On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-09-12 03:33:25
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

どんなに意見の違うひとに対しても公平であろうとする努力は人間の基礎です  河野候補に対してもどなたに対しても同じですね

 もしも、それが理解されない日本社会になれば、ほんらいの日本ではなくなると、いま心配しています。

 ぼくの鬱屈など、どうでもいいことです。
 ただ、暮夜に襲い来る鬱屈の原因の大きなひとつは、ここにあります。
 夜明け前に、思い直します。
 わが身は捨てているのだから、鬱屈しようがしまいが関係ない、静かに戦うのみじゃないかと、おのれを立て直します。
 国会議員となってから毎日毎夜、この繰り返しです。
 この頃、いちだんと烈しいですね。

 明治のご維新が成ったあと、新政府で要職に就いた木戸孝允は、幕末期には桂小五郎と名乗って龍馬さんたちと連携し戦っていました。
 生き残って栄達したこの国士は、暮夜、おのれの成功など一顧だにせず、鬱屈の日記を書き綴っていました。
 少年時代にそれを読みました。
 おなじ少年時代に読み耽った北杜夫は、旧制高校の同級生みんなに「鬱勃たるパトス」があったと記していました。
 いずれも、よく理解できます。
 一方で、今のぼくの鬱屈とは違います。共通するところもありますが、違います。
 ごく個人的な感慨に過ぎません。それでも時代の闇を映しているのでしょう。

 きょうもこのあと、思い直すのでしょう。






 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ