On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-07-18 12:19:35
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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自由民主党の立候補者と ( 旧 ) 統一教会の関係をめぐって、わたしが参院選の前に行動したこと

▼公開情報であるこのブログにて言える範囲で記します。

▼比較的、最近の出来事です。
 参院選に向けて、自由民主党の公認作業などが進んでいた時期でした。

 良心的な議員がわたしにこう語りました。
「所属する派閥の長から ( 旧 ) 統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ」
 そこで、この派閥の長を訪ねました。
 わたしは完全に無派閥ですから、アポイントメントの申し入れさえ受けていただければ、どの派閥の長にも自由に、利害関係なくお話しすることができます。

▼わたしがこの派閥の長に、事実関係を問うたところ、「各業界団体の票だけでは足りない議員については、 ( 旧 ) 統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある」との率直な答えがありました。
 わたしは「この宗教団体の支援を、すくなくとも一般の有権者が知らない、明らかにされていないのは問題です」と指摘し、「見直すべきです」と具体例を挙げて諫言しましたが、派閥の長は具体的には答えませんでした。

 この派閥の長は、わたしがいかなる団体の支援も決して受けないこと、それは選挙の時も選挙でないときも一貫していること、ふだんからいかなる献金も受けず、政治資金集めパーティを開かないこと、後援会もつくらない、後援会長を置かないこと、地元もつくらないことを、ご存じです。
「そういうふうにやってる議員は、まだ、あなたひとりだ。みんな、業界団体を付ける。しかし業界団体の票だけでは届かない議員は、別の手段も考える。選挙が意外に弱い候補者が多いからね」と仰いました。
 やむを得ないとは、最後まで仰いませんでしたが、趣旨としてはそういう趣旨だと考えます。

 わたしは「選挙のあり方を変えないと、国会議員が変わらず、国会議員が変わらないから、日本が同じところをぐるぐる回って、新産業が勃興せず、賃金も上がらないのです」と反論しました。
 その後に参院選の遊説で述べた内容と、同じですね。

▼それから暫くして、手紙が届きました。
 派閥の長と議論したことと関係は無いと思います。派閥の長から漏れることはあり得ません。

 手紙は、真面目な文面です。脅迫めいたことなどはありませんでした。
 あくまで私信ですから、内容をそのまま紹介することはしません。
 ごく簡潔に、ポイントだけを記します。
 まず、統一教会の始まりから語り、宗教上の目標を語り、今は名が変わっていることまでを語ったあと、わたしが ( 旧 ) 統一教会と自由民主党の候補者の関係を問題視していることを、疑問視されていました。

 わたしは肉筆で、返事を出しました。
 その趣旨は以下の通りです。
( 1 ) わたし自身はいかなる宗教の信者でもなく、今後も特定の宗教の信者になることはありません。
( 2 ) それはむしろ、世界のいかなる宗教も尊重しているからです。わたしは世界の神々が大好きです。
( 3 ) また民主主義国家に、ふつうに宗教政党は存在します。たとえばドイツのメルケル首相 ( 当時 ) はキリスト教民主同盟 ( CDU ) の所属です。また、アメリカの大統領は就任式で、みずからの信じる宗派の聖書に手を置いて宣誓します。だから宗教が政治に関係を持ってはいけないとは考えていません。日本国憲法の規定は、神道が日本軍を神がかりにしたと浅薄に考えた占領軍の事実誤認の影響を受けていると考えています。
( 4 ) 問題は、 ( 旧 ) 統一教会の支援が一般国民に知られていないことです。選挙は国民の選択ですから、情報開示が徹底的に行われている必要があります。そこをこそ、わたしは問うています。

▼選挙中にも、ある中堅政治家に、この視点で諫言 ( かんげん ) を致しました。 ( 旧 ) 統一教会の支援を受けながら、公表していない人です。いや正確に言うと、支援を受けていると思われる人です。最終確認はできていません。
「裏支援は、選挙という民主主義の根幹の場で行われるとき、主権者、日本国民への裏切りになりますよ」と申しました。
( ただし、この中堅政治家は、今回の参院選の立候補者ではありません )

▼安倍元総理が ( 旧 ) 統一教会系の大会へビデオメッセージを送っていたことは、事件後に知りました。
 アメリカのトランプ元大統領もビデオメッセージを送っているからといって、問題ないとは考えません。
 ご健在であれば、「被害者の立場に立つ弁護士の意見にも耳を傾けるべきです」と諫言を申しあげられますが、今はそれももう叶いません。無念です。

▼おのれ自身がまず、新しい国会議員の生き方を貫きつつ、実際の議員活動を通じて、不透明な部分にも働きかけていくことを、これからも続けます。
 違う生き方、新しい政党像を、みずから呈示していく方法論を貫きます。

※ この書き込みは、きのうの昼に書き始めました。しかし腰痛のために、なかなか完成できませんでした。
  きょう7月19日火曜の午前4時台に、ようやくアップします。
  腰痛は選挙戦の続きです。しかし今日も国会に出て、経済安全保障の会議に出ます。





 
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