会食は極めて少ないです。

 すると、中傷を気にしないでくださいというコメントがありました。
 まったく善意のコメントだと思います。

▼ただし、違います。
 これはもちろん、ぼくが中傷されたとか、そんな話では全くありません。
 その政治評論家は、誰かを批判するとか、そういう意図ではなく、「政治家とはこういうものだ」という思い込みで、「これが国会議員をめぐる真実ですよ」と主権者・国民に解説するつもりで発言なさっているのです。
 この人に限らず、政治評論家という人々がいつも、そうなさるように。

 ぼくは、「その決めつけをやめませんか。主権者・国民に、古い固定観念を仰らないでください。国会議員の仕事は会食ばかりしていなくても、しっかり遂行できます、人脈もつくれます」ということをエントリーで申しあげました。

▼上記の善意のコメントを寄せてくださったかた、おひとりの誤解とは限らないと考え、念のために、記しました。

▼それと・・・国会議員の仕事と生活について、ステレオタイプでいつも語られる、固定観念でしかテレビや新聞で語られない、現場での新しい試み、実践はいつも無いことにされている。
 TVドラマでも映画でも、政治家はいつも会食ばかりしていて、まともな国事への取り組みは、まったく、ほんとうにまったく、出てこない。
 青山千春博士の大好きな人気ドラマ「相棒」では、官房長官が会食して人殺しの相談をしたりしている。

 こうしたことは意外なほど根深く、実は恐ろしいほど根深く、日本のまつりごと ( 政 ) を歪めています。
 政治評論家も、ドラマや映画の脚本家も、バラエティの放送作家も、まるで同じ固定観念しか持っていません。そこから一歩も出ません。そこから出れば村八分になるための、ご自分では気づかない保身もあるのでしょう。

 主権者にとって、とても良くないことです。
 政治がそんなことだけに明け暮れていると主権者・有権者が日々、明けても暮れても、刷り込まれて、どうして国と社会が良くなるでしょうか。
 政治のあり方が、生活や仕事や学校のあり方の多くを左右するのに、その政治の実務に携わる人々は、多額のお金を使って会食してばかり・・・そう思わされていて、ぼくらの社会が明るいでしょうか。

 だから記したのです。





 
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