On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-06-22 18:29:07
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【推敲し、書き加えました】  皇位継承まんがの重版が決まりました

▼皇位継承まんがの『誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 』 ( 扶桑社、たとえばここ ) は発刊からまだ4日目ですから、早い重版です。
 ネット書店や、街の書店ですでに僅少になったことへの緊急対応ということで、重版の部数は少ないです。

「国会議員になってしまうと、青山さんの本が読まれなくなる」と、複数の編集者が心配してくれたことは、少なくとも数か月前まで現実となっていました。
 一般的な読者の気持ちとしては、とても良く分かるのです。
 ぼく自身にしても、たとえばフランスで文化大臣を務めたアンドレ・マルローを少年時代に敬愛し、その著作は「人間の条件」、「王道」、「希望」を愛読しました。
 ところが日本の文部大臣、文科大臣の著作は昔も今も、まず読まないです。明治期に暗殺された森有礼文部大臣の著作を、極めて批判的に読むことがあるぐらいです。

 だから実は、編集者の懸念を聞くまでもなく、『俺の根っこは、どこまでも、もの書きだ。もの書きは読者がいて初めて成り立つ。読者を喪うようなこと ( 選挙への立候補 ) は思いとどまるべきだ』と、5年まえになんども懊悩 ( おうのう ) して、それをみずから断ち切って選挙に出たのです。

 日本社会では、何度か申したように、人気ドラマでも、名作とされる映画でも、政治家は常に料亭で悪巧みをする人としか描かれません。
 その刷り込みを超えて、本を読んでくださるのは、たいへんなことです。

 ぼくが議員になっていなければ、これだけ国民に読まれ始めた本は、どっと重版になるはずが、そうはいかないのです。

 発行部数は、版元が慎重に考慮され、そして決定権をもって判断されることです。
 また、担当編集者は、良くやってくださっています。
 そして、いちばん大事なことは、こうした現実もまた、ぼくがじりじりと変えるべく、心身を捧げる課題のひとつだということです。
 前述のマルローは伊勢神宮と神道に顕れる日本人の精神の理解者です。
 マルローの歩みも、あらためて幾ばくかの参考にしつつ、腹を決めて、「国会議員だけど読まれる本」となるよう、努力をもっと重ねます。

▼いずれにしても、まずは一度目の重版となり、「本が売れる売れないよりも、日本が日本であるために、ひとりでも多くの日本人に読んでいただきたい」という、ほんらいの目的へ、ちいさな半歩は踏み出しました。
 ひとりで何冊も求めてくださり、周りに配ると仰るかたが、びっくりするぐらい多いことも含めて、ありがとうございます。

 すでに読んでくださった、すべてのかたに、魂からの感謝を申しあげます。





 
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