On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-04-24 08:04:15
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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自由民主党の現職議員でありますから、その責任を持って申しあげます。総理会見は、総理おひとりで行われるべきです

 尾身茂さんとも、不肖ながら、ずっと前から議論を致しています。
 尾身さんが議員会館の青山繁晴事務所に来てくださって、眼を見ながら武漢熱をいかに克服するか議論したこともあります。電話にて急ぎ、話し合ったこともあります。
 そして尾身さんは、内閣総理大臣のご所望とあらば、総理会見に必ず、同席なさるでしょう。責任感の非常に強いおひとですから。

 しかし本来のまつりごと、政とは、尾身さんのような医学者、専門家らの意見も、まつりごとの任にある者が吸収し、統合し、そのうえで主権者に語るべきを語ることです。
 したがって、総理会見は、内閣総理大臣おひとりでなさるべきです。

 尾身茂さんの総理会見への同席、そして求めに応じてのご発言は、菅義偉総理が始められたことではなく安倍晋三総理の時代に始められたことです。
 ぼくは安倍政権の当時から、このことに批判的でした。

 すなわち菅政権時代だけのことではありません。
 菅総理としては、安倍政権時代からの引き継ぎのひとつとしてお考えなのかも知れません。

 しかしワクチン接種の深刻極まりない遅れ、1日遅れればその分だけ、死ななくても良かった日本国民が亡くなります。それはまさしく、日本が輸入しようとしている型のワクチンの接種によって、イギリスやイスラエルで感染者そのものが劇的に減っていることから、すでに明らかです。
 中国製のワクチンに依存したチリでは、接種の進展によって感染者が減るどころか、むしろ増えています。(いずれも4月半ばの統計による)
 水面下での働きかけにもかかわらず、中国製やロシア製のワクチンに手を出さなかった日本政府の判断は正しいのです。
 一方で、著効が確認されたワクチンの輸入にしても、もっとも大切な国産ワクチンの開発にしても、担当閣僚を増やすより、総理の指導力こそが鍵です。

 その新しい判断に立って、総理会見は常に総理おひとりで、総理自身のお言葉で、行っていただきたいと考えます。
 自由民主党の議員となって4年9か月、その責務の重要な一部として、自由民主党の部会でずっと政権にあり方についても問うてきました。
 このエントリーもこうした責任を果たすことの一環です。





 
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