On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2022-07-29 10:18:49
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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朝から憤怒  ただし公憤につき感情論ではありませぬ  



▼いま自由民主党の本部です。
 朝8時から外交部会と領土特別委員会 ( いずれも党の正式機関 ) の合同会議が開かれました。

 これは、中国海軍とロシア海軍の軍艦が明らかに連携して尖閣諸島の接続水域に入り、また中国海軍とロシア海軍の戦闘艦隊ががこれも連動して日本列島を周回して威圧し、さらに中国軍の攻撃 / 偵察両用の無人機が初めて、沖縄本島と宮古島の間を飛び、それに加えて中国海軍の測量艦 ( 潜水艦による攻撃の前提となる測量を行う軍用艦 ) が屋久島の南の領海に入り、しかも中国は東シナ海の日中中間線の近くに新たな資源開発のプラットフォーム ( 第13基、第14基 ) をつくり、そして台湾まで、石垣島近くの排他的経済水域 ( EEZ ) で不当な海洋調査を行うという事態に対して、開かれた部会なのです。

 上述の長い一文を読まれた主権者・国民のみなさんのなかには、頭がくらくらするかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
 そうです、国民にも国会にもろくに伝えられないまま、日本国はここまで、ロシア、中国、さらに台湾にまで日本の主権を無視するかのような行動をとられて、ナニモシテイナイに等しいのです。

▼わたしは政府に対して、次の諸点を特に、怒りを込めて追及しました。

▽日本には「他国の船が自由に通航できる海峡」は無いにもかかわらず、中国が「いや、ある」と勝手に主張し、今回も軍艦がそのように行動している。
 ところが抗議するだけであり、実質的に中国が主張するままにしているのは許しがたい。

▽東シナ海の資源をめぐる中国の問題行動に対しても、オンラインで日中の実務級の役人同士が「協議」しただけで、これも実態としては放置に近い。

▽東シナ海の資源については、「さしたる資源量は無い」と非公式に考えている経産省と、外務省の摺り合わせも無く、政府としての統合的な戦略、行動は何も無く、日本はただただ、西暦2008年の日中合意を中国に無視されるままになっている。
 国家の体を成していない。

▽中国海軍の測量艦が領海に入ったとき、海上自衛隊の、あろうことか補給艦が追尾したというのは、「艦が足りない」という日本の現状を中国、ロシア、韓国をはじめ他国に教えたに等しい。
 防衛省が「艦が足りないのだから、やむを得ない」と平然と部会で説明したのも許しがたい。
 当然、航空自衛隊の戦闘も可能な能力も活かして、威圧すべきは威圧して、抑止力を発揮しなければならない。
 こんなことも分かりませんか。

▼政府の答弁ぶりも含めて、次回の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録で話します。

▼今は、その部会を終えて、党本部の違う部屋に移動し、佐渡の金山の世界遺産登録をめぐる、とんでもない事態、推薦書が「不備」として、はねられた件の合同会議に参加しています。
 まだ政府の説明の途中です。
 これも憤怒せざるを得ないかも知れません。





 
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