On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-09-18 10:43:01
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また価格が釣り上げられている !

▼下掲のような、ご指摘をいただきました。

~ 以下、引用です ~
2021-09-18 10:24:50に投稿
リンク先の皇位継承マンガの「価格」が間違いでは ?

最終行でリンクされている皇位継承マンガのリンク先に表示されている単行本の価格が¥2,640とありますが、単行本は¥1,760ではないのでしょうか ? ( 私も6/22に¥1,760で購入しました ) 。購入のハードルを下げるためにも、念のため ご確認されたらと思います。
なお私は皇位継承について、護る会と同様の意見をもつ者ですが、本を一読させて頂き、二千数百年にわたる代々の皇の民に対する想いに この国に生まれた幸せを改めて噛みしめました。

~ 引用、終わり。原文のままです。ただし原文には実名が記されていますが、それは削除しました ~

▼酷いですね。
 また、やられています。

 これは、版元が増刷をするのが遅いために、ふつうの配本がなくなり、実際には新古書とも言うべき本が、高値で取り引きされているのです。
 ネット書店だけで起きることではないかと思います。
 街の本屋さんに、古本屋から回ってきた本、ただしまだ読まれてはいない本、だから新古書と言える本が何食わぬ顔で新刊と同じく、並べられていて、しかも値段は釣り上げられている。そんなことが起きたら、事件です。

 ひとつ前のエントリーの最後に、みなさんの利便のためにリンクを、ただし目立たぬように付しました。
 そのリンク先で起きていることです。
 すぐに編集者に対処をお願いしました。

 コメントで指摘してくださった男性、ありがとうございます。

▼ぼくが国会議員になってから、選挙前に複数の編集者が嘆き、悲しんで予言したように、本が突如、読まれなくなりました。
 日本では「政治家の本」というのは、ふだんは、それだけでレッテルがべったり貼られ、読まれないのです。 ( 総裁選とかで一時的なブームになる場合だけは別です )
 ぼくの書物は20刷を超えることもありましたが、いまは最善で4刷、それも1回ごとに少数しか増刷されません。
 版元が、増刷に慎重なのは、よおく分かります。ぼくが選挙に出なければ良かったのにと、思っている編集者は多いと考えます。どなたも、そのお人柄から決して、そのようには仰いませんが。

 同時に、増刷が必ず遅れるという、その弊は、ちいさくありません。こうしたことが起きるのは、ほんとうに困ります。読者に影響がありますから。
 特にこの皇位継承マンガは、もともとの値段を、ぼくと読者のみなさんが連携して引き下げたという画期的な、嬉しいことが起きたのです。
 ご記憶のかたも多いと思います。

 だから余計に、辛いですね。

▼ぼくの根幹は、生きている限り、物書きです。そして本は、書いて完成しても本ではありません。
 読者に読まれて初めて本になるのです。
 その読者の体験や考え方、胎内のすべてをくぐり抜けて、1冊1冊がその読者だけの新しい本になって生まれるのです。
 これが、作家としてのぼくの信念でもあります。

 したがって読まれない本は、本になり切れないまま、埋 ( うず ) もれていくだけです。
 その悲しみは、ぼくにとって、限りのない悲しみです。





 
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