On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-07-24 19:04:28
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【再び推敲しました】  みなさん、視てますか? 視てますよね

▼たったいま女子柔道48キロ級の決勝ですね。
 小柄な渡名喜選手は、これを書いているうちに敗れましたが、準決勝で長身の相手に上から攻められることに苦しみつつ、よくぞ這い上がってこられたと思います。

▼柔道はですね、視ているうちに、柔道をやらない自分が思い切り、力を入れてしまうので、ちょっと仕事と両立が難しいのです。
 しかし、やっぱり視てしまいます。ナントカ、仕事と両立させるのであります。

 ぼくは格闘技は、空手しか知らないですが、柔道家の集団と呑んでいていきなり橋のたもとで背負い投げを食らい、面白い技だなぁと思った記憶が鮮明です。
 ただし、こちらはすぐに突きを繰り出しました。
 柔道には、摑まれない限り、負けませぬ・・・と言うほどの空手ではありません。
 共同通信京都支局の事件記者 ( 京都府警キャップ ) のとき、暴力団事務所に直に取材に行っては胸ぐらを摑まれたりするので、対抗するために空手道場に通っていただけですから。
 人柄がよく、そして厳しい師範が、西陣織の帯職人のかたで、いかにも京都でした。

 道着を肩にかついで、道場から京都御所のなかを横切り、京都府警に戻るとき、冴え冴えと月が出ていたりしたのも、良く覚えています。
 そのときに、暗く鎮まる御所を右手にみつつ、なぜ、守りが無いのだろうと思ったのが、ぼくが天皇観を深める始まりなんです。

 ひとりでも多くの日本国民に読んでいただかねばならない、皇位継承まんがは、ヒロインが御所を訪ねるところから始まります。
 それも、この記憶と無縁ではありません。


▼柔道は、試合のたびに畳をみんなで懸命に消毒し、残った水気も拭き取り、まさしく武漢熱と戦うオリンピックの種目でもあると感じますね。
 渡名喜選手、価値ある銀メダル、こゝろの底から、おめでとう。





 
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