On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-05-27 08:11:53
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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国連で北朝鮮への制裁強化がロシア、中国の拒否権によって葬り去られた2時間ほどあと、5月27日金曜朝8時から、拉致議連の総会が開かれています



▼この議連は、超党派の議連です。
 会長は、古屋圭司・元拉致問題担当大臣、幹事長は立憲民主党の松原仁・元拉致問題担当大臣、副会長には自由民主党、公明党、立憲民主党、維新の議員が就いています。
 こうした人事は、現役員が中心になって決めます。
 わたしは何の役員にも就いたことがありません。

▼この総会は、バイデン大統領が有本明弘さん、横田早紀江さんをはじめ拉致被害者のご家族に親しく会ってくださり、アメリカがあらためて拉致事件の解決に協力姿勢を強調したことを、踏まえて、開催したものでしょう。
 しかしトランプ大統領もあれほど、協力してくださってにもかかわらず、拉致被害者を新たにひとりも取り返せませんでした。
 アメリカの連帯に充分な意味はあります。
 そうであっても、日本自身が解決する以外に解決はあり得ないことがむしろ、浮き彫りにもなっています。

▼古屋会長は冒頭のあいさつで「北朝鮮という異常な国が相手であるから」と指摘なさいました。
 それも、その通りでしょう。
 しかし日本が、自衛隊による救出作戦の演習開始を含め、これまでにないことをやらないと、相手がどこであれば、事態は変わりません。
 わたしはこれまで国会質問で、上記の救出作戦の演習から、拉致被害者の感染を含め武漢熱をめぐっての提案まで、具体案の提示をおこなってきました。
 これに対し、たとえば安倍総理(当時)は「日本の手の内を見せる訳にいかないから」という回答ぶりでした。

 それは違います。
 安全保障における抑止力と同じく、外交交渉においても「外交交渉に応じないのなら、この手段に出る」ということをむしろ明示することが必要だと考えます。

 これからも国会質問だけではなく、水面下の努力、働きかけを続けていきます。




 
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