On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-04-03 16:57:49
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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みなさん、明るいお知らせです 皇位継承まんがの原画が姿を現しました それも素晴らしい出来映えです



▼このピントをボカした妙な写真は何でしょうか。
 まだ、しばらくはお見せできない宝物です。
 宝物になるかも知れない、紙の束です。

▼不肖ぼくが初めて、まんがの原作を書き、昔から大ファンの弘兼憲史さんが作画をしてくださった『日本と国民を護る皇位継承とは何かが分かる、日本初のまんが』 ( ※ タイトルではありません ) の全編が、版元を経由して、いよいよぼくに手渡されました。
 これは、まんがの世界で一般的にはネーム ( 絵コンテ ) と呼ばれる段階なのでしょうが、すでに完成度は非常に高く見えます。
 ぼくの原作による台詞も、まだ活字ではありませんが、手書きですべて入っています。

▼これから、修正点があるかどうかをぼくが点検し、信頼する専門学者による最終的なチェックなども進め、遅くとも6月ごろには発刊となりそうです。
 タイトルはまだ正式決定していませんが、ぼくの案は出してあり、編集者は「最高のタイトルです」という評価です。

▼ぼくが現在の多忙生活からどうにか時間を捻り出して原作を完成させ、これでぼくの手を離れたと思いきや、作画用のシナリオ ( 脚本 ) もすべてぼくが書くことになり、書くことそのものよりも、とにかく書く時間をつくることに苦しみ抜きました。

 しかしストーリーや、登場人物の創造そのものは、「平成紀」以来の小説となった「わたしは灰猫」を生みだしたことも自信となり、成功裏に完成させられたと思います。
 自分でそう思っているのではなく、編集者が絶讃なさったことから、そのように感じました。

▼弘兼憲史さんの作画は、このぼくの原作をほんとうに深く、良く、汲みとってくださっていて、ぼくの予想を遙かに超えた、仕上がりです。
 絶品です。

 いつものように絵が誰よりも、くっきりと美しく、小気味の良い切れ味を持ちながら、しっとりと柔らかいのです。

 そして・・・それだけではなく、ぼくの描いた場面を、具体的なシーンに落とし込む、その手腕に実際、驚きました。
 弘兼憲史さんの天賦の、そしておそらくは絶え間ない努力によって支えられた才能とは、思っていたよりずっと広い範囲をカバーなさっていることが、良く分かりました。

▼さぁ、最後の共同作業による仕上げを進めて、無事にみなさんの手元に届くことと、このまんがの登場が日本の恐ろしい現実を変えることを祈ります。

 その恐ろしい現実とは、女性天皇と女系天皇の違いをはじめ皇位継承のあり方について学校で一度も、誰も教わったことのないまま、世論調査で「女性天皇も女系天皇も認めますか」と日本国民が訊かれているという現実です。
 天皇陛下のご存在、そのご存在が続くことが、日本の根幹であるのに、こんないい加減な世論作りをされてきたのです。

▼このまんがの制作は、当初の予定より大幅に遅れ、みなさんからも、背後で支えてくれている護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の執行部からも、とても大きな心配をいただきました。
 その心配に感謝しつつ、ぼくは信じていました。
 きっと最善のタイミングで世に出ることになるだろうと。

 その確信にもとづいて、弘兼憲史さんにもお会いしました。
 意義深い対面になったと思います。

 菅内閣は、皇位継承をめぐる有識者会議を設置し、その会議に知見を述べる専門家の人選も第一次分が公表されています。
 皇位継承は、ふだんの生活に直に現れるものではありません。
 したがって、もしもタイミングを間違えて出版されると、努力が無に近くなると考えていました。
 政府の新しい取り組みが始まったこの段階に、このまんがが世に出て行こうとするのは、天の計らいだと考えています。





 
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