On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-07-17 16:52:23
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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(書き加えました)  安倍さんの最期をめぐって  心根の恐ろしい人間に負けないでいること


( 7月8日金曜、事件の第一報を受けた兵庫県宝塚市のあと、隣接する西宮市へ移動しました。すでに数多くの主権者が集まっておられたからです。予定の演説はせず、僭越ながら畏友としての安倍さんをめぐる話をいたしました )


( そして宝塚と同じく、奈良の方角を向いて、みんなで安倍さんに「戻ってきてください」とこゝろからお願いしました。みんなの気持ちが、いちばん深いところから、ひとつになっていたと思います )

▼わたしはいつも出来るだけありのままに、事実の通りに、すべてを、みなさんにお伝えするようにしています。
 安倍さんを凶弾が襲ったあと、宝塚で遊説していたわたしに起きたこと、あるいは感じたこと、それも「これを話せばまた中傷誹謗に使う人が出る」と承知のうえで、すなわちおのれの被る不利益は承知しつつ、まさしく、ありのままにお伝えしました。
 なぜか。
 それが、にんげん安倍晋三さんの最期の気持ち、最期の行動、そのひとつかも知れないからです。
 これは、日本の主権者・国民のみなさんにどうしても知っていただきたいことではないでしょうか。

▼それを「自慢話」だと中傷している人が居ると、このブログに沢山の書き込みがあります。
 自慢話 ?
 わたしはしばらく何のことか分かりませんでした。
 すると「あなたは自分を飾らない方がいい」と仰る、もっと驚くコメントもやって来ました。

 安倍さんが、最期に、たまたま1時間半前に会って話して近くに居たわたしのところへ、あるいはより正確に言えば、わたしのところにも来られたかも知れないということ・・・それは今の科学で説明できる見通しはありませんから、あくまでわたしに起きた感覚であることは明示しつつ、みなさんと安倍さんの信頼関係において、大切な話だと思ってお伝えしていることが、「自分を飾るための自慢話」なのですか !?

 いったい、なんという心のあり方でしょうか。
 恥を知るべきでは、ありませんか。
 ぼくの胸のうちには、もっと強い言葉、非難の言葉が溢れています。
 しかし、人間の尊厳を壊さないために、尊厳を壊すような同じ土俵に乗らないために、それを言わずに仕舞いつつ、申しあげます。
 そのような受け止めは、わたし、青山繁晴の心のありようでは無く、まさしく、あなたさまの心のありようではありませんか。

 なんとも恐ろしい心のあり方でもあると考えます。
 嫉妬やその他の負の感情に支配され、にんげんの心の働きを下へ、下へと下げていき、尊厳を壊すことが常態化していないでしょうか。
「自分を飾るな」と投稿された方は、そのような発信に影響されているのでしょう。

 かつて「日めくりカレンダー」という出版物にも記しました。
 中傷誹謗をするとき、実はあなたの心の中を反映しているのですよと。
 それが真実であることを、あらためて実感します。

▼中傷誹謗する人は、著作権のある選挙遊説動画について、部分を切り取ってツイッターで拡散しているそうです。
 この違法性の高いやり方の問題は別途、法のもとで追及します。

▼そのうえで、安倍晋三さんの最期をめぐる、ひとつの体験とその記録をめぐっての、この想像外の発想は、日本人の感覚と遠いものを感じます。
 記者時代に6年を生きた京都に、「五山送り火」があります。 ( 大文字焼きというのは、できれば使っていただきたくない俗称です )
 お盆に祖先の魂をお招きし、そして帰り道に迷われないように、京を囲む夜の山々に送りの火を灯すのです。
 あくまで視点は、死せる魂の側にあります。違う世界にいらっしゃる魂への思いやりとしての、送り火です。

 これを生者のための利益、「祖先はちゃんとうちに来てくださった、自分をそうやって飾る、自慢するための送り火だ」と解釈する考え方が、日本にあるでしょうか。
 隣の大陸であれ何であれ、日本ではないものを感じています。

 わたしが伝えたのは、あくまで安倍さんのことです。わたし自身のことでは全くありませんね。
 安倍さんが非業の死という最期に臨まれてどうであったか、それを話したのであって、それがたまたまわたしに分かるように起きたのかも知れないから、証言者の務めとして話しました。
 この当たり前のことが分からない日本人が増えているのなら、恐ろしいまでに自己中心の人が増えているということであるかも知れません。

 みなさん、どうか、わたしたちは負けないようにしましょう。

▼そして「あのようなスピリチュアルな話を、国会議員がすべきではない」という書き込みも、根本から意見が違います。
 安倍晋三さん、日本の歴代の内閣総理大臣でもっとも優れたひとり、その最期をめぐって起きたことを「スピリチュアル」などとテレビ番組風の浮ついた、俗な言葉でくくるのは、やめませんか。
 もっと、人間として大切なこと、救いにもつながること、みんなで共有できることとして、わたしは話しました。
 不可思議でも何でも、あったことはあったこと、起きたことは起きたこと、それを客観性の確保に努めながら、お伝えをするだけです。
 





 
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