On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-04-26 04:43:39
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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どこまでも主権者と一緒に考え続けます

▼ゆうべ、選挙結果について考えるところを記して、想像を超える多くの主権者から反応をいただきました。
 深く、こゝろから感謝します。
 そのなかで、主権者ご自身の課題について記されているひとがいらっしゃいました。

▼今のぼくにとっては非常に書きにくいことです。
 しかし、その問題提起に、ひとつだけはお応えしておきたく思います。
 特に気になるのは、長野なんです。
 だから、長野の参議院補欠選挙については、現地で遊説も致しました。

 なぜ、いつまでも世襲なのでしょうか ?
 もはや3代目、正確には、父→息子 ( 兄 ) →息子 ( 弟 ) ですから、3人目と記すべきでしょうが、政治的な印象としては3代目に近いですね。
 たった今は、世界の秩序が破壊され、日本も新しい時代を始めるときです。だからふだん、「異業種のひとよ、出でよ」と申しています。
 これもふだんから申しているとおり、世襲にも、その人材によっては早くから帝王学を学べるという利点も無くはありません。
 ただ、今回の主権者の選択は「やっぱり羽田家」という以外に、さほどの理由を感じとれませんでした。羽田孜総理、それから羽田雄一郎参議院議員とも、それなりのお付き合いがありました。遊説で申したとおりです。
 しかし今回当選なさった弟さんとは、ただの一度も会ったことがありません。自分で確認できていないという客観的事実は、ありのままに記しておかねばなりません。ただ、遊説に出るまえに、候補者のすべてについて可能な限り調べました。万能で完全無欠の候補者は、おのれを含めて、この世に居ません。
 しかし今回は、武漢熱の厄災の真っ最中ですから、現役の内科医であって、かつ衆議院議員として政治経験もある候補者 ( 自由民主党の候補者 ) は、ほんとうに必要でした。これも遊説で申しあげました。
 羽田さんの「3代目」がその必要性を上回って国益に資する人材だという情報は、こんなことを申しあげて切ないですが、どうしても、ぼくの情報網では見つかりませんでした。

▼主権者にとっては、世襲うんぬんだけではなく、「羽田さんなら聞いたことがある。名前を知っている」ということも大きかったのではないかとも拝察します。
 その通り、知名度というのは選挙にとって決定的です。
 古今東西の選挙に共通するこの現実を踏まえねば、ただの思い込みの理想論になります。

 そのうえで「名前を聞いたことがあるから投票する」ということがあるとするなら、それが、たとえばウグイス嬢という選挙の方法論になっています。
 名前をとにかく覚えてもらうというやり方ですね。

 ぼくは、できるだけ、可能な限り、人様への批判は控えて、おのれ自身の生き方で改革への道筋をささやかに提示するという道を淡々と歩いています。
 だから人様の選挙のやり方については原則として、申しません。
 しかし5年前のおのれの選挙では、自由民主党からウグイス嬢の用意の申し入れがあったのを即座にお断りしました。ひとりもお願いしていません。

▼主権者の課題を記されていたコメントに、このような意味から共感します。
 ありがとうございます。勇気づけられました。

 そのうえで、最終的には、何があっても主権者の選択は尊びます。
 羽田家の「3代目」におかれても、これからどうぞ、世襲うんぬんではなく、かつ与野党の垣根を越えて、どうぞ国益と国民益のためにこそ大活躍されることを、こゝろの底からお祈りします。

 主権者のみなさんから鉄槌を下されたばかりの自由民主党、その一員としては、まことに僭越に過ぎるエントリーです。
 朝早くに書きましたが、ほんとうにアップするかどうかは、よおく考えてから決めます。
 ぼく自身の道は、自由民主党を内部から変えることに、これまで徹して、これからも徹して、そのために、おのれを滅し続けていきます。
 護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) と共に。





 
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