On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-12-05 01:40:40
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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中国共産党の独裁主義に宥和政策を採ってはいけない

2日木曜の未明にアップしたエントリーで予告した動画の最後の1本を、ゆうべ4日土曜の夜にアップしています。
 これで、予告した4本の動画をすべて、アップし終わりました。

▼ゆうべの4本目のテーマは、岸田政権が対中宥和に流れることへの反対表明です。
 宥和は、融和とは違います。読み方はいずれも、ゆうわですが、意味は違います。
 動画の撮影に協力してくれている井上ディレクターによると、新聞には「融和」とばかり書いてあるそうです。
 それは、おかしい。

 宥和とは、宥 ( なだ ) めることによって仲良くしてもらおうという意味です。
 かつて英国のチェンバレン首相が、ヒトラーの野望に直面して、「ごく一部だけそれを叶えてやって宥めよう」と動き、ヒトラーの独裁主義、暴虐を広め、ヨーロッパの民衆に大きな犠牲を強いる結果となりました。
 英国はチャーチル首相に代わって、ヒトラーに真正面から対峙するようになり、そこからこそヒトラーの野望の蹉跌 ( さてつ ) が始まったのでした。

 一方、融和とは、ただ仲良くするだけのことですから、根本的に意味が違います。
 中国共産党を、習近平国家主席を、宥めようとしてはいけません。
 宥めるのなら、平和の祭典であるべきオリンピック・パラリンピックをウイグル人、チベット人、南モンゴル人、香港市民をむごく弾圧しながら強行開催することもまぁまぁ、認めようということになってしまいます。
 そこから連鎖していき、日本にもアジアにも世界にも、取り返しのつかない事態に繋がりかねません。
 日本がその起点を作ってはいけません。

 それを、この短めの動画で語っています。





 
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