On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-12-06 08:44:38
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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臨時国会の召集日、まずは「外国人労働者」の部会が開かれています



▼朝8時半から、「外国人労働者等特別委員会・雇用問題調査会・法務部会合同会議」が開かれています。
 冒頭、雛壇(ひなだん/役員席)から外国人労働者の受け容れ拡大としか思えない見解表明があり、それに合わせるかのように、法務省の出入国在留管理庁から「特定技能2号の対象者(外国人)の対象拡大については、党の議論を踏まえまして、しかるべき時期に提案したい」という表明がありました。

▼この「特定技能2号」というのは、「特定産業分野に属する熟練した技能を擁する業務に従事する外国人」であって、「3年、1年または6か月ごとの更新」ができて、つまり更新さえすれば事実上、永住できる、また家族の帯同も「要件を満たせば」可能とされている制度です。

▼わたしはすぐに挙手して発言しました。
「特定技能2号の外国人は、事実上の移民に近い存在です。 ( ※註 安倍さんは総理の在任当時、山下法務大臣とともに移民ではないと力説されていました )
 労働力を確保するという問題、あるいは外国人の人権を守るということと、移民国家にするというのは全く別問題です。特定技能2号の対象役所は、党の議論を踏まえてから提案と仰ったが、これは要は、提案すると言っているのと同じです。これを大きく拡大するのは、移民政策に繋がりますから、反対です。以前に、日経新聞が産業界の要望を反映して、政府は特定技能2号の対象を全分野に拡大するという記事を出しました。先走りの報道であることは承知していますが、産業界の要望と、それに無条件に応じようとする一部の動きを反映した記事であるのも事実だと考えます。
 きょうの部会は、役所から現状の資料が示され、説明するに留めていますが、先行き、移民国家に変えてしまうようなことにならないよう、あらかじめ強い懸念と反対を表明します」

▼この発言に、一部の出席議員から「そうだ」の声や、拍手も起きましたが、雛壇の冒頭発言とは明らかに食い違います。
 実際は、わたしのような反対派が多数とは言えないと考えます。
 またしても苦しい道になりますが、揺らぎません。





 
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