On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-05-20 05:31:33
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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内部からこそ申します、自由民主党は民意を反映せよ

▼みなさん、おはようございます。
 重要土地利用規制法案について一緒に考えたく思います。

 この法案は、当初、「今国会では審議入りできない」と囁かれていたことを、不肖ぼく自身も水面下で働きかけ、それよりもっと大きな尽力が多くの人の手で重ねられて、審議入りを実現しています。
 これに対し、野党の一部が、罰則を削るなどの修正を図る動きを見せ、今朝も大きく報じられています。

▼しかし、こうした修正は、日本国民の国土がすでに、北海道や対馬を現状では無残な典型例として、全国の各地で中国や韓国に深く侵蝕されている重大な事実を直視しないものだと考えます。
 不肖ぼくが国会議員でなくて、民間専門家の時代であっても、まったく同じことを述べると思います。

▼この法案は、多くのひとびとの長い努力の末に、やむを得ない妥協も重ねて、ようやくに出来上がりました。
 これまで国土を有り体に申せばほとんど好きなように中国や韓国をはじめ外国に奪われてきたことを克服する第一歩を、やっと踏み出そうとするものです。
 日本が国家でなくなっていることを超克する努力の始まりです。

 護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) もご承知の通り、その掲げる三本柱のひとつとして「中韓による国土侵蝕の防止と、喪われた国土の回復」を掲げています。
 皇位継承の父系一系による安定 ( ※ これについては国民が根っこを理解されることがどうしても必要です。そのために、よろしければ、このエントリーをもう一度、ご覧になってください。伏してお願いします )、スパイ防止法の制定と並んで、掲げています。

 水面下の交渉の際、自由民主党の国対 ( 国会対策委員会 ) の首脳から、「青山さん、護る会もこの重要土地利用規制法案を重視されていることを良く承知しています。それも踏まえて交渉に当たりたい」という画期的な言葉もいただきました。
 こうして自公の難しい調整も乗り越えて、今国会の審議入りが実現したのです。

▼今国会では、入管法改正案が野党の要求を自由民主党が容れて、廃案の方向となっています。
 スリランカの女性が亡くなったことは、公平、客観的に、正義をもって事実解明がなされるべきです。
 同時に、法案審議は、国会が国民から負託された絶対の任務として進められるべきでした。

 このようなことを重ねれば、自由民主党は、いわば良き岩盤の支持層を致命的に喪いかねません。
 自由民主党の不可思議な動きに何度、裏切られても、日本のまつりごと ( 政 ) に関心を喪ったりせずに、なんとか踏みとどまって共に日本を支えようと血の努力をなさっている主権者と、これからも歩まねばなりません。
 
▼国会はすべて、一から百まで、民意によって定まっています。
 ところがそうやって成立した国会の勢力分野と相違する妥協が、頻繁に図られるのが、国会の現実です。
 政治的協議とは妥協のことであり、妥協を全否定しては、いかなる民主主義も成立しません。
 同時に、多くの民意と異なる妥協を恣意的に国会議員の判断だけで重ねることは、ほんとうの民主主義の否定に繋がります。

 安倍政権から続く重大な課題として、自由民主党は、国民のなかのしっかりした志のある支持層、良き岩盤の支持層に甘えがあると考えます。
 いつまでもその支持があると思うなら、国政選挙で当然の帰結を招くでしょう。

▼護る会はこのあと、早朝に執行部会を開いて、この深刻な問題を協議します。





 
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