On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-03-22 04:51:57
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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( みたび推敲しました )   沈黙の仕上げ


( *「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の「危機一髪シリーズ」関連写真の3
 エルサレムで泊まったホスピスのなかには、こんな立派な集会所もありました。ほんらいは、数多くの修道僧や巡礼者が集まるのでしょう。
 しかしイスラエル軍とパレスチナ勢力との戦火のために、全くの無人です。
 静謐な空気が、胸に残りました )


▼きょう3月22日火曜は、新年度の予算が可決成立する日になりそうです。
 予算委員会での採決のあと、午後に、参議院本会議にかけられます。
 したがって、朝一番からすくなくとも3時間半以上おこなわれる予算委員会は、6年間、委員であり続けたことの仕上げです。
 と、言っても、わはは、ただ黙然と座っているだけです。
 しかし6年間を通じて、予算委員会ではほぼ、このように耐えていたのですから、実は正しい仕上げのわけです。

▼国会の花形とされるこの予算委員会で、主権者・国民にテレビを通じて生中継される質問の機会は、派閥が分けあって、それぞれの派閥に属する議員に振り分けます。
 ふだん予算委に属していない、つまり座りっぱなしではない議員にも、派閥はちゃんと振り分けます。「委員の差し替え」をきちんと行うので、何も問題が生じません。

 完全に無派閥のぼくは、6年間座っていても、基本的に何も振り分けられません。
「完全に」とあえて記しているのは、無派閥と仰っている議員でも、ほんとうは派閥に準ずるグループに属し、実力者の後押しを受けている場合が多いからです。
 しかし、ぼくが完全無派閥で居るのは、こうした実態を政治記者の時代から充分に知り尽くしたうえで、おのれが選択しているのですから、心境は、すっきりしています。

 モリカケで安倍内閣が不安定になっている時に、総理官邸や自由民主党の中枢から緊急で要請されて、たっぷりの時間で質問したのが1回、そして先日に初めて「いくら何でもモリカケの時の1回だけというのは、おかしいですね」と申し入れて、わずか22分ながら質問の機会が急遽、つくられたのが1回、合計2回だけでしたが、中継のない時の質問、つまり国民に知られることがなかった質問を含めて、力は尽くしきりました。

▼思えば、参議院議員の任期である6年近くのあいだ、大半は水面下での努力でした。
 1期で議員を終えることを強く希望していましたが、「日本の尊厳と国益を護る会」 ( 護る会 ) の代表として、もう一度、立つことになりました。
 きのう、今朝のラジオ番組参加に備えて、メディアの関係者と久しぶりに話す機会がありました。古くからぼくを良く知るかたですが、護る会の存在も、もう一度、今夏の選挙に立つことも、何もご存じではありませんでした。
 これがふつうだと思います。
 そのうえで、「ははぁ、もう一度、出るんですか。しかし青山さんはまさか落選しないでしょう」と仰るので、こう答えました。

「政治記者の本分として選挙をつぶさに見てきた経験からすると、これがいちばん、落ちるパターンです。6年近くメディアから遠ざかったのは、忘れ去られるには充分ですね。それから、国会での活動は、ブログや動画をみてくださる限られたひとだけが知り、多くの主権者・国民には、知られざる努力で終わります」

 このかたは、ぼくが団体支持をお断りしていることも、政治献金を1円も受け取らず、政治資金集めパーティは一切開かず、後援会を作らず、後援会長も居ないことも、何もご存じありませんでした。
 これも当然だと考えます。
 メディアは、取材対象でない者については、ご存じありません。ほかの仕事と同じく、忙しいですから。
 ちなみに、今朝のラジオ番組への参加は、番組が終わるので「過去にレギュラー参加していたひとに話を聴く」という企画の一環です。
 早い話が、過去からのおまけです。

 この地味ブログに来てくださるかたにのなかには、上記のような事情について、そんな馬鹿なと思われるひともいらっしゃるでしょう。
 いえ、これが冷厳な現実です。
 そして、これがそのまま選挙にも反映するでしょう。間違いなく、選挙の実情は厳しいです。
 すべて、あえて承知の上のことです。

▼ちなみに、予算委員会は、令和4年度予算がきょう成立したあとも、折に触れ、開かれます。
 先日、予算委員長の山本順三参議院議員と話したときも、そのような見通しを仰っていました。
 山本委員長は改選期で、ぼくと同じく7月10日に選挙なのに、たいへんだと思います。
 とても公正な予算委員会の運営ぶりです。
 きょうもきっと、そうでしょう。

 予算委員会がそのように開かれるときには、ぼくも出席することになります。





 
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