On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-11-15 08:13:35
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みなさんが広くご存じのように・・・



・・・きょう11月15日は横田めぐみさんが拉致された日です。
 救出できていないまま、44年目となりました。
 ひとりの人生の44年です。どれほど重いか。13歳だっためぐみさんは、いま57歳です。

▼そして、いったい何人が拉致されているのか、いまだに分かっていません。
 分かりませんが、ほぼ毎日のように、日本国民が拉致された日が来ていると思われます。
 たとえば、めぐみさんが拉致された同じ年のおよそ2か月前、9月12日には、能登半島で久米裕 ( くめ・ゆたか ) さんが拉致されています。

▼わたしたちは誰しも例外なく、「戦前の日本は悪い国だったが、戦争に負けて民主主義となり、むしろ良くなった」という歴史観を子どもの頃からずっと教え込まれてきました。
 しかし永い歴史でただ一度だけ、敗戦によって外国軍に占領されるまでの日本においては、自国民を隣国に奪われたまま、しかも破綻国家の小国に囚われたまま、44年も、軍による救出作戦を実行することなく座視することは決して無かったでしょう。

 上記のことはイデオロギーではなく、事実です。
 わたしたちが立場の違い、考えの違いを乗り越えて、冷厳な事実に立つことが、どんなに必要か。
 根本的には、この大転換だけが拉致被害者を救う、横田めぐみさんの命もどの拉致被害者の命も、祖国に取り返す本道です。
 それこそを考える日ではないでしょうか。

▼まもなく国会へ向かいます。

 冒頭の写真は、国会議事堂のなかの控え室です。
 議事堂の部屋は、各政党の議席数の消長によって、割り当てが変わります。
 現在の参議院では、この控え室は自由民主党に割り当てられ、ここで議員総会が開かれます。また朝一番に開かれる国会対策委員会もこの部屋です。

 写真は、先日に閉会したばかりの特別国会で、どなたよりも早く議員総会の部屋に入ったときです。そのために、まだ無人です。
 かつて国会対策委員会に属していたときは、どんなに朝早くとも、誰よりも早く、これと同じ無人の部屋に入っていました。
 こうした見えない積み重ねが、無駄にしか見えないであろう積み重ねが、めぐみさんら拉致被害者の救出にも最後には、繋がるかも知れない、逆に言えば、評価されざる努力、何の役に立つのかとこき下ろされる努力があってこそ、絶望を超えられる道が残ると考えています。

 国会には、こうした見えない努力は絶対にしない議員も居ます。
 西暦2002年に5人の拉致被害者のみ帰ってこられたとき、そのときだけテレビに映るように、横田滋さん、早紀江さんらご家族の全体が涙ながらに記者会見をなさっている場に来た人も居ます。
 その人がいま、著名な知事になっていたりするのが現実です。
 しかし、他人を批判するよりも先決なのが、みずからの実際の振る舞い、行動だと考えています。
 大胆な思考、戦術戦略を秘めながら、こつこつ、主権者にすらごく一部からは脅されたり、罵られたり、中傷されたりもしながら、黙々とやっていきます。
 天はすべてを見ていると、信じつつ。





 
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