On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-09-03 12:12:28
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【書き加えました】  NHKニュースの不可解、誤り  それが浮き彫りにした岸田さんの隠れた課題

▼菅総理が、自由民主党の臨時役員会で、総裁選に出馬しない意思を表明され、そのすぐ後となるNHKの正午のニュースの冒頭で、ベテランと思われる記者、現職はデスクという人が「岸田さんだけが出馬表明している。岸田さん以外にないのなら、無投票になる」という趣旨で解説されました。
 何を仰っているのでしょうか。

 もちろん、「他に立候補がなければ」という前提付きです。また、きっと「正式表明としては岸田さんだけ」というつもりでしょうが、正式には、9月17日に予定される総裁選挙告示のときに立候補となるのです。
 現段階では、ほんとうの「正式」もなければ「非公式」もありません。
 その段階で、話の中心に「岸田さん以外に出ないで無投票」を置くのは、異様な報道です。

 みなさん、なぜ、こうなると思いますか ?
 ぼくは「宏池会政権になって欲しい」という本音が、咄嗟に露見したと考えています。

▼基本的な取材不足もあります。
 誰々がほんとうは、どのような経緯で、出馬を模索しているかという取材が全くない。
 取材不足を自覚することなく、事実に反することを「解説」する。
 それに、仮に内側に迫る取材が欠けていても、公然と出馬の意思を示しておられる立派な候補者がすでに、いらっしゃって、無投票の方向になど、なってはいません。
 これで公共放送と言えるでしょうか。これで、テレビを買っただけですべての国民からお金を取るというのは、あまりに不合理です。

▼このデスクは、零時25分ぐらいになって、また画面に現れ、今度は「高市さんも意欲を示していて、20人の推薦人確保にも自信を示している」という趣旨を仰いました。
 たった今のことですから、まだ単なる推測ですが、おそらくはNHKの内部でも、冒頭の「岸田さんだけが立候補して無投票」という出鱈目解説に、「こりゃ、まずいぞ」という声が出たのでしょう。

 みなさん、この再解説はむしろ傍証なのです。
 最初の、ドタバタのなかであった解説こそが、本音です。
 NHKは、いわゆる左巻き勢力の本音として、自由民主党のなかでは安倍政権の反対側に立脚する宏池会政権を切望していることが、思わず知らず、剥き出しになってしまったと客観的に考えます。

▼一方でこのことは、NHKの公共放送とは言えない偏った推挙で「岸田新総裁で無投票」といったんは言われてしまったに等しい、岸田文雄候補にとって、大きな課題、もっと明瞭に申せば重荷に繋がりかねないのです。

 岸田さんはきょう、不肖ぼくの事務所にも挨拶に来られたという連絡を、午前のうちに、秘書さんから受けました。
 もちろん、ぼくをなにか特別扱いするのではなく、全議員を平等に回られているのだろうと思いますが、岸田さんのお人柄らしい誠実にして丁寧な活動ぶりですね。

 実は・・・議員会館の青山繁晴事務所のすぐ隣室で感染者が複数、出ています。その部屋の議員ご本人ではなく、秘書さんがふたり、感染されています。この事実は、参議院当局によって周知が図られています。
 ぼくは即、3人の秘書さんを護るために、青山繁晴事務所の出勤を最小限度に絞る措置を執りました。オンラインも活用して業務水準を維持します。
 ぼく自身も、これまでに増して、慎重に対応しています。それもあって今日は、議員会館に入らず、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) 代表としての議員活動も、議員会館の外で活発に遂行しています。もともと会館には居ないことも多いのですが。
 だから岸田さんがお見えになったときは、秘書さんひとりの対応となりました。誠に申し訳ないですが、やむを得ないことです。
 事前にアポイントメントがあれば当然、なにがあっても、感染症対策に万全を期して待機します。
 しかしふつう、こういう挨拶回りはアポ無しで行われます。今回の岸田候補のご訪問も、そうでした。

 話を戻しますと、岸田候補は今後、「ご本人がどうであれ、もしも組閣されれば宏池会の路線が支配する政権ができるのではないか」という色を薄められるかどうかが、隠れた大きな課題になるでしょう。
 NHKのおかしな報道がなくても、そうです。
 同時に、きょう正午過ぎのNHK報道は、その課題が実在することを象徴する出来事とも、なりました。

 これらはすべて、自由民主党の総裁選に臨む当事者である現職議員の責任として、主権者にお伝えしました。
 今回の総裁選をめぐって、このブログに記してきたこと、動画で話してきたこと、すべて、そうです。これからも、そうです。




 
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