On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-12-11 07:21:37
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

気分を出して、もう一度

 ぼくもですね、打ちのめされることは多いのですよ。

 ただし、それはいつも、夜更けにひとりで仕事を続けているときだけです。
 夜が明けてくるにしたがって、立ち直り、朝になって国会に出て、みんなと一緒に仕事をする時間になると、まったく、暗い気持ちも何もかも痕跡を残さずに消えていきます。
 だから、ひとは何も気づかないと思います。

 そして、その夜も、日本のまつりごとと社会のあらゆる難題を抱えたまま更けていくと、気がついたら、打ちのめされています。
 万やむを得ず国会議員となって5年5か月、この繰り返しなのですが、朝方、ふと口を突いて出る言葉があります。
 かっこいい言葉でも何でもなくて、少年時代に本をたくさん読んでいて、どこかでぶつかった言葉なのです。
「気分を出して、もう一度」。

 これはたぶん、カップルの、そういう、はい、そういう場面だったと思うのです。
 当時のぼくは、男子校の生徒で、見かけよりずっと硬派で、想像を絶する場面なわけです。
 しかし、だからこそ、秘かな憧れとともに胸に残っているのです、この何でもない言葉が。

 今は、この言葉の意味がすっかり変わっています。
 気分を出して・・・戦おう、諦めるのはよそう、もう一度、もう二度、もう何度でも、真っ正面からぶつかっていこう。
 これです。
 一緒に、どこまでもあなたと一緒にです。

 まもなく出張に出ます。
 みなさんは、きょうは土曜日です、週末です。できれば、ゆっくりしてください。仕事のひとも、なんとなくゆったりと仕事をされることを祈っています。





 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ