On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-09-18 08:38:02
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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総裁選の演説会で、どなたも皇位継承の安定を語らなかったのは、主権者の関心が依然、低いことが背景かと懸念します

▼僭越なことは言わないように気をつけつつ、皇位継承マンガが、みなさんの関心の強弱を推しはかる、ひとつのメルクマール、指標だと考えています。

 ぼくが初めてマンガの原作を書いて、線がとびきり美しい弘兼憲史さんに作画をお願いした、皇位継承まんがは、初めて登場した3か月前に、いきなり、ネット書店で全書籍のうち第1位になりました。
 努力家の編集者は、息を呑む感じで喜ばれました。
 しかしぼくは喜びがなかったです。『これがなにを意味するか』を考えていました。
『特定のひとは、天皇陛下のご存在を護ることにとても関心が強く、こういう本を待っておられた。だから、どっと集まって読んでくださる。しかし、そのみなさんの絶対数は、驚くほど少ない。きっと、あっという間に転落して、誰にも読まれなくなる』と確信していました。

 そのようになりました。

▼そして意外にも、第2派がやって来ました。
 武漢熱の、暗い話ではありませぬ。
 また、どっと読まれました。
 そしてまた、転落です。
 転落が始まっています。

 こういうことですから、総裁選でも、候補者はどなたも、聴かれない限りは話題にすらされないのです。
 天皇陛下は、祈られるご存在です。
 わたしたちだけのために、祈っておられるおかたです。
 まったく自己主張をされません。
 だから、わたしたち自身が積極的に関心を持ち、関心をお持ちのかたは、無いかたに、伝えていただかなければ、必ず、深きも深い憂いと悲しみを持って申します、必ず、居なくなってしまわれます。

▼この皇位継承まんがは、『誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 』 ( 扶桑社 )です。
 どんな手段でも良いです。どうぞ、検索して、読む手段を選んでください。

 読んでください、今、読んでください。たった今、お願いします。そうでないともはや、間に合いません。
 女系天皇という言葉は、実は、日本語とは言えません。
 血統が女系、いや、母系に移れば、それはもう、わたしたちの天皇陛下ではあり得ないからです。

 なぜ、あり得ないか。
 それをまさしく、皇位継承マンガを読まれて、一緒に考えてください。

▼あり得ないものを、進行中の総裁選で野田候補が「選択肢のひとつ」と仰り、河野候補も、選択肢から消えてはいないのではないかと感じさせました。
 あり得ないものはあり得ないと明言されたのは、岸田候補と高市候補です。
 つまり日本の総理候補の半分までが、わたしたちの天皇陛下のご存在が喪われてもいいとお考えであると、疑うほかありません。

 その闇と危機のさなかにあって、頼みは、なにか。
 みなさんだけです。
 逆に言えば、みなさん、主権者のなかで関心の薄いひとが多い、女系天皇と女性天皇の違いもふつうの学校が一切、教えないから何もご存じないひとが多い、だからこそ政治家は平気で、もはや天皇陛下ならざる女系天皇でもいいと言うのです。

▼どうか、みんなで皇位継承マンガを手に取ってください。
「日本を日本でない国にしてしまう」、その恐ろしい作用を持つ社会的ウイルスから日本を護るために、集団免疫を獲得する皇位継承マンガを、読んでください。








 
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