On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-12-02 20:49:21
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

実は、行きの飛行機がぎりぎりだっただけじゃなくて、大阪からの帰りも、伊丹でぎりぎり飛行機に間に合ったのですが・・・

・・・搭乗機へ歩きながら、扶桑社の編集者から意外なメッセージを携帯に受け取りました。
 もうすっかり、忘れられつつあるのと思った2冊の本に、新しい光が当たったのです。

 まず皇位継承マンガの『誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 』が第7刷です。
 このマンガがもしも読まれ続けるのなら、わたしたちが天皇陛下のご存在をお護りするために、かならず、強靱な根っこのひとつになってくれると、まことに僭越ながら、考えています。

 もう1冊の物語、『わたしは灰猫』も同時に増刷が決まり、第5刷です。
 これは、書きあげるために、二度と帰らない人生の時間を18年4か月も費やした作品です。
 と言うか、18年4か月のうち電車に乗ってる時間、タクシーに乗って激しく揺れている時間、こういう、ほんとうは眼を瞑ってほっと頭を休めていたい時間を活用して、おのれを励まし続けて、ようやく書きあげた小説です。
 書き手のぼくにとっても、登場人物が実際にいま、生きているとしか思えなくなっている物語です。

 かつての『ぼくらの祖国』がが軽々と22刷を超えていき、新書となってからも増刷に次ぐ増刷となったのと比べると、いずれも、大きく違います。
 それは、選挙に出ることを断り続けた時代、民間人の時代の拙著です。
「もし選挙なんかに出たら、国会議員の書いた本という偏見を受けて、何を書いても読まれなくなりますよ」と、信頼する編集者に言われて「いや、まさか選挙には出ないから大丈夫」と、ありのままに答えていた時代の本です。

 正直、上記の2冊、よく健闘してくれていると思います。
 1から95まで、みなさん、読者のおかげです。
 あと5は、ぼくの本を出すことに熱中して、お尻を叩いてくれる編集者のおかげです。

 ぼく自身 ?
 ぼくは職業としての書き手なのですから、力を尽くして当たり前です。
 本音です。

※ 皇位継承マンガって、どんなのか、見てみたいひとは、たとえばここです。
  書き手にとっても登場人物が実在としか思えなくなった小説って、どんなのだろうと思ってくれるひとは、たとえばここです。
 「ぼくらの祖国」はなぜ22刷を超えていったのかと思うひとは、ハードカバーの単行本ならたとえばここ、新書版なら、ここです。





 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ