On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-03-19 05:36:44
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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中央突破


( 議員となる前、世界を歩いていたときに、ポーランドのビルケナウ収容所跡を訪ねました。
 同じポーランドの有名なアウシュビッツ収容所跡は、観光地にもなっていますが、ここはほぼ当時のまま残されているということです。観光地ではないので、24時間、無料で誰でも入れます。
 奥は監視所です。真ん中に開いた大きな口から、子どもやお母さんを含め、ユダヤの人々を無理に詰め込んだ列車が次から次へと入ってきました。
 そして列車から降ろされるときに、強制労働させるひと、すぐに殺害するひと、それをドイツ軍が勝手に選別したのでした。
 いまウクライナ戦争の避難民を多く受け容れているポーランドです。そしてウクライナのゼレンスキー大統領はユダヤ系です。
 にんげんのやることは変わらない。世界の悲惨を訪ねる度に、そう思っていました。
 ただ、つくられた情報に振り回される人は増えたかな。ただしくない情報が意図的につくられることも、人間は古来、繰り返してきたのですが、そうした情報がおかねになることが増えて、それがにんげんの新しい不幸になっているようでもあります。
 線路の花は、ぼくが訪ねたとき、すでにありました。
 どなたが置いたのか。
 ぼくは、ユダヤのひとではないかなと思いました。ほとんどひとの居ない広大な敷地で、わずかにお会いしたのはみな、ユダヤの人々だったからです。
 ぼくが日本から来たと分かると、みな、にっこりされました )


 みなさん、土曜の朝に、おはようございます。

 きのう、国会議事堂で「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会)メンバーの議員とすれ違うとき突然、「青山さん、パンデミックに戦争に地震、この先どうなるんですか」と、ど真ん中から聞かれました。
「中央突破です」と咄嗟に、応えました。

 みんなの気持ちを代弁するかのような、良き問いかけだと思うのです。
 そして答えは、どうなるのか、では なくて、どうするか、ではないでしょうか。






 
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