On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-06-10 15:15:28
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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いわゆる「骨太」の方針はどうやって決まって行くのか、その現場にみなさんを案内したいです



▼写真は、官僚群です。
 ぼくの言い方だと、行政官のみなさんです。
 感染症対策をできるだけとりつつも、どうしてもこうなるのが「骨太」(ほねぶと)を議論する全体会議の場です。

 会場は、自由民主党本部でいちばん広い、小ホールのような部屋ですが、議員は、やはり感染症対策を取っているために別の階の部屋にも分散しています。
 その別の階ともオンラインで繋いで、ひとりひとりが原案に対する意見、要望を言っていきます。

 骨太の方針というのは、日本の国政総 ( すべ ) てについて、いちばん基本的な方針を網羅するものですから、普段まったく部会で見ない議員も、どっと来られます。
 そしてこの会は、全員発言です。
 したがって、午後1時半に開会して、もう2時間が近づいてきますが、終わる気配も無いです。

▼ぼくはすでに発言しました。
 発言すべきは山のようにありますが、全議員がそれをやっていたら、朝になっても終わりません。
 だからあえて、3点だけに絞りました。

( 1 ) ようやく始まった、自前資源の開発の手を緩めるな !
( 2 ) 北極圏で氷がどんどん溶けてゆく現実があり、新しい画期的な北極圏研究船を建造しよう !
( 3 ) 自衛隊に弾(たま)が無い、ミサイルのランチャーにミサイルが入っていないことがあるという国会議員も知らない現実を打破し、正面装備(戦車、戦闘機、戦闘水上艦・潜水艦など)の拡充をせよ !

 会場の議員の反応がたいへんにあったので、やや驚きました。

▼発言の機会を確保するために、早めに行ったのですが、もう席がない!
 すると、海洋環境学の専門知識を持ち、「海の仲間」である黄川田仁志 ( きかわだ・ひとし ) 代議士 ( 埼玉3区 ) が、なんと、ぼくの席を確保してくれていました。
 それも、荷物を置いたり、せこいことを一切せずに、まるで奇蹟のごとく自然に確保してくださいました。

  おかげで、「日本の海のポテンシャル ( 潜在力 ) を活かすためには、どんな発言をするか」についてしっかり、発言まえに協議もできました。
 黄川田さん、頼もしい !

▼ぼくの発言が終わって、ふだんと違って政府の回答は、この場ではありません。
 やがて、この党側の問題提起を受けて、政府の検討が進んでいき、いずれまとめて回答が出てくるのです。
 そのために、いつもの部会とは違い途中退席をして問題ないのですが、ぼくは「国会議員は遅れてきて、早く出てしまうという癖をやめるべきだ」と記者時代から考えていたので、ずっと、この場にとどまって、みなさんへの速報をこうして、書いています。



 国会議員の発言はどんどん終わるから、数がこのように減っていきます。
 ぼくは留まっています。
 それは、ぼく個人の考え方です。

 ほんとうは、生き方です。







 
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