On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-03-24 05:48:43
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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今日は質問です テレビではご覧になれません

 みなさん、きょうも幸いなるかな巡ってきた、新しい朝に、おはようございます。

 ぼくはこの3月24日水曜、25回目の国会質問に立ちます。
 午後1時からの、参議院予算委員会です。

▼NHKの生中継はありません。
 たとえば経済産業委員会などでは、余程のスキャンダルがあったり、先鋭な政治問題化している法案の審議でない限り、公共放送とされるNHKの中継はないのです。
 しかし予算委員会は、国会の中心とも言うべき委員会なので、日によって、審議の中身にかかわらず生中継があります。

 そういう日の質問は、基本的に、派閥の後押しのある議員がおこないます。
 みなさんメリットがあるからこそ派閥に属するか、無派閥といいながら「菅グループ」に実は属していたりするわけです。
 派閥の所属議員に対する配慮は実にきめ細かなものです。政治記者の時代から、よおく知っています。資金的な支えから、こうした国会質問のひとつひとつにまで行き渡ります。
 派閥同士の調整も日常ですから、テレビ中継入りの日の質問者は、そうやって水面下で決まっていきます。

▼不肖ぼくのように完全な無派閥を貫いていると、NHKの中継があり、自然に質疑を眼にする国民も少なくないという日には、質問の機会は全く回ってきません。

 足かけ5年の議員生活で、一度だけありましたね。ご存じのかたはご存じのように、モリカケの冤罪騒動のときです。このときは政権の中枢から指名があって、NHKの中継があるときに質問したわけです。あとで政権の中枢から「内閣を救ってくれた」という言葉があったりしました。
 しかしぼくはただ、ど真ん中の事実を、元愛媛県知事の正義のひと、加戸守行さんの証言も元に、客観的に追求しました。

▼そういうわけで、きょうも『テレビを付ければ質疑を視ていただける』というわけにはいきません。
 一方で、傍聴される方を募集しました ( 多くの自由民主党議員はこれをなさいません ) から、数はわずかですが、国会の現場で質疑をご覧になる主権者もいらっしゃいます。
 また参議院の公式ホームページから、ネットではいつでもご覧になれます。ここを見てください。そこに「予算委員会」とあって、緑の「中継予定」というマークがありますね。

▼国会議員が、法に基づいて政治献金を受け取るのも、法に基づいてパーティ券を売るのも、おカネというメリットがあるからです。
 メリット追求という意味では、前述のことと同じですね。

 ぼくは、国会議員は人のためにいざとなれば死ぬのが仕事であって、メリットを追うべきではないと考えています。
 だから、派閥にも属さないし、政治献金を受け取らず、政治資金集めパーティも開きません。
 しんどくないか ?
 そりゃ、しんどいです。資金も、議員生活の一日一日も、何もかも。
 しかし、しんどいことをあえて引き受けるのが、ほんらいの国会議員、主権者の唯一の代理人でしょう。

 他の議員のことは一切、申しません。
 それぞれ主権者に直接、選ばれているひとびとですから、ご自分でお考えになることです。

 ぼくがこのように致しているのも、後続のかたに、ご自分でお考えいただくためです。
 同時に、不肖ぼくに触発されて国会議員になるかたが、いらしても、その新議員が派閥に属し、政治献金を集め、政治資金集めパーティを開いても、法に依っている限りは、決して何も申しません。
 天もおそらくそうだと思います。

▼質問は、午後1時からです。
 きょうの予算委員会の開会と同時に、ぼくの質問が始まります。

 なお、「軍艦島 ( 端島 ) の炭坑をめぐるNHKのドキュメンタリーに対する質問は圧力によって潰された」と例によって現場を知らない流言飛語が流されているそうですが、まったく違います。
 違う場で質問に立つ予定です。

 きょうは ( 1 ) 拉致被害者をはじめとする海外同胞への支援 ( 2 ) 尖閣諸島の有効な防衛 ( 3 ) ウイグル人へのジェノサイドをはじめ中国の引き起こしている凄惨な問題ーを問います。
 すでにルール通りに質問通告を済ませています。
 きょうのようにテレビ中継入りではない予算委員会の質疑では、総理はいらっしゃいません。
 テレビ中継のある、無いより、ぼくにとってはそちらの方が問題です。
 しかし、それならそれで、担当大臣にじっくりお聴きするまでです。

 なにごとも、すべて、ひたひたと弛まず倦まず、実現へ進んでいきます。
 それこそが、にんげんの王道だと、今朝もこゝろのなかをしんと鎮めて、考えています。





 
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